スリランカのホテル、いいえ建築を語る際に避けては通れないのが「ジェフリー・バワ」という建築家です。

すでに故人ですが、彼の残した建築物はスリランカ中にあり、ホテルになっていて宿泊できるところも多いです。




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こちらの「カニ ランカ」もバワ建築でしたが、先の大津波で建物にダメージを受け、その後バワの弟子が雰囲気を残しながら作り直したため、厳密にはバワテイストのホテルというべきなのでしょうが、このエントランスの写真を見てもらえればそんな些細なことは気にならなくなると思います。

単純に、とにかくステキなのです。


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同じエントランスで同じアングルですが、夜になるとまったく別の表情を見せます。

ホテルの中もなかなかフォトジェニックです。


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水、というより水面を生かした設計にバワのテイストが感じられます。


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当然プールもあります。


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夜になるとホテルの明かりがプールの水面に映ります。


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個人的には水面に映った光って美しいと思うので、このホテルのコンセプトは好みですね。

部屋も白で統一されているので、高級感漂うリゾートホテルを満喫できます。


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分かりにくいですが、部屋のシャワーです。

「海の家」のように大きいのが上に備え付けてあり、ハンドシャワーが棒状のものです。

ちょっと使いにくい…かも。

またこのホテルの特徴は「スパ セイロン」がホテル内に併設されているという所です。

スパセイロンはおもにコロンボに店舗を持つ「アーユルヴェーダを取りいれた」スパ、というと分かりやすいかもしれません。

各種グッズがグリーンでオシャレなデザインのため、お土産としても喜ばれます。


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施術室。


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ホテルに居ながらにしてスパを受けることができるというのは、長期滞在にピッタリということです。

実際わざわざ出かけなくても、このホテルにいるだけでカンタンに数日過ごすことができそうです。

当然、長期滞在に美味しい食事はかかせません。

その点こちらのカニランカはかなりグレードが高いと思います。


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ドリンクが4種類あるかどうかで、そのホテルのごはんのだいたいのレベルが推し量れます。


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こちらもビュッフェスタイルです。


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欧米人向けにデザート類が豊富です。


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ごはんのレベルの高さをうかがわせるにぎやかさです。

実際ディナーの時にはけっこうな活気があります。

スリランカにおいて南西海岸(ゴールロード)は古くからリゾートとして開発されていたため、ラグジュアリーなホテルが多いのですが、そのなかでもこちらのカニランカはかなり満足度が高いホテルだと思います。

スリランカと言われて思い浮かぶのは?と聞かれると、たいていの人は「紅茶の産地」と答えると思います。

スリランカには5つの有名な産地「5大産地」があるのですが、そのうちの一つ「ヌワラエリヤ」にある代表的なラグジュアリーホテルが「ヒル クラブ」です。




ヌワラエリヤはスリランカの高地地帯にある地域で、英国植民地時代には避暑地として栄えました。

今でも街並みや建物に当時の面影が残っている、「リトル・イングランド」と呼ばれる地域です。




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野良?ウマ。

列をなしてどこかへ向かっているのですが、特に誰か人間が先導している訳ではありません;;;


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ヌワラエリヤは高地のため霧(低い雲)が発生しやすい環境にあります。

それがお茶の生育に適しているのですが、言い換えると常に気温が低い(平地よりも10℃以上低く15℃前後)ので、体調の変化には注意した方がいいと思います。




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ホテルにテニスコートが併設されているというのは、スリランカでは珍しいです。

普通は南国らしくプールがあるのですが、逆に寒いからプールがありません。





このホテルはヌワラエリヤの中でも歴史が古く、格式高い所なので、他にはない特徴があります。


それは「ドレスコード」



スリランカではほとんど聞いたことがないのですが、こちらにはドレスコードがあり、夜のレストランやラウンジ等パブリックスペースに立ち入るには「ジャケットとネクタイ」着用の義務があります。

(廊下はセーフ)


また朝食時には必要ないので、もし忘れてしまった場合(レンタルもなし)はホテルでディナーを楽しむことができません。

ご注意を…





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パブリックラウンジ。

本やDVD(もちろん、英語の)があり、ネクタイジャケット着用なら出入り可能です。



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これは朝の食堂ですが、雰囲気はさすがです。

まさに正統派英国風で、スリランカだということを忘れさせてくれます。




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廊下もスリランカっぽくなく、かえって新鮮さを与えてくれます。






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部屋は広く、ベッドルームとバスルームが同じ広さで独立してあります。

ここで注目したいのは、スリランカなのに「電気ストーブ」があること。


私もスリランカでストーブを見たのはここが初めてです。


それだけ朝晩は冷え込むことがあるのでしょうが、ここは部屋の作りが良く気密性が高いので、あまり寒さは感じません。



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さらには「湯たんぽ」のサービスまであります。

夜7時くらいになると、ボーイがお湯の入った湯たんぽを各部屋に届けてくれるのです。


こんなサービス、南国スリランカではこのエリアしかありません。



ヌワラエリヤという所は、前述のとおりスリランカにしては「寒い」所なので、植生や建物等「南国らしくない」所が新鮮で魅力的だと思います。

ただ日本人にとってはスリランカ=南国なので、リゾートとして考えた場合ヌワラエリヤはちょっと系統が違うかもしれません。



中央高地地帯ですので下(コロンボ方面)からは行きにくく、時間もかかるので旅行者はよく考えたほうがいいと思います。

スリランカ初の5つ星ホテルとして有名な「シナモン グランド ホテル」

大きなホテルが並ぶゴールロード沿いで、ひときわ大きな敷地面積を誇ります。




というのも、大型ショッピングモールの「クレスキャット」がホテル向かいの同じ敷地内にあるためですが、


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このショッピングモール、お店の質も品ぞろえもいいので、ホテルに泊まってお土産をここで買い、部屋でスーツケースに詰め込む、といったスケジュールを立てやすいです。

とくに旅行後半になると、一度スーツケースの中身を出さないと入らないということが多いため、部屋でお土産を詰め込む作業ができるというのは大きいのです。




と、話題がホテルから逸れてしまいましたが、スリランカ屈指の大型ホテルで歴史もあるため、他の国の大使などオフィシャルな宿泊客も多いしっかりしたホテルです。



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エントランス。




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ロビー。







ここの特徴というか見どころは、入ってロビーを抜けた先の吹き抜け部分。


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写真では下部分のみライティングされていますが、夜になるとぶら下がった上部分も点灯してとても美しい空間になります。

ちなみに後ろに写っているのはすべて客室で、これだけでも相当の客室数があることが分かると思います。





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部屋もキレイで使いやすいです。

アメニティも充実、お湯もキチンと出て当然、といったところでしょうか。




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朝食はスタンダードなビュッフェスタイル。

種類も多く食材も新鮮で満足度は高いです。


あと、私が宿泊した時には「みそ汁」が置いてありました;;;

カツオだしが効きすぎていて、豆腐も固くて匂うものでしたが…




総合的に見てもさすがは5つ星、宿泊時の満足度は高く特に問題点も見当たりません。



ただ一つ気になるのは、良くも悪くも「欧米クォリティ」だということでしょうか?

我々が宿泊するのになんら問題ないのですが、それはやはり慣れ親しんだ欧米の感覚で宿泊できるからだと思います。


スリランカらしさ、異文化体験などを求める人には物足りなく感じるかもしれません。