こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!ロックグラス

 

 

ご近所の盆踊り、2日目です。初日はベトナムのサイゴンラガーを片手に、太鼓の音に合わせて夏の夜を楽しんだわけですが、2日目ともなると、わざわざ買いに行くのもちょっと面倒。というわけで今回は、自宅の冷蔵庫にあるものを持参する作戦に切り替えました。冷蔵庫の扉を開けて、しばし品定め。

 

 

そこで目に留まったのが、紺色の缶に黄色い帯がキリッと決まった「克 無手勝流ハイボール」。鹿児島の芋焼酎「克(かつ)」をベースにした缶の焼酎ハイボールです。……のですが、白状しますと、これをどこで買ったのか、もはや遠い記憶の彼方で思い出せません。スーパーだったか、酒屋さんだったか。気づけば冷蔵庫の奥で静かに出番を待っていた一本。こういう「いつの間にか買っていたお酒」って、皆さんの冷蔵庫にもありませんか? 私はしょっちゅうです。

 

克 無手勝流ハイボール 鹿児島製 芋焼酎 5%

 

そんな一本を冷蔵庫からレスキューし、ついでに戸棚からいくつかの乾き物を鞄に忍ばせて、いざ盆踊り会場へ。2日目の夜は、夕方に少し小雨がぱらついたあとで、外の空気がしっとり湿っていました。雨上がりの夏の夜特有の、あの土と草の匂いが混じった空気。提灯の灯りが少し滲んで見えて、初日とはまた違う風情があります。

 

 

実は私、焼酎はこれまであまり飲んでこなかった人間です。下戸ゆえに、25度もある焼酎をロックや水割りで飲むのはハードルが高くて、ようやく最近になって黒霧島の焼酎ハイボール吉兆宝山の飲み比べで、少しずつ芋焼酎の魅力が分かってきたところ。缶の焼酎ハイボールなら5%前後で飲みやすいので、焼酎入門にはぴったりの入口だと思っています。

 

 

缶には大きく「炭酸割 敵ナシ」、そして「THE GAME CHANGER」の文字。なかなか強気なキャッチコピーです。「無手勝流」という名前も気になります。戦わずして勝つ、という意味の四字熟語ですが、転じて「我流」という意味でも使われる言葉。缶のハイボールにこの名前をつけるあたり、蔵元さんの気概を感じますよね。

 

 

ちなみにこのビール……じゃなくて焼酎ハイボール、ネットで評判を調べてみると「マスカットのような香り」「ライチのような甘み」という言葉がずらりと並びます。芋焼酎でマスカット? ライチ? 本当にそんなにフルーティなのでしょうか。それはそれで気になりますが、私のブログはあくまで下戸の素人が自分の舌で感じたことを書く場所。謳い文句は一旦横に置いて、盆踊りの太鼓を聞きながら、忖度なしで確かめてみることにしますウインク

 

 

克 無手勝流ハイボールとは?

 

東酒造株式会社ロゴ

 

 

「克」を造っているのは、鹿児島県鹿児島市小松原にある東酒造株式会社(ひがししゅぞう)。創業は1915年(大正4年)、今年で創業111年を迎える老舗の焼酎蔵です。創業者の東喜内(ひがし きうち)氏は加世田の出身で、その創業者が残した「何事も自然が一番」という言葉を、今も蔵の姿勢として大切にしているのだそう。

 

 

東酒造の焼酎造りを語る上で欠かせないのが、「七窪(ななくぼ)の水」。鹿児島特有のシラス台地という天然のろ過装置を通ってきた湧き水の超軟水で、この水を仕込みに使っているのが蔵の大きなこだわり。看板銘柄のひとつ「七窪」は、まさにこの水の名前を冠した焼酎です。そしてもうひとつ、東酒造で有名なのが杜氏の存在。3代目杜氏は、あのプレミア焼酎「魔王」を生み出したことで知られる前村貞夫(まえむら さだお)氏。焼酎好きなら誰もが知る名杜氏が、この蔵の味を築いたのです。2003年からは大迫重孝氏が4代目杜氏を引き継いでいます。

 

 

