こんにちは!
最近筋肉痛が遅れてくる良玄です(>_<)
先日初めて岩盤浴というものを体験しました
結構きついんですね
のんびり寝転がってるだけだろう
となめてかかりましたが
暑さに耐えるというのも結構しんどいですね
汗も尋常じゃなく出ました
上手くデトックスできたでしょうか・・・・・
涼しい時期の坐禅25分の方がまだ良いなと感じてしまいました 笑
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さて今回のテーマは久しぶりの禅アイテムシリーズ
竹箆
(しっぺい)
です
これは即ち
![禅宗お坊さんのブログ布教(禅語・作務・坐禅・修行・お坊さんのリアル体験記)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110727/15/gen-maru/62/7f/j/t02200165_0640048011376802382.jpg?caw=800)
こんな感じのものです
別名如意(にょい)とも言います
あまり見たことないのではないでしょうか
横からみてもおもしろい形をしています
私も修行道場へ入るまでは見たことなかったです
例え見たことがあったとしても
何だこりゃ
孫の手か
と思う程度だったように思います
そんなあまり目にすることのない竹箆(しっぺい)ですが
修行道場ではとても大事なものです
これは即ち修行道場の指導者である老大師が
弟子たちを教え導く際に使用する大事なもの
であるためです
参禅学道は最も急務なり
と言いまして修行道場では参禅して学ぶことが最も重要とされています
そして独参(どくさん) と呼ばれる
老大師との一対一の禅問答が
その一つに当てはまります
その独参の際に必ず老大師の目の前に置かれているのが
この竹箆(しっぺい)です
老大師との問答(もんどう)
即ち問題と解答のやりとりを行っている際に
おもむろに老大師がこの竹箆に手を伸ばします
修行僧の立場からしたらドキっ
とする瞬間です
そしてある時はペシッ
と叩かれて叱咤激励を受けます
またある時は身ぶり手ぶりで
親切丁寧に教えていただきます
またある時は逆に弟子の方がこの竹箆を掴んで
何か仕草をすることもあります
このように禅問答の場において
しっかりとした存在感を放って置かれているのが
今回紹介したこの竹箆(しっぺい)であります
「この靴べらが余っているんだけどどうしようか」
丁度先日お寺のお庫裏さん である母が
私におもむろに聞いてきました
靴べら
と思いのぞいてみると
見事この竹箆(しっぺい)が木の箱に入って保管されていました 笑
ぷっと笑ってしまったのですが
確かに一般の方から見たら何か分からないだろうな
と妙に納得もしてしまいました
そしてこの竹箆(しっぺい)を靴べらとして使おうとしていた母に
少し禅的な要素を感じてしまったので今回紹介させていただきました
修行僧からしてみたら
老大師の目の前に置かれ触るのも気がひけるような代物であります
しかし一般の人がみたら
何か分からず靴べらとして足にあてて使ってしまうような代物であります
同じものであるのに
それを見た者によってその価値観が全然違う
まさにそこに人間が勝手に分別している思考
を見たように思いました
そしてそんな分別する思考をなくして
それにとらわれない絶対の真理を得よう
とする禅の教えを少し学んだように思いました
禅僧が竹箆を靴べらとして使っている
というのが何とも禅的で素敵な光景のように思えるのは私だけでしょうか
そしてもう一つ
そんなこの竹箆(しっぺい)は
あの『しっぺ』の語源ともなっています
子供時代にはよくこのしっぺはやりあったのではないでしょうか
しっぺ・でこぴん・ばばチョップ
といった具合に
相手の腕をめがけて二本の指でぶった叩く
男性ならだれもが経験したことのある攻撃だと思います
また「しっぺ返しをくらった」
など大人になってからも使う言葉でもあると思います
よく考えてみたら不思議な言葉である「しっぺ」の語源は
まさにこの禅アイテムである竹箆(しっぺい)からきていたわけです
言葉の語源というのも不思議なものです
この竹箆は禅寺の場合は
よく床の間に置いてあることが多いかと思います
掛け軸とお線香(またはお花)と竹箆
のセットになっていることが多いのではないでしょうか
ふと禅寺なんかを訪れた際には
ぜひともこの『しっぺ』の語源をご覧になってくださいませ
良玄合掌
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