こんにちは!まずは皆さん、乾杯っ!シャンパン

 

 

今回ご紹介するのは、お酒ではありません。愛媛県のみかんジュース「ガーディ・オレ・スペシャル(Garde-ora Special)」です。

 

ガーディ・オレ・スペシャル 愛媛みかんジュース

 

きっかけは、いつもお世話になっているワインダイニング「GALA BAR MIZUNO」のオーナーソムリエ・水野さんのおすすめ。数えきれないほどのワインを味わってきたプロが「これは本物ですよ」と勧めてくださるジュースって、いったいどんなものなのか。ソムリエの舌が認めた一本というだけで、もう期待しかありません。

 

 

そして水野さんいわく、このジュースはよくある「濃縮還元」タイプとはまったく違うとのこと。添加物も混ぜものも一切ない、正真正銘の100%ストレートジュースなのだそうです。……正直に白状すると、この時点で私は「濃縮還元」と「ストレート」の違いを、なんとなくしか分かっていませんでした。「まあ、搾りたてかどうかでしょ?」くらいの理解ですウインク

 

 

今回は自宅に持ち帰って、妻と子供と一緒にいただくことにしました。お酒だと家族で分け合うわけにいきませんが、ジュースならみんなで楽しめるのが嬉しいところ。家族揃って「本物」を味わえるなんて、なんとも贅沢な時間です。下戸の私にとっては、ノンアルコールの世界にも"本物"があるという発見そのものが、たまらなく面白いんですよね。お酒が飲めない日でも、飲めない人でも、ちゃんと「良いものを味わう喜び」は手に入る。このブログでノンアル飲料を取り上げ続けているのも、そういう理由だったりします。

 

 

そして今回、この一本があまりに衝撃的だったので、「そもそも濃縮還元とは何なのか」「市販のオレンジジュースには何が入っているのか」を、私なりにきちんと調べてみました。これがもう、知れば知るほど驚きの連続で……。結論から言ってしまうと、「果汁100%」と書いてあっても、無添加とは限らないんです。詳しくは、この後じっくりお話ししますね。

 

 

ガーディ・オレ・スペシャルとは?

まずは造り手のお話から。このジュースを世に送り出しているのは、愛媛県今治市の株式会社乃万青果(のませいか)です。創業はなんと昭和8年(1933年)という老舗で、90年以上にわたって愛媛の柑橘と向き合ってきた会社。柑橘の集荷や選果、加工から販売まで手がけ、さらに自社で農園まで経営しているという、まさに"みかんのプロ集団"です。

 

 

この乃万青果が展開している産直ブランドが「のま果樹園」。1987年(昭和62年)から通信販売をスタートし、愛媛の柑橘の美味しさを全国に届けてきました。ちなみに「乃万」という社名は、本社のある場所がかつて越智郡「乃万村」だったことに由来しているのだそう。土地の名前をそのまま背負っているというのが、なんとも実直で好感が持てますよねニコニコ

 

 

そして今回の主役「ガーディ・オレ」は、この「のま果樹園」が手がける100%ストレートみかんジュースのシリーズ名です。製造を担うのは、同じ愛媛県今治市伯方町にある伯方果汁株式会社。地元の果汁メーカーが、地元のみかんを搾る——というわけですね。

 

 

面白いのが、今回いただく「スペシャル」という上位版の秘密。通常の「ガーディ・オレ」が完熟みかんを使っているのに対し、このスペシャルは"小玉みかん"を使用しているんです。小さいみかんって、味がぎゅっと凝縮されていて濃いんですよね。要するにこの一本、小玉みかんをひたすら搾って詰めただけ。のま果樹園はストレートジュースについて「水一滴、砂糖ひとさじすら加えない、そのままの味」と謳っていますが、まさにその言葉通りの中身というわけです。

 

 

保存料も、着色料も、甘味料も、一切なし。搾ったみかん、ただそれだけ。……とはいえ、ジュースのパッケージには景気のいい言葉が並びがちなもの。本当にそこまで違うものなのか? その答えは、裏ラベルにハッキリと刻まれていましたニコニコ

 

 

ガーディ・オレ・スペシャルをチェック!

