「管理系の学校」が合わなかった場合のサバイバル術 | アラフィフ親父の戯言

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妻と高校生の娘の3人家族。20代と中高年で複数回転職。国立大学文系学部卒。仕事の人間関係と子どもの成績に頭を悩ませる、どこにでもいるアラフィフ親父です

このブログでは、私自身の経験 から「管理系」の学校をディスりがちなのですが、

  •  管理系の学校に入学したものの、それが自分に合っていないことに気付いてしまった
  • 学校に言われた通りの勉強はもう無理。自分で勉強をやるしかない

となった場合に、「学校ガチャでハズレた」で済ませてほしくはありません。

そういう生徒さんにこそ、自分が納得する勉強方法を発見・実践し、自分が志望する大学に合格してほしいし、自分が納得できる人生を掴んでほしいのです。

 

ということで、今回は「管理系の学校が合わない場合のサバイバル術」について述べたいと思います。

 

 ポイントは、下記3点です。

  1. 中退は極力避ける
  2. 利用できるものは利用する
  3. 利用しないものはさっさと捨てる

 

1.中退は極力避ける

「合わない学校」であっても、中退しなくてすむのであればそれに越したことはありません。

高校進学後に別の全日制高校に転校するのは極めて困難です。通信制の高校に転校するか、中退して大検を目指すしかなくなります。

高校を卒業するだけで大検を受けなくても済むわけですから、出て行けと言われない限りは居座り続けた方が得です。

 

大学を卒業して企業に就職する際、履歴書には出身高校から記入する必要があります。

この履歴書は、結婚や転職の際にも一生ついて回ります。

どんな底辺校であっても、通信制や大検よりは全日制高校卒の方が世間の評価は高いです。

 

また、学校に在籍し続ける限り、教師や同級生との繋がりを保つことができます。

先生の大半が人格破綻者だったとしても、たった一人でも心が許せる先生がいれば、あなたの人生に大きな影響を与える恩師になるかもしれません。

私の場合、難関国立大学への進学を勧めてくれたのは進路担当の先生ではなく、美術の先生でした。

 

管理系の学校では、お互いがライバルであるようかのような雰囲気に吞まれてしまい、生徒間の足の引っ張り合いも熾烈です。

自分の違う勉強法で他人が成績を上げるなんて絶対に許せない、などと嫌がらせをするクラスメートが複数現れます。

そんな中で、たった一人でも心を許せる友人がいるといないでは、精神的な安定度は大きく変わってきます。

 

ここで注意したいのは、友達を作るといっても「つるみ」は厳禁、ということです。

これにはいわゆる女子グループの類も含まれますが、男子にも見られることがあります。

予備校とかで出身校別とかの排他的グループに入ってしまい、そこから抜け出せなくなる(他校の生徒と友達になれなくなる)のは典型的な負けパターンです。

 

 

2.利用できるものは利用する

私は学校の勉強が生理的に嫌になってしまい、高1あたりから理屈抜きで全拒否していましたが、これは効率面でも正しい選択とは言えません。

「全拒否」ではなく「利用できるものは利用する」が鉄則です。

 

たとえば授業中に内職をする場合は、できるだけ同じ教科、同じ単元で内職するようにします。

授業と異なる教科や単元の内職だと、授業が単なる雑音になってしまい、内職も頭に入りづらいからです。

多少なりとも授業と関係ある内職をした方が、授業も内職も頭に入りやすくなります。


 

教科書以外を授業中に見ることを禁止されている場合、自分の参考書を持ち込んだ内職はできません。

その場合、ノートを取りたくなければ無理に取ろうとせず、授業内容の覚えられるところだけを授業中に覚え、それ以外は無視します。

バレないように気を遣いながら内職するよりも、家で絶対に復習しない学校の授業内容を授業中に覚えるようにした方が効果的です。

 

管理系の学校では、自分が気に入らない参考書を強制的にやたら購入させられます。

が、それを全拒否して似たような参考書を買い直すのは非効率的です。

例えば英語の授業を無視して英単語を覚えようとした場合、学校で買った単語集で内職をすれば、そうでないものでするよりは大目に見てもらえるはずです。

使える参考書は有効活用するようにします。


 

3.利用しないものはさっさと捨てる

管理系の学校では、どうでもいいプリント類が次々と配布されます。

それが溜まるのはストレスですし、やるべきこととそうでないことの区別がつかなくなってしまいます。

利用しないと決めたものは、さっさと捨ててください。

つまり、やらないと決めたプリント類は、溜めるのではなく速攻で捨てるのです。

捨ててしまうことで、やらないと決めたことに後ろめたさを感じなくなり、自分の勉強にも専念できるようになります。

 

管理系の学校の生徒の場合、高2までは成績がいいのに高3で失速するパターンが多いです。

勉強をサボっているからではなく、やることがあまりにも多すぎて勉強が回らなくなってしまうからです。

管理系の学校の生徒は、高3になると学校の勉強とそれ以外の勉強(塾・通信添削等)の双方を網羅的にこなすのは不可能になるため、「取捨選択」が何よりも重要な作業となるのです。 

 

管理系の学校の多くは、高2の終わりの時点で高校3年分の学習が終了します。

高3の1年間は、徹底的に過去問対策に専念すればいいわけです。

その原則を忘れてしまい、既に勉強したことを通塾で繰り返すのだとしたら、それこそ時間の無駄です。

通塾するとしてもいわゆる「総合コース」ではなく、特定の教科・単元に限定した方がいいかもしれません。

通信添削も同様で、管理系の学校の生徒は、高3になるとZ会の東大コースの課題とかをこなすのはほぼ不可能になるので、科目を絞るなりコースを下げるなりの対策が必要です。

高2までで十分先取りできているのですから、それができていない自由放任系の私立や公立高校の生徒と同じ勉強をするべきではありません。

 

 

管理系の学校で「自分を貫く」のは決して容易なことではありません。

勉強そのものよりも、周囲とのしがらみで苦しめられることの方が多くなるはずです。

しかし、それを乗り越えられれば、今後の人生で困難に直面した時にも難なく立ち向かえるようになります。

「強い自分」に自信が持てるようになると確信しています。