こんばんは!まずは皆さん、乾杯っ!日本酒

 

 

今年のGWは草津温泉へと足を伸ばしました。我が家の温泉旅行にはちょっとしたこだわりがありまして、「部屋に露天風呂が付いていて、ベッドのある部屋」というのが必須条件。それを満たそうとすると、自然と高級宿に絞られてしまうという、わりと贅沢な縛りプレイなのです。しかも気づくと予約のタイミングがいつも遅くて、空きがなかなか見つからないというパターンに陥りがちです笑い泣き

 

 

そんな中で今回ようやく押さえることができたのが、草津の名宿「つつじ亭」の別館。湯畑からは少し距離があって立地的には控えめなのですが、こちらの希望条件にしっかり当てはまり、料理も部屋も風呂もどれも素晴らしそうな仕上がり。GWの草津で別館に泊まれるなんて、それだけでもう胸が躍ります。

 

 

例によって(毎回のこと?)、出発が遅れに遅れて、横川SAに到着したのが14時過ぎ。我が家の恒例「わっぱ飯」を遅めの昼ごはんに食べ、そのまま草津へ向かいました。そして夕食は18:30から……。お分かりかと思いますが、お腹がまったく消化しきれていない状態で夕食に突入するという、毎回繰り返している良くないパターンに、今回もまんまとハマってしまいましたw

 

牡蠣と舞茸のわっぱ飯

ご馳走処『福膳』にて牡蠣わっぱ飯!

 

夕食会場で「どんなお酒があるかな〜」とメニューを開きます。いつも最初は地酒のレア銘柄を探すクセがあるのですが、今回はそれほど際立った地酒ラインナップではなく。とはいえ、見覚えのある銘柄たちがズラリと並んでおりまして、心のセンサーがピピっと反応したのは、宮城地酒の至宝「伯楽星 純米吟醸」です。「究極の食中酒」というキャッチで知られる、新澤醸造店の主力銘柄ウインク

 

 

飲み比べセットには「水芭蕉 純米吟醸」「土田 生酛」「群馬泉 純米吟醸 淡緑」もラインナップされていて、これがまた群馬らしい酒揃い。ですが、まずは伯楽星から。「究極の食中酒」と名乗るからには、料理の前半とどんな相性を見せてくれるのか。料理を引き立てるという哲学を、自分の舌で確かめてみたい気持ちでいっぱいです凝視

 

 

伯楽星 純米吟醸とは?

伯楽星 純米吟醸のロゴ

伯楽星 純米吟醸(はくらくせい じゅんまいぎんじょう)」は、宮城県大崎市に本社を構える株式会社新澤醸造店が手がける、看板銘柄「伯楽星」のレギュラー商品。「究極の食中酒」というキャッチコピーをそのまま哲学に据え、食材を引き立てる存在としての日本酒を貫いている一本です。裏ラベルにも明記されている通り、「綺麗で爽やかなキレを演出する事を大切にしています。繊細ながらも芯のある味わいをお楽しみ下さい」という蔵元のメッセージが、本作の方向性を物語っています。

 

 

新澤醸造店の創業はなんと1873年(明治6年)。150年以上の歴史を持つ老舗ですが、この蔵を語るうえで欠かせないのが、五代目蔵元杜氏の新澤巖夫氏。2000年、当時25歳で宮城県最年少の杜氏となり、以来この蔵を全国区へと押し上げてきた立役者です。「伯楽星」ブランドは2001年、彼が立ち上げた「食事を主役にする酒」というコンセプトの看板として誕生しました。今では現場の杜氏には全国最年少22歳で就任した女性杜氏も在籍しており、伝統と新しい才能が融合する蔵という側面もありますキラキラ

 

 

そんな新澤醸造店ですが、2011年の東日本大震災で本社蔵が全壊するという大きな試練を乗り越えています。同年11月には宮城県柴田郡川崎町に製造蔵を移転して再開し、現在は本社住所が大崎市三本木、製造拠点が川崎町、という二拠点体制で稼働。再起の物語をくぐり抜けた蔵としての凄みも、伯楽星の一杯には宿っているように感じます。

 

 

そして近年の蔵の評価を語るうえで外せないのが、IWC(International Wine Challenge)の「Sake Brewer of the Year」を2022・2023・2024・2025年と4年連続で受賞している事実。これは「日本酒部門の年間最優秀蔵」に与えられる権威ある栄誉で、それをここまで連続で受賞している蔵は稀。新澤醸造店の品質管理と造りのレベルが、世界的にトップクラスであることの証明と言えます。