ガーディ・オレ・スペシャル みかんジュース

720mlのガラス瓶に、「Garde-ora」「Ehime Made」「Pure Orange」の落ち着いたラベル。

そして注いだグラスの、目の覚めるような濃いオレンジ!

 

ガーディ・オレ・スペシャル みかんジュース

こっくりと不透明な、濃厚オレンジ。

透けて見えないほどの密度に、果肉のたっぷり感が伝わってきます。

 

愛媛みかん100%ジュース「ガーディ・オレ」

そして問題の裏ラベル。原材料名の欄をよく見てください——「うんしゅうみかん(愛媛県産)」。

それだけです。

砂糖も香料も酸味料も、酸化防止剤のビタミンCすら入っていません。

名称も堂々の「うんしゅうみかんジュース(ストレート)」。

 

スペックは以下の通り。

 

 

商品名 ガーディ・オレ・スペシャル(Garde-ora Special)
名称 うんしゅうみかんジュース(ストレート
原材料名 うんしゅうみかん(愛媛県産)のみ(添加物なし)
内容量 720ml(ガラス瓶)
使用果実 愛媛県産 小玉みかん(スペシャルの特徴)
製造者 伯方果汁株式会社(愛媛県今治市伯方町)
販売者 株式会社乃万青果/のま果樹園(愛媛県今治市・昭和8年創業)
栄養成分(100g当たり) 熱量36kcal/たんぱく質0.1g/脂質0.1g/炭水化物8.7g/食塩相当量0.01g
参考価格 720ml×3本 税込4,200円/6本 税込6,200円(のま果樹園 公式)

 

 

そもそも「濃縮還元」ってなに?

 

さて、ここからが今回の本題です。私たちが普段スーパーで手に取るジュースの多くには、「濃縮還元」と書かれています。でも、これって具体的に何をしているのか、ご存じでしょうか? 私は正直、ぼんやりとしか分かっていませんでした。

 

 

濃縮還元とは、その名の通り「濃縮」して「還元(もとに戻す)」という製法です。手順はこうです。

 

 

まず、産地で果実を搾ります。次に、その果汁から水分を飛ばして、ペースト状にまで濃縮します。この工程では、減圧した状態で加熱して水分を蒸発させる「真空蒸発」のほか、凍らせて濃縮する方法や、膜を使って水分だけを抜く方法などが用いられます。こうして水分を抜かれた濃縮果汁は、冷凍などの状態で保存・輸送され、飲料として製品にするときに、あらためて水を加えて元の濃度に戻す——これが「濃縮還元」の正体です。

 

 

では、なぜわざわざそんな手間をかけるのでしょうか。答えはシンプルで、圧倒的にコストが下がるからです。水分を抜けば体積は大幅に小さくなりますから、輸送費も保管費も劇的に安くなります。海外の産地から運ぶ場合はなおさらです。しかも濃縮果汁は糖度が高く保存性にも優れているため、長期保存が可能。だからこそ、果物の旬に関係なく、一年中、安定した価格でジュースを供給できるというわけです。濃縮還元は、決して手抜きではなく、私たちが安くジュースを飲めるようにするための、よくできた仕組みなんですね。

 

 

——ただし。ここに、無視できない代償があります。それは「香り」です。

 

 

水分を飛ばすということは、果実がもともと持っていた繊細な香り成分(アロマ)も、一緒に飛んでいってしまうということ。これはメーカーや業界側の解説でも普通に語られていることで、「濃縮の加熱工程で失われた香気成分は、香料などで補う」という趣旨の説明がなされています。濃縮還元では香りが失われる。だから、後から香料を足して補っている製品が多いのです。

 

 

……つまり、です。私たちが「オレンジジュースの香りだ!」と思って嗅いでいたあの香りは、もしかすると後から足された香料の香りだったのかもしれない。この事実を知ったとき、私はけっこうな衝撃を受けましたびっくり

 

 

「果汁100%」=無添加、ではない!?

