こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!ロックグラス

 

 

今日ご紹介するのは、缶ハイボール「コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール」です。この「コンパスボックス」というブランド、実は私にとって、ちょっとした思い出のある名前なんです。以前、埼玉県富士見市にある酒屋さん山武商店よしのやを訪れた際、スタッフの方に「おすすめのウイスキーは?」と尋ねたところ、真っ先に挙がってきた名前が、この「コンパスボックス」でした。

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール缶

 

その頃の私は、まだこのブランドの存在すら知らず。けれど、その変わった名前と、これまで見てきたウイスキーとはまるで違うおしゃれなボトルデザインに、すっかり心を掴まれてしまったのです。スタッフの方は、コンパスボックスのなかでも「これは珍しいよ」という銘柄をいくつか教えてくださったのですが……お恥ずかしいことに、その場でしっかり記憶できなかったのが、今でも悔やまれます。メモを取る習慣、本当に大事ですね(笑)。

 

 

そんなふうに、ずっと気になる存在だったコンパスボックス。そのハイボール缶が、なんとローソンから発売されたと知り、「これは絶対に飲まなければ!」と、勇んで購入したのでした。手軽に缶で、あの憧れのブランドを味わえるなんて、なんとありがたい時代でしょうウインク

 

 

……と、意気込んで買ったまではよかったのですが。実はこれ、結構前に飲んでいたのに、ブログにするのをすっかり忘れていたという大失態でございます(笑)。気づけば季節も巡ってしまい、もしかしたらもうローソンの店頭には並んでいないかもしれません。とはいえ、せっかくの思い入れのあるブランド。今さらではありますが、このコンパスボックスについて、しっかり書き残しておきたいと思います。あの日、酒屋さんで芽生えた小さな憧れが、こうしてようやく一つ形になるのだと思うと、遅ればせながらもなんだか感慨深いものがあります。さて、どんな味だったのでしょうか。

 

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボールとは?

コンパスボックス オーチャードハウス ロゴ

 

まずは造り手のお話から。「コンパスボックス(Compass Box)」は、2000年にイギリス・ロンドンで創業した、独立系のスコッチウイスキー・ブレンダーです。創業者は、かつてジョニーウォーカーのマーケティングに携わっていたアメリカ人、ジョン・グレイザー氏。面白いのは、この会社が自社の蒸留所を持たないという点。各地の蒸留所から選び抜いた原酒を、独自の感性でブレンド・追加熟成して、まったく新しい味わいを生み出す——いわば「ウイスキーの調香師」のような存在なのです。自らを「アーティザナル(職人的)・ウイスキーメーカー」と称する、こだわりの造り手ですね。

 

 

コンパスボックスがユニークなのは、その透明性へのこだわり。かつて業界のルールでは、ブレンドの詳しい中身(どの原酒を何%使ったか)を公開することが制限されていたのですが、コンパスボックスは「消費者には知る権利がある」として、レシピの完全開示を求めるキャンペーンを展開したことで知られています。そして、あのアートのように美しいボトルデザインも大きな魅力。ウイスキーの世界に新しい風を吹き込む、革新的な存在なのです。Drinks International誌の「世界で最も称賛されるウイスキー」2023年で第5位に選ばれるなど、その評価も折り紙付き。私が酒屋さんで一目惚れしたのも、なるほど納得というわけですキラキラ

 

 

さて、その代表作のひとつが、この「オーチャードハウス」。「オーチャード(Orchard)」とは「果樹園」のこと。その名のとおり、林檎や洋梨を思わせる、フレッシュでフルーティーな味わいを目指して造られた一本です。複数の蒸留所のモルト原酒だけをブレンドした「ブレンデッドモルト」で、クライヌリッシュ(ハイランド)やリンクウッド(スペイサイド)といったモルトが中心。ちなみにブレンデッドモルトとは、複数のシングルモルトを掛け合わせたもので、トウモロコシなどから造るグレーンウイスキーは含まないのが特徴。造り手の腕とセンスが、もっとも問われるジャンルとも言われます。自社蒸留所を持たないコンパスボックスにとって、このブレンデッドモルトこそが、まさに腕の見せどころというわけですね。

 

 

本家のボトル版オーチャードハウスは、アルコール度数46度のしっかりとした一本で、専門メディアのWine Enthusiast誌で93点という高評価を得ている実力派。世界中に流通する、コンパスボックスの看板銘柄のひとつです。今回いただくのは、そのオーチャードハウスをハイボールにした缶入りタイプ。ラベルには林檎や洋梨、レモンなどの果実が実るリースが円く描かれ、まさに「果樹園」の名にふさわしい愛らしいデザイン。コンパスボックスらしい、思わず手に取りたくなるアートな一缶に仕上がっています。アルコール度数は8%、内容量350ml。品目は「ウイスキー(発泡性)」で、無果汁。缶の製造は株式会社チェリオ中部、販売は株式会社Jリカーが手がけていますニコニコ

 

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボールをチェック!

