こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!![]()
今日はちょっと特別な、嬉しい一日のお話から。以前はよくランチでお邪魔していた「GALA BAR MIZUNO」の水野オーナーソムリエが、最近公開した私の酒図鑑サイト「下戸で飯好き」をご覧になって興味を持ってくださり、「ぜひお話ししましょう!」とご連絡をいただいたんです。これは嬉しい……!と、久しぶりにランチタイムにお伺いしてきました![]()
じつは水野さんとは、近所の通りやスーパーでもよくお会いする間柄。そのたびに「今度伺います!」と言いながら、なんだかんだで足が向かず……いわゆる「行く行く詐欺」状態が数年も続いてしまっていたのでした(汗 そんな不義理な私にも、いつも優しく声をかけてくださる水野さん。今回こうして私の小さなサイトにまで興味を持っていただけて、嬉しさもひとしおです。
お店に着くと、なんと私のためにスペシャルランチメニューと、それに合わせたワインまでご用意いただいておりまして……恐縮しつつも、二人でグラスを傾けながらの、楽しい昼飲みタイムが始まりました。思えば、誰かとお酒を酌み交わすのはとても久しぶり。しかも、誰かと「昼飲み」なんて、もしかしたら初めての経験かもしれません![]()
ふだんは家で一人、黙々とグラスを傾けている私にとって、プロのソムリエと差し向かいで、昼間からゆったりお酒を味わう時間は、なんとも贅沢で非日常的。少しの背徳感すら、最高のスパイスです。「下戸の酒好き」「下戸で飯好き」をコツコツ続けてきて、こんなふうに人とのご縁が広がっていくなんて……正直、思ってもみませんでした。始めてよかったなあと、グラスを手にしながらしみじみ嬉しくなってしまいました![]()
そんな特別な昼下がりに、水野さんが最初に出してくださったのが、オーストラリア産のスパークリングワイン「タルターニ Tシリーズ スパークリング」でした。プロのソムリエが選んでくれた一本、これは期待が高まります。一杯目に何を選ぶかには、そのソムリエのセンスと心遣いが表れるといいますからね![]()
タルターニ Tシリーズ スパークリングとは?
「タルターニ」を手がけるのは、オーストラリア・ヴィクトリア州のピレニーズ(Pyrenees)地区に拠点を置く名門ワイナリー、タルターニ・ヴィンヤーズ(Taltarni Vineyards)。1969年に最初のブドウが植えられた、この地区を代表する草分け的存在です。「Taltarni」とはアボリジニの言葉で「赤い土(red earth)」を意味し、鉄分を豊富に含んだその土壌がワインの個性を支えています![]()
ピレニーズ地区は、オーストラリアの中でも内陸に位置し、昼夜の寒暖差が大きい冷涼な産地。じつはこの冷涼さこそ、繊細でキレのあるスパークリングを生むのに理想的な環境なんです。ブドウがゆっくり熟すことで、酸がきれいに残り、泡に必要なフレッシュさと骨格が備わります。シャンパーニュをはじめ、世界の銘醸スパークリングが冷涼地から生まれているのも同じ理由。タルターニが泡の名手と呼ばれる背景には、この土地の力があるわけですね![]()
冷涼な気候とサステナブルな農法を大切にするタルターニは、なんといっても瓶内二次発酵(トラディショナル方式)、つまりシャンパーニュと同じ製法によるスパークリングの名手として国際的に知られています。スパークリング専門の姉妹ワイナリー「クローバー・ヒル」を擁するほどの泡へのこだわりよう。そんな造り手の実力派スパークリングが、手の届きやすい価格で楽しめるのが、この「Tシリーズ」なのです。
「Tシリーズ スパークリング」は、シャルドネとピノ・ノワールを主体に造られる辛口(ブリュット)の白い泡。瓶の中で二次発酵させる本格製法で、きめ細やかな泡と、フレッシュで溌剌とした味わいに仕上げられています。アルコール度数は12.5%、容量は750ml。日本へは株式会社JALUXが輸入しており、参考価格は2,600〜2,750円ほど。シャンパーニュと同じ造りでこの価格帯というのは、かなりのお値打ちだと思います![]()
ちなみに、同じタルターニには「タシェ(Taché)」というほんのり色づいたタイプもありますが、今回いただいたのは辛口の白い泡「Tシリーズ ブリュット」。「気取らず、毎日でも楽しんでほしい」という、肩の力が抜けたコンセプトの一本です。プロのソムリエがランチの最初に選ぶというのも納得の、間口の広い実力派なんですね![]()
ちょっとだけ製法のお話を。瓶内二次発酵というのは、いったん仕上げたワインを瓶に詰め、その中で酵母と糖を加えてもう一度発酵させ、自然な泡を生み出す手法です。発酵後に瓶の中に残る澱(おり)を、瓶を少しずつ回しながら口元に集めて取り除く……という、手間も時間もかかる作業を経て、あのきめ細かな泡が生まれます。安価なスパークリングに多いタンク方式(炭酸を一気に閉じ込める方法)とはひと味違う、ていねいな造り。それを2,000円台で味わえるのですから、やっぱりお値打ちだなあと思うのです![]()
タルターニ Tシリーズ スパークリングをチェック!

