水着でドボン
カーニバル。
世界的には リオのカーニバル が有名であるが、ここではちょっと違う。
ここで カーニバル といえば、アメリカ独立記念日 あたりに行われる基地内での祭りのことだ。
それは7月1日から7月4日まで行われ、その期間中は誰でも基地の中に入ることが出来る。
その中では、普段見ることの出来ない戦闘機や戦車を身近に見ることが出来たり
ヘリコプターの体験試乗会なども行われたりしていた。
そのほかにも色々な出店などが立ち並び、ゲームなども色々あった。
出店は、ほとんどがアメリカの軍人さんたちが出していた。
ホットドッグ、ピザ、ポップコーン、スペアリブ など、アメリカナイズされたものだ。
味は良かったが、とにかくすべてサイズがでかい。ポップコーン1人前がバケツ一杯くらいある。
それを知らないで、2人いるから2人分 とか注文すると大変なことになる。
観光客であろうカップルが、ポップコーンを2人分注文したのだろう。
それぞれバケツを1つずつ抱え、途方にくれている姿を見た。悲しかった。
日本の祭りの定番ゲーム といえば、金魚すくいとか射的だ。情緒がある。日本の夏 を感じさせる。
しかし、アメリカの夏 はそういうものではないらしい。情緒より派手さが大事のようだ。
会場の一角にスクラップの車が並べられていた。スクラップ置き場ではない。
その車を大きなハンマーで叩き壊す というゲームなのである。
10分1ドルとかだったと思う。保護メガネをかけハンマーで車を叩き壊すのである。
真夏の太陽の下、10分間大きなハンマーを振り回すのは大変だ。しかも、車はなかなか壊れない。
終わりごろになるとみんなへとへとになってるのが面白かった。
もうひとつ、アメリカ的なゲームがあった。
的当てゲームなのだが、的に当てても景品がもらえるわけではない。
セクシーな水着のお姉さんが水に落ちるのである。
的のそばにはちょっとしたプールがある。直系3メートル、深さ2メートルぐらいだろうか。
そのプールの上に台があり、その上に水着のお姉さんが座っている。
その台は仕掛けがあって、的にボールが当たると留め金がはずれセクシー姉さんが水に落ちるのだ。
別の呼び込みのお姉さんは水鉄砲をもち、そこらじゅうを歩く人に向かって水をかけ、挑発する。
「悔しかったらあの子を落としてみなさいよ。」 的なことだろう。その挑発が効いているのか、結構にぎわっていた。
ただ残念なことに、そのゲームには問題があった。的が大きすぎる のである。致命的なミスだ。
ほぼ百発百中なのである。セクシー姉さんは、大変だった。
台に上がる⇒的にボールが当たって水に落ちる⇒また階段で台に上がる⇒水に落ちる
ずっと繰り返している。まるで何かの修行のようだった。
そんなことを繰り返して疲れたのか、セクシー姉さんはその台から降りるとバスタオルをまといどこかに行ってしまった。
職場放棄 である。一大事だ。
台に人がいないとゲームは成立しない。客は長蛇の列だ。このままでは暴動がおきる。
私はてっきり 呼び込みのお姉さん が台に上がるのだろうと思っていた。水着もきている。
周りの誰もがそう思っていただろう。しかし、予想だにしない人物が現れた。
装置の後ろから現れたその人物は おっさん だった。
身長190センチ、体重100キロ超。全身毛むくじゃらの おっさん だ。一応、短パンを着ている。
そのおっさんは、何の躊躇も無く台に上り、すわった。
このゲームは 水着のセクシーお姉さん を水に落とすから成立している。
その根本的な部分が崩れてしまったのだ。
毛むくじゃらのおっさん を水に落として何が面白いのだ。
案の定、客からはブーイングが起きた。
「なんだよ!おっさんじゃねーか!!おねえちゃんをだせよー!」
多分そんなことを言っていたのだろう、英語なので分からない。並んでいた客たちもその場を離れた。
そんな空気の中、毛むくじゃらのおっさんは台の上に座っている。微動だにしない。勇者だ。
誰もその勇者と戦おうとはしなかった。
なぜそのおっさんが交代要員だったのかは今でも謎だ。
短パンを着ていたことを考えると、決まっていたことなのだろう。
おっさんに代われば客が減る ということを見越して、セクシーお姉さんの休憩タイムを作ったのかもしれない。
その前に的を小さくしておけば、セクシーお姉さんも疲れ果てることは無かったろうに。
youtube でこのゲームの動画を見つけた。どこでもやるようだ。
規模は おっさんドボン のほうがおおきかった。
http://il.youtube.com/watch?v=Hxim5CRK6IU
的が大きくて当てやすい というのは一緒だ。水着のお姉さん、大変そうだ。
このあと毛むくじゃらのおっさんは現れたのだろうか。