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール缶

黄緑のグラデーションに、林檎や洋梨など果実のリースが描かれた愛らしい缶。

ベルと鍵のマークがコンパスボックスの目印。

注いだハイボールは、淡い麦わら色です。

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール

グラスをアップで。

きめ細やかな気泡が立ちのぼる、透明感のある淡い色合い。

見るからに軽やかで爽やかそうな一杯です。

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール缶

品目はウイスキー(発泡性)、原材料はモルト/炭酸、原産地名はスコットランド、アルコール分8%、内容量350ml。

1本(350ml)あたりの純アルコール量は22.4g、45kcal/100mlです。

 

銘柄名 コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール
品目・タイプ ウイスキー(発泡性)/スコッチ・ブレンデッドモルト使用の缶ハイボール・無果汁
ブランド コンパスボックス(2000年創業・英ロンドンの独立系ブレンダー)
原材料・原産地 モルト/炭酸(原産地名:スコットランド)
アルコール度数・容量 8%/350ml(製造:チェリオ中部/販売:Jリカー)
発売・参考価格 2026年5月26日 ローソン限定発売/618円(税込)

 

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボールを飲んでみての評価

 

さて、ずっと気になっていた憧れのブランド、コンパスボックス。それを缶ハイボールという手軽な形とはいえ、ついに味わえる日がやってきました。果樹園を意味する「オーチャードハウス」の名を持つこの一本、いったいどんな果実の香りを届けてくれるのでしょうか。缶をプシュッと開ける瞬間の高鳴りといったら……。期待に胸をふくらませながら、グラスに注いでひと口いってみます。

 

 

上品でエレガント、けれど、あと一歩

 

 

 

 

まずグラスに鼻を近づけると、ふわりと立ちのぼるのは穏やかな林檎や洋梨を思わせる香り。おお、これぞ「果樹園」の名にふさわしい、優しいフルーツの香りです。ただ、正直に言うと、想像していたよりも香りは弱めに感じました。ハイボールという飲み方のぶん、炭酸で少し軽やかに抜けてしまうのかもしれません。もっとこう、ぶわっと果実が香ってくるのを期待していたので、そこはちょっぴり控えめだな、というのが第一印象でした。とはいえ、鼻を近づけてじっくり探せば、たしかに瑞々しい果樹園の気配は確かに息づいています凝視

 

 

口に含むと、ハイボールらしい爽やかな炭酸とともに、やはりリンゴがふわりと香ります。全体としては上品でエレガント。そこに、スコッチらしいスパイシーでモルティ―な風味もちゃんと顔を出してくれて、「なるほど、ただのフルーティーなだけの缶ではないぞ」と感じさせてくれます。口当たりの良さもさることながら、キレも爽やか。後味がすっと引いていく感じは、暑い日にぐいぐい飲むのにぴったりです。甘ったるさやしつこさは一切なく、食事に寄り添わせても邪魔をしない、そんな品の良さがありました。全体の完成度としては、確かに上品にまとまっているのです。

 

 

ただ——ここが正直な感想なのですが、なんというか「これだ!」という強い決め手には、少し欠けるような気もしたのです。上品でエレガント、でも、あと一歩の主張が欲しい……そんなギリギリのバランス。もっとも、この「特徴的すぎない絶妙なさじ加減」こそが、実は狙いなのかもしれない、とも思うのです。派手さで押すのではなく、あくまで穏やかに、エレガントに。飲む人を選ばない上品さこそが、このオーチャードハウスの個性なのかもしれません。

 

 

評価点を★★☆としたのも、決してマイナスの意味ではなく、「缶ハイボールという形では、この銘柄の本当のポテンシャルを測りきれていないかもしれない」という含みからです。炭酸で割らないそのままの姿なら、もっと豊かな果実味とモルトの奥行きを見せてくれるはず。今回はあくまでハイボール缶での評価なので、次はぜひボトルのオーチャードハウスをロックで、じっくり味わってみたい。そう思わせてくれた、という意味では、しっかり役目を果たしてくれた一本でした照れ

 

 

今日は映画でペアリング!