 

 

ここで、多くの方が私と同じ勘違いをしているのではないかと思います。それは、「果汁100%って書いてあるんだから、果物しか入ってないんでしょ?」という思い込みです。

 

 

結論から言うと、違います。日本の食品表示のルール(果実飲料の日本農林規格=JAS、および食品表示基準)では、「果汁100%」と表示される果実ジュースであっても、砂糖類やはちみつ、そして規定された食品添加物(香料など)を加えることが認められているのです。

 

 

つまり「果汁100%」という表示は、「果汁の割合が100%である」ことを示しているだけで、「他に何も入っていない」ことを保証するものではないのです。これは知らないと、まず気づけませんよね。

 

 

実際、業界団体である果実飲料公正取引協議会の定義でも、いわゆる「ジュース」とは果汁の使用割合が100%のもの(少量の糖類や添加物の配合は可)とされています。「可」なんですよ、配合がびっくり

 

 

もちろん、無制限に何でも入れていいわけではありません。ルールはちゃんとあります。加糖する場合は名称に「(加糖)」と併記する義務がありますし、加える砂糖類の量にも上限(みかんなら重量比2.5%以下、オレンジなら5%以下)が定められています。それでも——砂糖を入れてなお「果汁100%」と名乗れてしまうという事実は、なかなかの衝撃でした。

 

 

では、市販の果汁飲料には具体的にどんなものが加えられているのでしょうか。代表的なものを挙げてみます。

 

 

・香料……濃縮還元の工程で失われた香りを補うためのもの。前章でお話しした通りです。
・酸味料……酸味や風味のバランスを整えるためのもの。
・ビタミンC(L-アスコルビン酸)……「栄養強化かな?」と思いがちですが、多くは酸化防止剤としての役割。変色や風味の劣化を防ぐために使われます。
・糖類……甘みを調整するためのもの。

 

 

念のため申し添えておくと、これらはいずれも安全性が確認されたうえで使われているものであり、「添加物=悪」という話ではまったくありません。むしろ、品質を安定させ、いつでも同じ美味しさを届けるための技術です。ただ、それは「果実そのままの味」とは別のものだ、というだけの話なんですね。

 

 

ちなみに、見分け方はちゃんとあります。果実飲料は、還元果汁を使っていれば「◯◯ジュース(濃縮還元)」、搾った果汁だけなら「◯◯ジュース(ストレート)」と、名称のうしろに書くことになっているんです。そしてもちろん、原材料名の欄を見れば、何が入っているかは一目瞭然。次にジュースを買うときは、ぜひ裏面をひっくり返してみてください。

 

 

なお、栄養面については「加熱工程は双方にあるので大きな差はない」という説明も多く見られます。つまりストレートと濃縮還元の違いが決定的に表れるのは、栄養でも価格でもなく——なにより"風味"なのです。

 

 

そのうえで、もう一度この「ガーディ・オレ・スペシャル」の裏ラベルを見てみましょう。「うんしゅうみかん(愛媛県産)」の一行だけ。香料なし。酸味料なし。糖類なし。ビタミンCすらなし。名称は「うんしゅうみかんジュース(ストレート)」

 

 

そして、ここが今回いちばん腑に落ちたところ。実はみかんジュースで「(ストレート)」と名乗れるのは、果実の搾汁だけを使ったものに限られるんです(JASの規格上、みかんのストレートは添加物も加糖も不可)。つまり「(ストレート)」という五文字は、それ自体が"無添加・無加糖"の証明書だったわけです。裏ラベルのたった一行と、名称のたった五文字。ここまで読んでくださった皆さんなら、これがどれだけ潔いことなのか、もうお分かりいただけますよねウインク

 

 

ガーディ・オレ・スペシャルを飲んでみての評価

 

 

