ヒーローショー
前記事 を書いていて、ふと思い出したので書く。
連休中のイベント といえば、ショッピングモールなどで開催される ヒーローショーだろう。
目の前で悪の軍団と戦い、うまくいけば写真だって一緒に撮れる。
何よりも無料なので、お財布にも地球にも優しい。
私も小学生の頃、ヒーローに会いに行ったことがある。
あほあほ探検隊 のTちゃんとその弟Yと一緒に出かけた。
会いに行ったヒーローは、どっかの星からやってきた なんとかファイブ だ。
その会場は、小学生とその親御さんたちでごった返していた。
いよいよショーの始まりだ。
私たちはステージ近くを陣取り、そこに座って見た。周りも小学生だらけだ。
ステージには司会のお姉さんが登場してきて、何やら話している。
困った時には、なんとかファイブ を大声で呼べば助けに来てくれるよ。
ということの説明だったと思う。よく覚えていない。
お姉さんの話が終わると、5人の悪の手下どもが出て来た。お姉さんを取り囲み、悪さを働いている。
それを見ていた小学生、早速 なんとかファイブ を大声で呼び始めた。子供はみんな純粋だ。
しかし、出てきたのは、悪の親分的な なんとか将軍 だ。私たちは恐怖におののいた。
ただでさえ恐ろしい悪の将軍は、とんでもないことを手下に命令した。
この中の子供たちをさらって来い! というのである。人質をとるなんて、姑息なやつだ。
「いっひぃー!」
手下どもはそう叫びながらステージから観客席へと降りてきた。
観客席はパニックである。子供たちは泣き叫び、逃げ出した。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。私も逃げた。
しかし、Yは違った。
彼はカバンの中から武器を取り出し、悪と戦ったのである。
なんとかファイブの武器である なんとかソード を振り回し、悪と戦った。
おもちゃといえど、当たると痛い。しかもYは本気である。本気を出した子供は手加減を知らない。
武器を振り回し、悪の手下を叩きまくる。所かまわず叩きのめす。
悪の手下はYを無視した。そういうマニュアルがあるのかは分からないが、無視することにしたようだ。
しかし、その判断は間違っていた。
子供は無視されると行動をエスカレートさせる。Yもそうだった。
背後からの攻撃が効かないとわかると、Yは悪の手下の正面に回り武器を振り回した。
手下は手でガードを固める。そのガードをすり抜け、Yの一撃が手下の急所に命中した。股間である。
いっひぃー! としか言わないはずの悪の手下から うっ と言う呻き声が聞こえた。悪の手下は男だったらしい。
とうとう、悪の手下はYから逃げ出した。
Yは悪の手下を追い掛け回し、手当たり次第に背後から殴る。
殴られた手下はその場から逃れるように他の子供を追い掛け回す。それをまたYが追いかけ、殴りつける。
逃げる子供。子供を追う悪の手下。子供を追う悪の手下を追うY。
さすがにまずいと思ったのか、それを見ていた係の人が、Yを止めようとYを追いかけ始めた。
逃げる子供。子供を追う悪の手下。子供を追う悪の手下を追うY。子供を追う悪の手下を追うY を追う係の人。
もう、訳が分からない。
観客たちは、ヒーローショーよりもその大捕り物のほうに興味がいってるようだ。
ほどなくして、Yは係の人に取り押さえられた。そして連行された。
私とTちゃんは、連行されたYを引き取りに向かった。
そのおかげでヒーローショーを見届けることは出来なかった。
しかし、今日のヒーローショーの主役は紛れもなくYだ。
姉にこっぴどくしかられたYは、先ほどの威勢はどこへやら、半べそをかいていた。
Yにとって怖いのは悪の手下ではなく、どうやらお姉ちゃんのほうだったらしい。
連休中のイベント といえば、ショッピングモールなどで開催される ヒーローショーだろう。
目の前で悪の軍団と戦い、うまくいけば写真だって一緒に撮れる。
何よりも無料なので、お財布にも地球にも優しい。
私も小学生の頃、ヒーローに会いに行ったことがある。
あほあほ探検隊 のTちゃんとその弟Yと一緒に出かけた。
会いに行ったヒーローは、どっかの星からやってきた なんとかファイブ だ。
その会場は、小学生とその親御さんたちでごった返していた。
いよいよショーの始まりだ。
私たちはステージ近くを陣取り、そこに座って見た。周りも小学生だらけだ。
ステージには司会のお姉さんが登場してきて、何やら話している。
困った時には、なんとかファイブ を大声で呼べば助けに来てくれるよ。
ということの説明だったと思う。よく覚えていない。
お姉さんの話が終わると、5人の悪の手下どもが出て来た。お姉さんを取り囲み、悪さを働いている。
それを見ていた小学生、早速 なんとかファイブ を大声で呼び始めた。子供はみんな純粋だ。
しかし、出てきたのは、悪の親分的な なんとか将軍 だ。私たちは恐怖におののいた。
ただでさえ恐ろしい悪の将軍は、とんでもないことを手下に命令した。
この中の子供たちをさらって来い! というのである。人質をとるなんて、姑息なやつだ。
「いっひぃー!」
手下どもはそう叫びながらステージから観客席へと降りてきた。
観客席はパニックである。子供たちは泣き叫び、逃げ出した。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。私も逃げた。
しかし、Yは違った。
彼はカバンの中から武器を取り出し、悪と戦ったのである。
なんとかファイブの武器である なんとかソード を振り回し、悪と戦った。
おもちゃといえど、当たると痛い。しかもYは本気である。本気を出した子供は手加減を知らない。
武器を振り回し、悪の手下を叩きまくる。所かまわず叩きのめす。
悪の手下はYを無視した。そういうマニュアルがあるのかは分からないが、無視することにしたようだ。
しかし、その判断は間違っていた。
子供は無視されると行動をエスカレートさせる。Yもそうだった。
背後からの攻撃が効かないとわかると、Yは悪の手下の正面に回り武器を振り回した。
手下は手でガードを固める。そのガードをすり抜け、Yの一撃が手下の急所に命中した。股間である。
いっひぃー! としか言わないはずの悪の手下から うっ と言う呻き声が聞こえた。悪の手下は男だったらしい。
とうとう、悪の手下はYから逃げ出した。
Yは悪の手下を追い掛け回し、手当たり次第に背後から殴る。
殴られた手下はその場から逃れるように他の子供を追い掛け回す。それをまたYが追いかけ、殴りつける。
逃げる子供。子供を追う悪の手下。子供を追う悪の手下を追うY。
さすがにまずいと思ったのか、それを見ていた係の人が、Yを止めようとYを追いかけ始めた。
逃げる子供。子供を追う悪の手下。子供を追う悪の手下を追うY。子供を追う悪の手下を追うY を追う係の人。
もう、訳が分からない。
観客たちは、ヒーローショーよりもその大捕り物のほうに興味がいってるようだ。
ほどなくして、Yは係の人に取り押さえられた。そして連行された。
私とTちゃんは、連行されたYを引き取りに向かった。
そのおかげでヒーローショーを見届けることは出来なかった。
しかし、今日のヒーローショーの主役は紛れもなくYだ。
姉にこっぴどくしかられたYは、先ほどの威勢はどこへやら、半べそをかいていた。
Yにとって怖いのは悪の手下ではなく、どうやらお姉ちゃんのほうだったらしい。