その前村杜氏が監修した銘柄が、今回のベースになっている芋焼酎「克(かつ)」。鹿児島各地の薩摩芋と七窪の水で仕込んだ白麹の原酒を3種類ブレンドし、そこに黒麹の原酒を微量ブレンドして熟成させるという、なかなか凝った造りです。名前の由来は「困難を克服する、己に勝つ」。真の心の強さを表す一文字なのだそう。令和5年の熊本国税局酒類鑑評会では優等賞も受賞しており、蔵の看板として着実に評価を積み上げてきた銘柄ですニコニコ

 

 

そして今回の「克 無手勝流ハイボール」は、この「克」シリーズから生まれた缶の焼酎ハイボール。東酒造の公式サイトによると、2025年11月に首都圏で先行発売され、2026年1月から全国に出荷が始まった、まだ新しい商品です。アルコール分は5%、内容量は350ml。原材料は本格焼酎(国内製造)と食物繊維、それに炭酸と酸味料というシンプルな構成で、プリン体ゼロ・糖類ゼロを缶の正面に大きく掲げています。ちなみに製造所は広島県東広島市のアシードブリュー。缶飲料のOEMで知られる会社で、東酒造の焼酎を広島で缶に詰めているというわけですね。

 

 

名前の「無手勝流(むてかつりゅう)」は、剣豪・塚原卜伝が船の上で「戦わずして勝つ」を実践したという逸話に由来する言葉。蔵元さんは、他と比較されない唯一無二の焼酎を目指す、という思いを込めてこの名前をつけたそうです。実はこの缶には元になったボトルがあって、「克 新 無手勝流」という25度の芋焼酎。発売から5年、毎年販売本数を伸ばしてきた人気銘柄なのだとか。その勢いのまま、缶で炭酸割りにしたのが今回の一本。缶の紺色は「勝色(かついろ・かちいろ)」と呼ばれる日本の伝統色で、武士が縁起を担いだ色。「克」「勝」「敵ナシ」と、とにかく勝ちにこだわったデザインなのが面白いところです。

 

 

公式のテイスティングコメントは「マスカットのような爽やかな香り、ライチを感じさせる甘い味わい」。芋焼酎らしからぬフルーティさを前面に押し出していて、脂っこい料理との相性が良いと蔵元さんは提案しています。芋焼酎の缶ハイボールというと、以前飲んだ宝酒造のISAINAや、樽熟成のカメハイ缶など、ここ数年で一気に選択肢が増えてきたジャンル。老舗の蔵が「敵ナシ」と言い切る一本は、その中でどんな立ち位置なのでしょうか。

 

 

克 無手勝流ハイボールをチェック!

 

克 無手勝流ハイボール 炭酸割 敵ナシ

勝色の紺地に黄色い帯上に「炭酸割 敵ナシ」、金の「克」の文字。

プリン体0・糖類0、アルコール分5%の表示も。

 

 

克無手勝流ハイボール 芋焼酎缶

裏面。品目はリキュール(発泡性)、原材料は本格焼酎(国内製造)・食物繊維・炭酸・酸味料。

5%、350ml、販売者は東酒造(鹿児島市小松原)、製造所はアシードブリュー(東広島市)。

100mlあたり39kcalです。

 

銘柄名 克 無手勝流ハイボール(KATSU Mutekatsuryu)
品目・スタイル リキュール(発泡性)/本格芋焼酎ベースの缶ハイボール
蔵元(販売者) 東酒造株式会社/鹿児島県鹿児島市小松原1丁目37-1/1915年(大正4年)創業
製造所 アシードブリュー株式会社/広島県東広島市志和町
原材料 本格焼酎(国内製造)、食物繊維/炭酸、酸味料(プリン体0・糖類0)
アルコール度数・容量 5%/350ml缶
発売・価格 2025年11月首都圏先行、2026年1月全国出荷/希望小売価格215円(税抜)

 

 

克 無手勝流ハイボールを飲んでみての評価

 

小雨が上がったばかりの公園は、湿った夏の空気に包まれています。提灯の灯りに照らされた缶は、結露でびっしょり。今夜もグラスは持ってきていないので、缶のままいただきます。「マスカット」「ライチ」という前評判が頭の片隅にちらつきますが、それは一旦忘れて、まっさらな気持ちで。

 

 

焼酎初心者の下戸に、老舗蔵の「敵ナシ」はどう響くのか。鞄から取り出した柿の種を膝の上にスタンバイ。太鼓の音を背中に聞きながら、プルタブをプシュッおねがい

 

 

