中受撤退を防ぐ方法 | アラフィフ親父の戯言

アラフィフ親父の戯言

文系学部出身ですが仕事は理系寄りです。アラフィフで中高年転職しました。妻と中高一貫校に在学中の娘の3人家族です。

ブログやSNSで時折中受撤退の記事を目にします。

お子さんのやる気が出なくて成績が上がらないことに対し、お子さん本人よりも親御さんが参ってしまい、正常な判断ができなくなっている場合も少なくないようです。


周囲の雑音から距離を置くために、一旦大手塾をやめるという選択はありだと思います。通塾が辛いのに続けるべきではないと思うのです。自己肯定感がズタボロになっていたり、身体愁訴が出ている場合は尚更です。 

大手塾の勉強は質量ともに過剰です。それができないからといって敗北感を感じる必要はありません。組分けテストによって精神が蝕まれていると感じるならば、そこから距離を置くべきです。



その一方で、 退塾 イコール 中受撤退、ではない、とも思います。もう何も考えられないほど疲れ切っているのは理解できますが、そういう時に100かゼロかの結論を出すべきではありません。

「そんなに長く(一ヶ月、人によっては一週間)休んだら、もう受験なんてできない」というのも真実ではありません。そのように刷り込みされているから疲弊してしまうのです。

我が子も、6年生になってから、
・6月下旬から夏休み開始までの約1ヶ月 (修学旅行でいじめられたことがきっかけで一時期不登校気味になり、受験勉強できる状態ではなかった)
・10月に原因不明の発熱が2週間(受験勉強のストレス? 私が難関校に拘って余計な負荷をかけすぎたかも💦)
で、長期間ノー勉だった時期がありました。

勉強できない状態の時に無理に勉強させようとしても逆効果です。精神的に落ち着き、勉強が再開できると判断できた時点で「マイペースな勉強」を再開すればいいのです。


但し、大手塾に戻ると「過剰な拘束時間」と「組分けテスト」は避けられないので、別の環境に身を置いた方がいいと思います。
通塾相当時間全てを個別指導や家庭教師に充てるのも費用が高すぎて非現実的ですし、その必要もありません。

中受撤退寸前まで追い込まれたのですから、もはや勉強はマイペースで、ダメなら地元公立でも構わないくらいの気持ちでいた方がいいと思います。

・拘束時間の少ない塾、組分けのない塾への転塾
・当面の受験勉強を国算のみ、または算数のみにする (余裕ができたら科目を増やせばいいのです。最近は午後入試の普及で、1科目や2科目で受験できる学校も増えています。)
・通信添削の活用(「進学くらぶ」やZ会が難しすぎるのであれば、ベネッセの中受講座でも構わないと思います。)

3年生、あるいは4年生から大手塾に通っていた場合、5年生の終わりでほぼ全範囲を履修しています。だとすれば、6年生になれば弱点を補強して演習力を鍛えればいい話。上記の勉強を最低限にこなし、偏差値の低めの学校の過去問から解き始め、週1度くらい個別指導や家庭教師に見てもらう、というやり方もあります。

また、通塾しているしないに関係なく、過去問は自分で解くしかありません。大手塾のカリキュラムにがんじがらめにされ、過去問対策が十分にできなかったために、持ち偏よりも下の学校にしか受からなかった、という話も聞きます。考えようによっては、むしろ大手塾を辞めた方が勉強が上手く行く場合もあるのです。


まずはゆっくり休んで下さい。そしてできるようになった時点で、できる範囲で勉強を再開すればいいのです。しかも、その方が「みんながやっている勉強」よりも実は効率的な場合もあります。ピンチはチャンスかもしれません。


親の都合で始めた中学受験を親の都合で辞めるのだけは避けるべきだと思います。