「比較言語学入門」の入門 | アラフィフ親父の戯言

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文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

週末に掲題講座をZoom聴講しました。


きっかけは、Xでたまたま見かけたこちらの記事。

 

「比較言語学」が何かすら知らなかったけど、「比較文化学」と「言語学」には昔から興味がありました。


大学時代、「印欧語系」の言語学に興味があったのですが、大学2年の進振説明会の時に、当時の言語学の先生の話が「台湾の先住民族の言語研究」で私の関心範囲と異なっていたため、他学部に進学した経緯があります。

あれから30年が経過。
「対象者は入門で挫折している人」とのことですが、私はまさに30年間入門で挫折したままの状態。

しかも、今回講義を行う先生の研究分野が「スラブ語の比較言語学」とのことで、ロシアフリークの私にとってはストライクゾーンです。
しかも無料。

ということでこの講義を聴くことにしたのですが、この本を入手しなければなりません。

 

70年以上前に書かれた著書で、現在も比較言語学のバイブルたり得る良書とのことですが、残念ながら絶版になっています。

幸い、私が在住する地域の図書館にありましたので、それを借りて印刷することにしました。


確かに、「入門」というにはあまりにも難しすぎます。(だからこそ「入門の入門」講座が開講されるのでしょうけど)


入門書のはずなのに、読者がギリシャ語が分かることを前提にして書かれています。もちろん 私はギリシャ語なんて分かりません。

せめてギリシャ語文字を読める状態にはしておこうと思い、こちらのサイトで俄学習



それ以外にも難解な箇所は多々ありましたけど、要約すると、
・インド ・ヨーロッパ語族に属する言語は、サンスクリット語、ラテン語、ギリシャ語文字を起源としている
・この3ヶ国語も特定の「共通基語」を起源としていて、この共通基語を再建しようとする試み、あるいはその過程における言語の変遷を取り扱う学問が「比較言語学」
ということのようです。

それ以上のことは講義を聴いて理解を深めようと思いました。

聴講者は約70人。「入門の入門」と言う割には、参加者の大半は大学や大学院で言語学を学んでいる方のようにも見受けられましたが、講義は私のような素人にも理解できる内容だったと思います。

今後も隔週で開催されるとのことですが、ロシアとか外国語とかがツボの私としては非常に楽しい講座でもありましたので、次回も聴講したいと思いました👍