 

 

この上品でエレガント、けれど控えめな一杯に合わせたいのは、映画『日の名残り』(1993年/英)です。カズオ・イシグロの同名小説を映画化した名作で、イギリスの由緒ある邸宅で長年仕えてきた老執事スティーブンス(アンソニー・ホプキンス)が、旅の道すがら、かつての日々と、口に出せなかった想いを静かに振り返っていく——そんな、抑制のきいた大人の物語です。

 

 

なぜこの一本かというと、まさに「控えめさこそが品格」という一点で、このオーチャードハウスと深く響き合うから。声高に自己主張することなく、あくまで穏やかに、エレガントに佇む——それは、感情を表に出すことを己に禁じ、ただ静かに職務をまっとうする執事スティーブンスの姿そのものです。飲んでいて「あと一歩、強い主張が欲しい」と感じたあの控えめさは、決して物足りなさではなく、むしろ「抑制された美しさ」なのかもしれない。そう思い直させてくれる作品なのです。派手に感情を爆発させる物語ではなく、行間や沈黙にこそ本当の想いが宿る——そんな映画の味わい方は、香りを控えめに、静かに佇むこの一杯の楽しみ方と、驚くほどよく似ています。

 

 

そしてもう一つ。この映画は、「一流の仕事とは何か」を問う物語でもあります。完璧な執事であろうとするスティーブンスの矜持は、自社蒸留所を持たず、原酒を選び抜いてブレンドに人生を捧げる、コンパスボックスの職人的な姿勢とも重なります。派手さではなく、細部への徹底したこだわりで一流であろうとする——その静かな誇りが、両者にはたしかに通じ合っているのです。イギリス生まれ同士、という縁もまた乙なもの。声高に語らないからこそ伝わる奥ゆかしさ、というものが、お酒にも、そして人にもあるのだなと、しみじみ感じ入ってしまいます。

 

 

穏やかな林檎の香る一杯を片手に、イギリスの美しい田園風景と、言葉にされなかった想いの余韻に浸る夜。派手な感動ではなく、じんわりと胸に沁みる静かな余韻——そんな時間には、この控えめでエレガントな一杯がぴったりです。ぜひ、しっとりとしたペアリングを楽しんでみてくださいねおねがい

 

 

下戸の酒好き評価点

 

 

※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。

下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。

 

 

★★☆

 

 

★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい

★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる

★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい

 

 

コンパスボックス オーチャードハウス ハイボールの価格&どこで買える?

 

さて、気になるお値段と入手先です。この「コンパスボックス オーチャードハウス ハイボール」は、2026年5月26日からローソン限定で発売された数量限定商品。お値段は350ml缶で618円(税込)ほどでした。缶ハイボールとしてはやや高級な部類ですが、憧れのコンパスボックスを手軽に味わえると思えば、納得のプライスではないでしょうか。ただし数量限定だったため、冒頭でも触れたとおり、この記事が出る頃にはもう店頭で見かけなくなっているかもしれません。見つけたらラッキー、というレアな一本です。

 

 

もし缶が手に入らなくても、ご安心を。コンパスボックスの魅力は、なんといってもボトルのウイスキーそのものにあります。今回のハイボールで「おっ」と思った方は、ぜひ本家「オーチャードハウス」のボトルを探してみてください。46度のブレンデッドモルトで、ロックやストレートなら、缶では控えめだった林檎や洋梨の香りを、より豊かに感じられるはずです。私自身、今回のハイボールで火がついてしまったので、次はぜひボトルをロックで、じっくり味わってみたいと思っていますニコニコ

 

 

コンパスボックスには、ほかにも「ザ・ピート・モンスター」や「グレート・キング・ストリート」など、心惹かれる名前の銘柄がずらり。あの日、酒屋さんで教わったのに覚えられなかった「珍しい銘柄」を、いつか改めて開拓してみたいものです。おすすめのボトルをご存じの方は、ぜひコメントで教えてくださいね!気になった方は、下記のリンクからもチェックしてみてください。

 

 

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