結局、城の中に残ったのは、僕、隊長さん、ストーンさん、長のおじさんに父猫さんになった。まあ、アッちゃんとリッちゃんは、問題がなければ、すぐにフューチャーちゃんの家から、戻ってくるはず。

『びっくりしているんじゃないのかな、フューチャーちゃんの家では』って、隊長さん

『大丈夫ですよ。彼らは、赤い地球の住民だから、おそらく、目を覚ましたときから、何か起きるだろうと思っていたと思う。何か理由があるって、自分たちが、この青い地球の、そしてこの国にいるんだって。それは、自分たちガーディアンもそうだし、もしかしたら、隊長さんだって、天界からの元ちゃんたちだって、ホープも、みんな何か理由があるんですよ、ただ、その理由が何か、私たち自身は、知らないんですけれどね』って、ストーンさん

『知っているのは、きっと、二つの地球のマザーだよ』って、僕が言うと

『そうかもしれない』って、隊長さん

そうだ、さっき気になった、父猫さんの言った『血』だ。

『父猫さん、さっき言っていた血って、何か思い出した』って、僕が聞くと、父猫さんは、ビックってして周りを、キョロキョロ見ている。

『父猫さん、心配しないで、僕らも、父猫さんもおじさんも、人間には見ていないから』って、僕が言うと、少しほっとしたような顔になって、

『本当に、誰からも見えていないんですか。あの北の国の二人と国王にも』って、

『うん、見えていない。でも、保冷袋がなくなったことやここに居た子供たちがいなくなったことは、そのうち気が付くと思う。消えてしまっているんだから。それと、父猫さんとおじさんが危険な目に遭いそうになったら、すぐにフューチャーちゃんの家にテレポーテーションするから、安心して』って、僕が言うと

『いえ、ここから出るときは、仲間たちと一緒って、決めているからいいんです。ただ、あの目に見られるのが、怖いって、すいません』って、父猫さん

『誤ることなんかないんだよ、父猫さん。いっぱい、恐ろしい目になっているんだから、怖くて当たりまえなんだよ。どんなに、訓練されていても、戦うとき怖さがある、でも、怖さがあるから、命が大事って思える』って、隊長さん

『ありがとうござます。血、血なんですが、私たちも抜かれました、血を』って、父猫さんは言って、僕らの目の前に前足を出した。その前足には、毛を剃られてたような痕があって、その剃られてた痕に、毛が少しのびかかっていた。


      つづく



父の猫さんが、何か思い出したみたいだ、『血』って、どういうことなのかな。ああ、その前に、長であるおじさんに、この護衛の人たちの、作業を何とか止めてもらわなければって、僕が思っていたら、

『長さん、多分、一言でいいと思う。作業を止めって言うだけで、おそらく、この人たちは、止めると思う』って、隊長さん

『分かりました』って、長のおじさんが、作業をしている人たちに向って

『作業を止めて、子供たちから、離れて一列に整列』って、言った。

それぞれに作業をしていた、人たちは一斉に手を止め、何の疑いもなく、おじさんの言ったとおりに一列に並んだ。

『ここから、この子供たちと護衛の人たちを、フューチャーちゃんの家まで運ぶのは、リッちゃんとエンジェルさん、お願い。それで、エンジェルさん』って、僕が言うと

『わかっているわ。アッちゃんと代わる』って、エンジェルさん

『エンジェル、向こうの事は、頼んだぞ』って、ストーンさんが言うと、エンジェルさんは、胸の軽く手を当てて

『任せて、子猫たちと、この子供たちの母親の代わりになっている。それと、長さんになって、この人たちを、正気に戻さなければ』って、

『えっ、そんなこと出来るの、長さんになるって』って、僕が言うと

『忘れてしまったの。私たちガーディアンは、地上の人間の姿を借りているって、だから、今の私は、黒木メイサの姿をしている。あとで、長さんの姿を少しの間だけ借りて、そして、また、黒木メイサに戻る。私、黒木メイサが気に入っているから』って、

『完全に忘れていた』って、僕とリッちゃんと隊長さん、そして、長のおじさんと父猫さんは、キョトンとしていた。

『僕とアッちゃんは、折り返しすぐに戻る』って、リッちゃん

『じゃ、おじさん、この人たちに子供たちを集めるように、そして子供たちに付き添って行くように、そして、エンジェルさんとリッちゃんの言うとおりにするように、命令をしてください』って、僕

『ええ』って、おじさんは、命令をしてくれた。

一箇所に、集められた子供たちと護衛のおじさんたちは、リッちゃんとエンジェルに連れられて、フューチャーちゃんの家にテレポーテーション。

『しかし、すごい人数だった』って、ストーンさん


          つづく



おじさんは、

『私は、この国の長、長なのに、長なのに、こんなに国民を苦しめて4まったんだ。そんな私に、何が出来るって言うんです。この子たちを守れなかった私に』って、

『おじさんが良い人だから、この国の人たち、みんなが良い人で、良い猫で犬で、良い生き物だったから、北の国の悪魔に狙われて、心奪われてしまったんです。良い心の持ち主だったから、疑い心、持っていなかったから、だから悪いんじゃないんです。そんなふうに言わないで』って、僕は、おじさんに、そして父猫さんに言った。

おじさんは、僕の言ったことと、みんなの

『そう、良い心だったから』って、言う言葉と

『いつも、正義が勝つとは限らないけれど、最後には、正義が勝つんです。だから、私たちと戦いましょう』って言う、隊長さんの言葉に後押しされると

『やります。この国を、悪魔から取り戻して、元に戻すために戦います。どうか、力を貸してください』って、そして

『私も、なんでもします。どうか、私の仲間たちを助けてください』って、父猫さん

『まず、長は、長らしく、自信をもってください。そして、護衛の人たちに、今している作業を止めるように、命令してください』って、僕

『ああ、元ちゃん、あの点滴している子たちも、なんか、点滴された子たちって、元気になっているように見えるけれど』って、リッちゃん

『中身を調べてみよう、何を点滴しているのか』って、ストーンさん

『そうか、そうですね』って、リッちゃん

『エンジェル、すぐに基地に』って、ストーンさんが、エンジェルさんに言うと

『分かりました』って、エンジェルさん、そして、山積みになっている点滴の一つを、手のひらに乗せると、

『エナジー、受け取って』って、言うと一瞬エンジェルさんの掌が、光った。

『受け取った、すぐに調べる』って、エナジーさんから、返事が返って来た。

エンジェルさんは、何事もなかったかのように、手のひらに乗せていた点滴を、山の中に返した。と、すぐに

『分かったよ、中身、にんにくだった』って、エナジーさん

『だから、元気になっていたんだ』って、リッちゃん

『いったい、悪魔の国王は、この子たちをどうしようとしていたんだ』って、隊長さん

『血だ』って、父猫さんが何かを思い出したように言った。


        つづく