マスカットじゃない、でも芋がちゃんと香る

 

 

 

 

缶を開けた瞬間、雨上がりの湿った空気の中に、ふわっと芋焼酎の良い香りが立ち上がりました。缶ハイボールでこれだけ香りが立つのは嬉しいところ。鼻を近づけてじっくり集中してみると、たしかに芋の香りの奥に、ほんのりフルーティなニュアンスも感じます。ただ、正直に言えば、日本酒の吟醸香のような華やかなフルーティさとは別物。あくまで「芋焼酎の香りの中に、少し果実っぽさが混じる」というくらいで、香りの主役はちゃんと焼酎です。

 

 

さて、問題の「マスカットのような香り」「ライチのような甘み」ですが……うーん、私の舌ではそこまでは感じられませんでした。フルーティな気配はある。あるのですが、マスカットやライチと言われると、さすがにそれは大げさかなぁというのが正直な感想。芋焼酎に慣れた方が「芋焼酎の中では」という前提で言うなら分かる気もしますが、素直に「ライチのお酒」を期待して飲むと、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。

 

 

味わいはややドライ。糖類ゼロなので甘さで誤魔化すことはなく、炭酸のキレの中に芋のコクがしっかり顔を出します。そして飲み込んだ後、余韻にほんのりフルーティな香りがふっと戻ってくる。この余韻が、この缶の一番の個性かもしれません。アルコール5%なので飲みやすいのは間違いないのですが、軽やかな缶チューハイとは明らかに違って、ちゃんと「焼酎ハイボール」なんです。鞄に忍ばせてきた乾き物、特に柿の種やナッツの塩気との相性はばっちりで、脂っこい料理に合うという蔵元さんの提案も納得です。

 

 

焼酎をあまり飲んでこなかった私のような者にとっては、この5%のドライな焼酎ハイボールは、丁度良い塩梅でした。芋の香りは楽しめるけれど、25度の焼酎をロックで飲むような気合いはいらない。白岳しろのハイボール缶が「透明感」なら、こちらは「芋のコク」で勝負するタイプ。焼酎入門の一本として、これはかなりいい位置にいると思います。

 

 

それにしても今回改めて感じたのは、メーカーさんのうたい文句やテイスティングコメントを、そのまま使っているお店や飲み手さんって結構多いんだなぁ、ということ。「マスカット」「ライチ」で検索すると、同じ言葉が並ぶ並ぶ。もちろん蔵元さんの表現は蔵元さんの本気の言葉なので否定するつもりはまったくないのですが、飲んだ本人がどう感じたかは、また別の話ですよね。私のブログでは、下戸が素人なりに忖度なしで「口に合ったか、合わなかったか」を書いております。そこんとこ、よろしくお願いします爆  笑

 

 

まとめると、克 無手勝流ハイボールは、「マスカットやライチ」ではなく「芋がちゃんと香るドライな焼酎ハイボール」として楽しむのが正解。派手なフルーツ感を期待するとやや肩透かしですが、芋焼酎の香りを5%の飲みやすさで楽しめるという意味では、下戸にも焼酎初心者にも自信を持っておすすめできます。雨上がりの盆踊りの夜に、乾き物と一緒にゴクリ。口に合いました。★★★です照れ飛び出すハート

 

 

今日は映画(邦画)でペアリング!

 

 

克 無手勝流ハイボールに合わせる作品は、2013年の邦画『六月燈の三姉妹』。監督は『半落ち』の佐々部清さん、出演は吹石一恵さん、吉田羊さん、徳永えりさんの三姉妹に、市毛良枝さん、津田寛治さんという顔ぶれです。舞台は「克」の蔵元・東酒造と同じ鹿児島市。鹿児島の焼酎を飲むなら、鹿児島の空気がそのまま詰まったこの映画を、と選びました。

 

 

物語の舞台は、鹿児島市のシャッター商店街にある老舗の和菓子店「とら屋」。バツイチの長女、離婚調停中の次女、婚約破棄したばかりの三女と、それぞれ訳ありで実家に戻ってきた三姉妹が、経営の傾いた店を立て直そうと奮闘するホームコメディです。タイトルの「六月燈(ろくがつどう)」は、鹿児島の夏の風物詩である灯籠祭り。神社やお寺に色とりどりの灯籠が飾られ、屋台が並び、地元の人たちが集う、鹿児島版の夏祭りといったところ。映画のクライマックスも、この六月燈の夜に向かって動いていきます。

