バスの小学生兄弟
あれは私が高校生の時。通学にはバスを使っていた。
その日は午後からの授業の先生が休みだったので、私のクラスは 自主早仕舞い となった。
いつもなら混雑してる帰りのバスも、時間帯が違うので空いていた。
途中のバス停で小学生の兄弟が乗ってきた。
二人並んでいすに座り、弟は 窓の外を見てはしゃいでいる。
確かに、バスの座席は気持ちがいい。目線が高くなるので遠くまで見渡せる。
弟君のその気持ち、分かる気がする。
兄のほうといえば、料金表とにらめっこだ。
「○×△円だから~、2で割ると~・・・。」
どうやら割り算の途中らしい。ぶつぶつ計算しているのがここまで聞こえる。
小学生は大人料金の半額だ。それを計算しているのだろう。まじめな兄だ。
そんな一生懸命な兄の隣では、のんきな弟があいかわらずはしゃいでいる。
「にいちゃん。ほらあそこ、 ○○商店だよ。」
弟君は、兄に声をかけた。
「うるさい。少し静かにしろ。」
兄に怒られた。
それはそうだ。兄は今、計算の真っ最中なのだ。商店のことなんてどうでもいいはずだ。
「あぁ~。もう着いちゃう~。」
兄のあせった声がした。
「にいちゃん、ピンポン押すよ。」
そういうと弟は勢いよくチャイムを押した。兄弟の降りるバス停は次のようだ。
しかし、兄の計算は終わってないらしい。
兄、大ピンチ。
あせる兄。なぜかテンションの高い弟。それを見つめる私。運転の荒い運ちゃん。
緊張した空気がバスの中を包んでいる。
果たして二人は無事に目的地へと降り立つことが出来るのか。
兄に残された時間はあと10秒足らず。計算は間に合うのか。
そんな緊張した空気の中、のんきな弟が声を上げた。
「にいちゃん、半分に計算しなくてもさ、二人で大人一人分払えばいいんじゃない?」
かくして二人は、大人一人分の料金を支払い、目的のバス停で降りていった。
バスの中から見ると、責任感の強い兄と、のんきだけど賢い弟の姿があった。
その日は午後からの授業の先生が休みだったので、私のクラスは 自主早仕舞い となった。
いつもなら混雑してる帰りのバスも、時間帯が違うので空いていた。
途中のバス停で小学生の兄弟が乗ってきた。
二人並んでいすに座り、弟は 窓の外を見てはしゃいでいる。
確かに、バスの座席は気持ちがいい。目線が高くなるので遠くまで見渡せる。
弟君のその気持ち、分かる気がする。
兄のほうといえば、料金表とにらめっこだ。
「○×△円だから~、2で割ると~・・・。」
どうやら割り算の途中らしい。ぶつぶつ計算しているのがここまで聞こえる。
小学生は大人料金の半額だ。それを計算しているのだろう。まじめな兄だ。
そんな一生懸命な兄の隣では、のんきな弟があいかわらずはしゃいでいる。
「にいちゃん。ほらあそこ、 ○○商店だよ。」
弟君は、兄に声をかけた。
「うるさい。少し静かにしろ。」
兄に怒られた。
それはそうだ。兄は今、計算の真っ最中なのだ。商店のことなんてどうでもいいはずだ。
「あぁ~。もう着いちゃう~。」
兄のあせった声がした。
「にいちゃん、ピンポン押すよ。」
そういうと弟は勢いよくチャイムを押した。兄弟の降りるバス停は次のようだ。
しかし、兄の計算は終わってないらしい。
兄、大ピンチ。
あせる兄。なぜかテンションの高い弟。それを見つめる私。運転の荒い運ちゃん。
緊張した空気がバスの中を包んでいる。
果たして二人は無事に目的地へと降り立つことが出来るのか。
兄に残された時間はあと10秒足らず。計算は間に合うのか。
そんな緊張した空気の中、のんきな弟が声を上げた。
「にいちゃん、半分に計算しなくてもさ、二人で大人一人分払えばいいんじゃない?」
かくして二人は、大人一人分の料金を支払い、目的のバス停で降りていった。
バスの中から見ると、責任感の強い兄と、のんきだけど賢い弟の姿があった。