黒いラベルに大きな「t」のロゴ、「T Series TALTARNI」の文字。
GALA BAR MIZUNOの落ち着いた店内で、グラスに注がれた淡い泡とともに。

グラスに注ぐと、淡いレモンゴールド。
繊細な泡がすーっと立ちのぼり、表面にきめ細かなムースの輪を描きます。見るからに爽やか!

裏ラベルには、品目「果実酒」、品名「スパークリングワイン(発泡性)」、内容量750ml、原産国オーストラリアの表記。
輸入者は株式会社JALUX。英文には「bottle fermented(瓶内発酵)」とあり、本格製法であることが分かります。
| 銘柄 | タルターニ Tシリーズ スパークリング(Taltarni T-Series) |
|---|---|
| 品目 | 果実酒(スパークリングワイン・発泡性/辛口ブリュット) |
| タイプ | 白・辛口(ブリュット) |
| 製法 | 瓶内二次発酵(トラディショナル方式) |
| ぶどう品種 | シャルドネ/ピノ・ノワール(ピノ系主体) |
| アルコール分 | 12.5% |
| 内容量 | 750ml |
| 生産者 | Taltarni Vineyards(オーストラリア・ヴィクトリア州 Pyrenees) |
| 輸入者 | 株式会社JALUX |
| 参考価格 | 約2,600〜2,750円前後(税込・750ml) |
タルターニ Tシリーズを飲んでみての評価
プロのソムリエがランチの一杯目に選ぶスパークリング——どんな味なのか、期待と少しの緊張を抱えつつグラスを傾けます。お酒に強くない私ですが、こういう場では不思議と「ちゃんと味わおう」という気持ちになるもの。水野さんと乾杯し、まずはひと口![]()
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昼から、無限に飲めてしまう辛口。
香りは、ふわ~っと明るくフレッシュな白ブドウの香りが印象的。奥にはシトラスやベリーのようなニュアンスもほんのり感じられます。口に含むと、気持ちのいいガス感とともに、キリッとした辛口。それでいてボディは軽やかで、とても飲みやすい口当たりです。キレも良く、余韻がすうっと口に馴染んでいく感じが心地よくて、これは……杯が進みます![]()

水野さんが用意してくださったスペシャルランチの前菜。白身魚のカルパッチョ、炙り魚、鶏ハム、マリネ……美しい一皿。
そして、この泡の本領は料理と合わせたときに発揮されました。出していただいたカルパッチョや炙り魚との相性が抜群で、もう無限に飲めてしまいそう。これが本当のマリアージュというやつですね……。自宅で一人、手抜きのツマミでちびちびやる晩酌とは、けた違いどころか別次元の世界でした![]()
泡はきめ細かく、舌の上でやさしく弾けて、ボディが軽いぶん料理の繊細な味わいを邪魔しません。それでいて辛口のキレが口の中をすっとリセットしてくれるので、ひと口、また料理、もうひと口……と、いつまでも飲み続けられそうな心地よさ。最初の乾杯から食事の最後まで、ずっと寄り添ってくれる万能な food-friendly ぶりにも感心しました。料理を引き立てつつ、自分も決して主張しすぎない。まさに食卓の名脇役です![]()
さらに、スパイスで調理された、脂身はないけれど柔らかなお肉料理ともバッチリ。辛口の泡がお肉の旨味と合わさって、互いの美味しさを補い合うように舌を満足させてくれました。さすが水野さんのペアリング、恐れ入りました……! 昼間から美味しいお酒に美味しい料理、そして愉快で楽しいお話ができて、これ以上ないほど最高のハッピーアワーに。下戸の私の評価は迷わず★★★。家飲みはもちろん、ぜひ気の置けない誰かと、美味しい料理と一緒に楽しんでほしい一本です![]()
今日は映画でペアリング!