 

 

この映画とこのお酒の共通点は、まず「夏祭りの夜」そのもの。灯籠と提灯の灯りの下、商店街の人たちが缶や瓶を片手に集まる映画の空気は、雨上がりの盆踊り会場で缶のまま焼酎ハイボールを飲んでいた今回のシチュエーションと、そのまま重なります。鹿児島が舞台なので、劇中の食卓や宴会には当然のように焼酎が登場するのも嬉しいところ。鹿児島の人にとって焼酎は、特別なお酒ではなく日常の飲み物なんだなぁと、画面越しに伝わってきます。

 

 

そしてもうひとつが、「自分の目で判断する」というテーマ。三姉妹はそれぞれ世間体や過去のしがらみを抱えていますが、店の再建に向けては、周りの評判ではなく、自分たちの目で見て、自分たちの手で選んだ道を進んでいきます。これって、今回の記事で私がやったこととちょっと似ているんです。「マスカット」「ライチ」という前評判に流されず、自分の舌で「芋がちゃんと香るドライな焼酎ハイボール」と判断する。無手勝流、つまり我流で構わない。そんな気持ちで観ると、三姉妹の奮闘がより身近に感じられます。

 

 

この映画は鹿児島と宮崎で先行公開され、鹿児島だけで4ヶ月のロングランを記録したという、地元に愛された一本。派手な事件は起きませんが、老舗の和菓子店の再生と家族の再生が、鹿児島の夏の空気の中でゆっくりと描かれていきます。老舗の焼酎蔵が新しい缶ハイボールに挑戦した「克 無手勝流ハイボール」と、老舗の和菓子店が新しい一歩を踏み出す『六月燈の三姉妹』。どちらも「老舗の挑戦」の物語なんですよね。夏の終わりの夜、鹿児島の焼酎ハイボールを片手に、ぜひ鹿児島の夏祭りを画面の中で味わってみてください飛び出すハート

 

 

下戸の酒好き評価点

 

 

※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。

下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。

 

 

★★★

 

 

★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい

★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる

★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい

 

 

克 無手勝流ハイボールの価格&どこで買える?

 

克 無手勝流ハイボールの希望小売価格は、350ml缶で215円(税抜)。缶の焼酎ハイボールとしては標準的な価格帯で、大手の缶チューハイより少し高いくらい。とはいえ中身は名杜氏の系譜を継ぐ老舗蔵の本格芋焼酎ですから、この価格で「克」の香りが手軽に楽しめるなら、十分お値打ちだと思います。プリン体ゼロ・糖類ゼロというのも、毎日の晩酌に取り入れやすいポイントですね。

 

 

買える場所ですが、冒頭でも白状したとおり、私がどこで買ったのかは記憶の彼方……。2025年11月に首都圏で先行発売されて、2026年1月から全国出荷が始まった商品なので、首都圏のスーパーや酒屋さんの缶チューハイ・缶ハイボールコーナーで見かけた可能性が高いです。コンビニでの取り扱いは公式には案内されていないようなので、狙うなら酒類の品揃えが豊富なスーパーや、焼酎に強い酒屋さん。鹿児島の焼酎を扱う店なら、ボトルの「克」と一緒に並んでいるかもしれません。

 

 

確実に手に入れるなら、ネット通販が便利です。楽天市場Yahoo!ショッピングでは、焼酎専門店を中心に24本入りのケース販売が見つかりますし、東酒造さんの公式オンラインショップでも取り扱いがあります。夏祭りやBBQでまとめて飲むならケース買い、まずは一本試したいなら焼酎専門店のバラ売りを探してみるのがおすすめ。Amazonでも取り扱いが増えてきているようなので、下のリンクからチェックしてみてください。

 

 

そしてこの缶が気に入ったら、ぜひ元になったボトルの「克 新 無手勝流」(25度)も試してみてほしいところ。自分で炭酸割りにすれば濃さも自由に調整できますし、ロックやお湯割りでも「克」の芋の香りを堪能できます。私もまだボトルは未体験なので、この缶をきっかけに、次は瓶で鹿児島の老舗の味をじっくり味わってみようと思います。夏の終わりの夜に、勝色の缶で「炭酸割 敵ナシ」、ぜひお試しあれニコニコ

 

 

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