こんにちは!
RYOGENです
寒い日が続いてますね!
もうコタツが必須な時期になってしまいました
去年までは修行中の身だったので使えませんでしたが
今年は久しぶりにこのコタツのありがたさを痛感しております
家が暖かいというのは幸せなことですね
さて今日のテーマはそんな寒い日にちなんで
修行僧の暖まり方
です
修行僧とて人間です
寒い冬にずーっと寒いままではさすがに凍えてしまいます
そこでよく聞かれるのが
「修行道場に暖房はあるの?」
という質問でした
答えはずばり
有ります
ただし有るいってもエアコンはありません
私のいたころは灯油のストーブが一台あるのみでした
そしてそのストーブは典座(てんぞ)という
ご飯を作る場所にありました
何故かといいますと
その場所で休憩をするからです
基本的には修行僧は日中は作務(さむ)をしています
(作務についてはこちらへ )
その作務の休憩場所で使われるのが
私のいた道場ではこの典座という道場のキッチンでした
ですのでこの場所にのみ灯油のストーブが置かれており
暖かくなっていました
ただし常に典座で休憩できるわけではないため
実は修行僧はそのほかにもいろいろなアイテムをもっています
その一つ目はホッカイロ
これは本当にすばらしい物です!
修行僧愛用率NO.1かと思います
もちろん公にもっていては駄目なのですが
隠してもっていれば特に注意をされることはありません
暗黙の了解で先輩方も知っています
禅堂などではそれぞれ自分達の煎餅布団が一枚あるのみなので
さすがに寒すぎるということで
皆ホッカイロを大量にストックしていました
作務中などにもポケットに忍ばせたり
シールタイプのもので服の裏に貼り付けるなど
皆なんとか工夫して暖をとっていました
そして二つ目は寝袋
これは私のいた修行道場では
修行一年目の待機場所が倉庫
二年目の待機場所が鐘楼
ときまっていました
これは食事・作務・お風呂などの時間で
余った時に過ごす同期の憩いの場所です
その各場所は半分は外みたいな建物なので
そこでは寝袋が許されていました
とにかく寒い冬の時期は
余りの時間ができたと思ったら
すぐにその寝袋に包まっていたという思い出があります
事実寝袋は相当暖かかったです
そして最後に3つ目は火鉢やガスストーブ
実はガスストーブが寺院の庫裏(くり)にはありました
私のいた修行道場は檀家さんが多いところでしたので
法事や施餓鬼などが頻繁にお寺で行われます
修行道場とは一応離れているのですが
軒並みに本堂および庫裏がありました
ですので人目を盗んでは
ガスストーブをこっそり点けて暖まる
ということがしばしば行われていました
修行道場のベテランの方々も
皆が寒いは重々承知しております
朝の掃除の合間などに少し暖まるぐらいのことは
黙認してくれていたのかもしれません
私も3年目ぐらいのときは
下の子達がこっそり暖まっていても
そっとしていました
自分達もやってきたことなので上の方々も
十分その気持ちは分かるということですね
修行道場は年中裸足で生活します
そこが一番寒いと感じる原因かもしれません
冬は寒く夏は暑い
修行道場は本当にそのことを体感できる場所であると思います
特に一年目のころは時間がなく手入れもできないため
足のかかとなどアカギレを起こし
寒さと痛さをひたすら耐えていたように思います
しかし修行をしているという身ですから
当たり前のことなのかもしれません
それに昔はそんなことは当たり前だったわけなので............
今はコタツに入って暖かく過ごせることを思うと
本当に最近の便利な世の中に感謝をしないといけないなと
改めて思いました
良玄合掌