「タルターニ Tシリーズ スパークリング」には、映画「サイドウェイ」(2004年・アレクサンダー・ペイン監督)とのペアリングをお勧めします。結婚式を控えた親友と、カリフォルニアのワインカントリーをめぐる中年男ふたりの旅を描いた、ほろ苦くも温かいロードムービーの名作。ワインを片手に、人生や恋や友情をぽつぽつ語り合う——そんな空気感が、たまらなく愛おしい一作です![]()
この映画の主人公マイルスは、繊細で気難しいピノ・ノワールをこよなく愛する男。じつはタルターニ Tシリーズも、ピノ・ノワールを主体に造られたスパークリングです。育てるのが難しいけれど、寄り添うほどに豊かな表情を見せるピノという品種が、不器用だけど憎めない登場人物たちと、どこか重なって見えてくるのが面白いところ![]()
劇中、マイルスがピノ・ノワールについて語る独白は、ワイン好きなら誰もが胸を打たれる名場面。「手間をかけて見守ってくれる、辛抱強い誰かがいて初めて本来の輝きを放つ」——それはワインの話のようでいて、人と人との関係そのものの比喩にもなっています。気難しい彼と、お調子者の親友。凸凹な二人が旅の中で少しずつ本音をこぼしていく様子が、ほろ苦くも温かくて、何度も観返したくなるんです![]()
そして何より、この映画が描くのは「誰かとワインを酌み交わす時間の、かけがえのなさ」。一本のワインが、たわいない会話を特別なものに変えていく——それは今回、私が水野さんと過ごした昼下がりの時間そのものでした。気の置けない誰かと、軽やかな辛口の泡をゆっくり傾けながら、サイドウェイを眺める。きっと、画面の中の二人と一緒に乾杯したくなる、幸せな時間になるはずです。昼下がりでも、夜更けでも——グラスの中で立ちのぼる小さな泡が、隣にいる誰かとの何でもない時間を、そっと特別なものに変えてくれます![]()
下戸の酒好き評価点
※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。
下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。
★★★
★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい
★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる
★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい
タルターニ Tシリーズの価格&どこで買える?
「タルターニ Tシリーズ スパークリング」の参考価格は、750mlで2,600〜2,750円前後(税込)。シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られた本格スパークリングが、3,000円を切る価格で楽しめるのは、コストパフォーマンスがかなり優秀だと思います。記念日のような特別な日はもちろん、ふだんの食卓をちょっと格上げしたい夜にも、気負わず手を伸ばせる価格帯なのが嬉しいですね![]()
輸入元はJALUXで、ワインを扱う酒販店や、楽天市場・Amazonなどの通販でも購入できます。辛口でキレが良く、料理を選ばず合わせやすいので、家飲みの食中酒としてはもちろん、お祝いの席や手土産、ホームパーティーの一本にもぴったり。「いいスパークリングを気軽に飲みたいけれど、シャンパーニュはちょっと贅沢すぎるかな」というときの、頼れる相棒になってくれます![]()
そして何より、今回いちばん実感したのは「良いお酒は、良い人・良い料理と一緒だと何倍も輝く」ということ。気になる方は、ぜひ美味しいお料理とご一緒に。そしてもし機会があれば、信頼できるソムリエさんのいるお店で、プロの選んだ一杯を味わってみるのも、最高の体験になりますよ![]()
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