捨てればゴミ 使えば資源 -66ページ目

不発弾探し 最終話


あほあほ探検隊 は、もくもくと堀り続ける。
少し掘り進んで、何もない と分かるとまた場所を移動し掘る。
それを何回も繰り返した。そのうち周りは穴ぽこだらけになった。
Y隊員の持ってきた蚊取りマットも、その効果を発揮してはくれない。
あちこちやぶ蚊にさされた。
やぶ蚊に刺されると集中力が途切れる ということを初めて知った。

さっきまでのやる気はどこへやら、みんな飽きてきた。
Tちゃんは、土を掘るというよりはスコップを地面に突き刺している。
Y隊員にいたっては掘ることをやめ、ブランコをこいでいる。
一度休憩をとることにし、これからどうするか話し合うことにした。
不発弾を入れるために持ってきたビニール袋を取り出し、それに座る。
持ってきたお菓子をむさぼり、飲み物を飲む。 うまい。
労働の後のおやつがうまいことも初めて知った。

ないねー。
ないねぇ。
ここにはないのかなぁ?
どうなんだろうねぇ?
やる気のかけらもない相談が、私とTちゃんの間で交わされた。
それを聞いているのかいないのか、傍らではY隊員が、またかばんをごそごそ探っている。
「あっ!」 Y隊員が声を上げた。
カバンから出てきた彼の手には 磁石 が握られていた。
U字型の、赤と青で色分けされたあの磁石だ。
「これで探そうと持ってきてたんだった。」
そう、秘密兵器 金属探知機 の登場の瞬間だった。

おおー!やるじゃないかT。
さすがT、お前頭いいなー。
私と姉にほめられたT隊員。得意げに にへら と笑った。彼の口元は、前歯が抜けてあほ丸出しだ。
秘密兵器の登場に、やる気がまたみなぎってきた。
落ちていた紐を磁石に結ぶ。それをT隊員が引っ張り、引っ付く場所を探す。
磁石が引っ付いた場所を私たち2人が掘る という作戦に変更した。

磁石を引っ張るT隊員の後を追い、私たち2人がついて行く。
かすかな反応も見逃さないように、磁石をじっと見ながら歩き回る。
しかし、磁石に反応するものはさびた釘や蹉跌だけであった。

その日の捜索は終了した。我々の完敗だった。
結局不発弾は見つからず、翌日も学校となった。ヒーローにもなり損ねた。
体にはやぶ蚊の刺した痕が残った。
そのうち学校の話題から、不発弾のことは消え去った。


不発弾のあるはずだった公園は、今は住宅がたっている。
その住宅を建てるときに 不発弾が出た という話は聞いていない。





はい書きましたよ。
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