子猫や子犬、子供たちを、ここから救出したってことが、国王達にばれてしまっているのに、なんで騒がないのかが、ちょっと気になった。それと、なんで地下に居る猫さんや犬さんのことを、僕らに言ってきたのか、本当に何か飲ませようとしているのか、それとも罠なのか、いったい国王ってどんな悪魔なのかな。

『そっちで、何か問題が起きたの』って、アッちゃん

僕は、偽のガーディアンさんたちの基地からの、連絡のことを伝えると

『分かった、僕とリッちゃんはすぐに、城に戻るよ。ここは、かなり凄いことになっているけれど、フューチャーちゃんにフューチャーちゃんのお父さんとお母さん、エンジェルさん、愛ちゃん、空君、ホープ君、赤い猫さんに赤い犬さん、それに母猫さんが大活躍で、何とかなるって言っているから』って、アッちゃん

アッちゃんとリッちゃんは、僕が返事を送る前に、テレポーテーションして

『ただいま、戻ったよ』って、二人して

『向こうの事は、安心していていいよ。仮に、あそこが襲われることがあったとしても、エンジェルさんも、空君も愛ちゃんもホープ君も戦えるから』って、リッちゃん

『それで、どうする』って、アッちゃん

『二手に、分かれようと思うんだ。地下と海』って、僕が言うと

『元ちゃん、海は、元ちゃんと私とでは、どうだろう。あの川のときのように、海にもアーチを作ってくれたら、助け出すことが出来ると思うんだけれど』って、隊長さん

『そうだよ。僕も、リッちゃんも水のアーチは作れないから』って、アッちゃん

『それから、海に居るのは、人間なんだから、長さんも一緒のほうが良いんじゃないのかな』って、ストーンさん

じゃあ、それで始めようとした時、ギャー、ギャー、ワォー、キャーィーンって、猫や犬の泣き声が聞こえてきた。

『急ごう』って言うと、父猫さんのことを銜えたアッちゃん、リッちゃん、ストーンさんは、あっという間に、テレポーテーションして行った。

されに習うように、海に向って僕、隊長さん、おじさんがテレポーテーションした。


        つづく






『しかし、地下にいる人たちは』って、隊長さんが言うと

『国王にとっては、どちらも同じように必要としている資源ですが、今一番危険な場所は、海です』って、おじさん

『でも、冷凍にされていた子猫さんや子犬さんたち、それに血を抜かれていた子供たちも、ここから脱出させたことが、国王や二人の仲間に分かったしまうのは、時間の問題だから、そうなったら地下で採掘の仕事をさせられている人たちだって、危険』って、僕が言うと

『確かに、脱出したことがばれてしまったら、地下にいる人たちは、国王達に殺されてしまう可能性が高い』って、ストーンさん

『アッちゃんとリッちゃんが戻ってきてくれると、二手に分かれることが出来るんだけれど』って、僕が言った時、ガーディアンの基地から

『大変だ、地下で、猫や犬が、何か液体を飲まされそうになっている。動揺しているような映像が、断片的に入ってくるんだけれど、はっきり分からない』って、

『とにかく地下だ。みんな、集まって』って、僕

『どうして、お願いです、みんなを助けてください』って、父猫さん

『元ちゃん、何も聞こえなったの』って、隊長さん

『うん、何も、待って、なんか、おかしい。断片的な映像、あの、ストーンさん、今の声って、誰』って、僕は、ストーンさんに僕のことを、抱いてって要求して、ストーンさんの耳元で、すごく小さな声で聞いた。

ストーンさんは、僕の質問に、はっとしたような顔をして、ストーンさんも小さな声で

『違う、今のは、ガーディアンの基地からじゃない。あの声は、メカニックでもエナジーでもない』って、

『私たちのことが、国王にばれているってことか』って、隊長さん

『子供たちは、無事に避難できたのでしょうか』って、おじさんが不安そうに

『アッちゃん、リッちゃん』って、僕がテレパシーでふたちに呼びかけると

『元ちゃん、もうすぐ行けるよ』って、二人から返事が返って来たので、そのことを言うと、隊長さんが

『本当に二人から、何か確認したほうがいい』って、言うので

『僕の好物は』って、聞くと

『元ちゃん、何くだらないこと言っているんだよ。メロン』って、リッちゃんから、返って来た。

『間違いないよ』って、僕


          つづく




父の猫さんの、少し毛が伸びかかっている腕を見ながら、リッちゃんが

『父猫さん、血を抜かれていたのは、犬も、そして他の生き物も』って、聞くと

『私が知っているのは、猫と犬だけです。他の生き物のことは』って、

『じゃあ、人間と猫と犬は、間違いなく、この城の中で血を抜かれていたんだ』って、僕

『抜いた血で、何をしていたのかな』って、ストーンさん

『僕の想像だけど、その抜いた血って、きっと北の国に送っていたんじゃないのかな。それで、北の国で、その血を何かにしていた。何にしていたのかは、分かんないけれど、うーん、薬にしていたとか、そんなのこと、ないか』って、僕

『薬にしなくても、輸血用に使うとか、何かの研究に使うとか。自分の国の国民からは、やたらと取れないから、他所の国の国民から、ってことも考えられるんじゃないかな。北の国っていうのが、どこの国なのかは、分からないけれど、決して良い国とは言えないよ。何しろ、その国から来た悪魔が、この国の国王になって、好き勝手しているんだから』って、隊長さん

『ところで、この国の大人は』って、隊長さん

『多分、地下に居るんだと。私は、猫や犬を見て居たり、城の外に居る生き物を、城に連れて来る仕事をしていました。ああ、時々、人間も、その、国王に苦情を、言いに来る国民がいたんです。そういう国民が居て、当たりまえだと今の私なら、分かりますが、その頃の私は、心を奪われていて。そして、国民は、私のことを、以前のままの長だと思っているわけで、私は、そんな国民を、地下に連れていていたんだと思う。そう、大人の国民は、地下です。地下で、採掘をさせられているんです。私たちの国は、いろいろな資源に恵まれているんです。ただ、以前にも話しましたが、私たちは、それらの資源には、ほとんど手を付けていなかったんです。国王は、それらを自分の国に、海の油も、そうです。ああ、海でも、働かされています、国民は。そうだ、私の心が揺れたのは、自分の身の危険もそうだけれど、この嵐のような雨で、海で働かされている国民のことが、私の心の中に、現れ始めて来たんです。今、はっきりと思い出しました。ここの国民よりも、海に居る国民を、一刻も早く助けなければ、みんな生みに流されてしまう』って、おじさんが、何かに取り付かれたように言った。


       つづく