さて、前置きがすっかり長くなりました。いよいよ実飲です。ここまで調べてきた知識を頭に入れたうえで飲むと、なんだか儀式のような緊張感すらあります。妻と子供を呼んで、グラスを三つ用意。栓を開けて、とろりとした濃いオレンジを注いでいきます。この時点で、色からしてもう普段のジュースとは別物。さあ、ソムリエの水野さんが「本物」と太鼓判を押した一杯、家族そろっていただきます。

 

 

これ、みかんそのものだ。

 

 

 

 

ひと口飲んで、思わず声が出ました。「これ、みかんじゃん」と。あまりに当たり前の感想で我ながら笑ってしまうのですが、本当にそうとしか言いようがないんです。

 

 

甘い。たしかに甘い。でも、その甘さの質がまるで違うんです。濃縮還元のジュースにありがちな、"甘いだけ"の平坦な甘さではありません。まず、みかんの果肉のねっとりとした濃厚さが舌の上に広がって、そこにきちんと酸味が寄り添ってくる。そして飲み込んだあとには、みかんの皮を剥いたときにふわっと立つ、あの独特の香りと、ほんのりとしたほろ苦さの余韻まで残るんです。

 

 

そう、みかんの風味が、まるごとそのまま残っている。飛ばされていない。補われてもいない。搾ったみかんが、そのまま瓶に入って、そのまま口に届いている——という感覚です。小玉みかんを使っているというだけあって、味の凝縮感も見事。ジュースというより、みかんを液体にしただけ、という表現がしっくりきます。

 

 

妻も子供も、ひと口飲んで目を丸くしていました。子供に至っては「いつものと違う!」と大興奮で、あっという間にグラスを空にしていました。子供の舌って正直ですね。難しい理屈は一切抜きに、美味しいものは美味しいと分かってしまうのですから爆  笑

 

 

そして、飲み終えたあとに、しみじみと思ったのです。——今まで私が飲んでいたオレンジジュースは、いったい何だったのだろう、と。決して、これまでのジュースが不味かったという話ではありません。ただ、"みかんの味"だと思っていたものが、実は"みかん風味の飲み物"だったのかもしれない、と気づいてしまった。その事実が、静かに、でも確かに胸に刺さりました。

 

 

飲んでみれば、違いはハッキリ分かります。理屈でも、値段でもなく、ただひと口で分かる。これが本物だと。水野さん、素晴らしい一本を教えていただき、本当にありがとうございました照れ飛び出すハート

 

 

ガーディ・オレ・スペシャルの価格&どこで買える?

 

気になるお値段ですが、のま果樹園の公式サイトでは、720ml×3本セットで税込4,200円、6本セットで税込6,200円という価格設定です。1本あたりに換算すると、およそ1,000円〜1,400円ほど。……正直、スーパーで売っている1リットル200円台のジュースと比べれば、決して安くはありません。

 

 

でも、ここまで読んでくださった皆さんなら、この価格の意味がお分かりいただけるはずです。水を一滴も足さず、砂糖ひとさじ入れず、香料でごまかすこともせず、ただ愛媛のみかんを搾って詰めただけ。濃縮という省スペース化も、輸送コストの圧縮もしていない。手間もコストも、そのままかかっているわけです。むしろ「みかんそのもの」を瓶ごと買っていると考えれば、これはむしろ良心的な価格だと私は思います。

 

 

購入先ですが、のま果樹園の公式オンラインショップのほか、楽天市場やYahoo!ショッピングの直営店でも購入できます。愛媛県内には直営の店舗もあるようですね。ガラス瓶入りで見た目にも上品なので、お中元やお歳暮、手土産としても喜ばれるはず。お酒が飲めない方や、お子さんのいるご家庭への贈り物としては、これ以上ないくらい気の利いた一本だと思います。

 

 

下に楽天市場とAmazonのリンクを貼っておきますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。そして次にスーパーでジュースを手に取るときは、ぜひ裏面の原材料名を覗いてみてくださいね。きっと、これまでとは違うものが見えてくるはずですよおねがい

 

 

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