 

 

本作「伯楽星 純米吟醸」のスペックは、精米歩合55%日本酒度+4酸度1.6アミノ酸度1.1アルコール度数15度。原料米は公式商品ページで品種の明示はありませんが(販売店表記では蔵の華が一般的)、いずれにしても国産米・国産米麹を使用。720mlと1800mlの展開で、特約店流通が中心です。蔵元としては、Netflixドラマ「イクサガミ」とのコラボ商品「凜閃 -RINSEN-」「瑞嵯 -ZUISA-」など、攻めた展開も同時並行で行っているのが面白いところ。レギュラーで王道の食中酒、限定でアグレッシブな実験酒——というブランド設計の幅広さが、この蔵の魅力ですニコニコ

 

 

伯楽星 純米吟醸をチェック!

 

伯楽星 純米吟醸と食中酒のペアリング

緑瓶に白和紙の縦書きラベル、金キャップ。

窓辺の森を背景にした、つつじ亭の客室での一枚。

 

 

伯楽星 純米吟醸と酒器

よく冷えたガラス徳利に、薄いガラスのお猪口。

冷酒の透明感がそのまま視覚に伝わります。

 

伯楽星 純米吟醸 日本酒ラベル

裏ラベル。「究極の食中酒」を意識し、繊細ながらも芯のある味わいをお楽しみ下さいの一文。要冷蔵 −5℃〜5℃。アルコール15度、精米歩合55%、原材料は米(国産)・米麹(国産米)、720ml。製造者は株式会社新澤醸造店+K(宮城県大崎市三本木字北町63)。点字が施されているのも目の付け所が違いますね。

 

 

銘柄 伯楽星 純米吟醸(はくらくせい じゅんまいぎんじょう)
品目 日本酒(純米吟醸)
原材料名 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 55%
日本酒度 +4
酸度 1.6
アミノ酸度 1.1
アルコール分 15度
内容量 720ml / 1800ml
保存方法 要冷蔵 −5℃〜5℃
流通 特約店販売
蔵元コンセプト 「究極の食中酒」を意識し、食材を引き立てる事、綺麗で爽やかなキレを演出する事を大切に
蔵元杜氏 五代目 新澤巖夫氏(2000年・宮城県最年少25歳で杜氏就任)
蔵元受賞歴 IWC「Sake Brewer of the Year」2022・2023・2024・2025年 4年連続受賞
製造者 株式会社新澤醸造店+K(宮城県大崎市三本木字北町63/製造蔵:宮城県柴田郡川崎町)
創業 1873年(明治6年)

 

 

伯楽星 純米吟醸を飲んでみての評価

 

つつじ亭の夕食、いよいよ伯楽星を一杯目にチョイス。徳利からそろりと注ぐと、お猪口の中の液体は驚くほど透き通った無色透明。窓の外の草津の森が、お猪口越しにうっすら見えてしまうほどの透明感です。香りはほんのりと、もったりした米の匂い。吟醸らしい派手な果実香というよりは、静かに立ち上る穏やかな米の存在感が漂います。「これから料理と並ぶための準備運動」をしているような、そんな香りの抑制ぶりに、もう既に「食中酒の文脈で飲ませる気だな」と背筋が伸びます。

 

 

水のような入り、芯のある旨味の余韻。

 

 

 

 

口に含むと、まず驚くのが水のように軽やかなタッチ。アルコール感の主張がほとんどなく、舌の上をするりと滑っていくのに、その後にじわっと立ち上がるのがキリッとした辛口の輪郭と、その奥に潜むフルーティでふくよかな旨味です。日本酒度+4・酸度1.6という数値は決して派手ではないのに、舌の上での主張の出し方が実にうまい。控えめに見せかけて、ちゃんと芯がある——という、まさに裏ラベルの「繊細ながらも芯のある味わい」そのものでしたびっくり

 

 

そして、ほどよい苦味が後半にうっすら立ち上がるのが、これまた絶妙。この苦味が「食中酒として料理を待ち構える」役割を担っているように感じられます。料理を口に運んで、咀嚼して、飲み込んだあと——その口の中をリセットしながら、次の一口を呼び込む。究極の食中酒と謳うだけあって、本当にお酒単体で印象に残るタイプではなく、料理と並べて初めて真価を発揮する設計になっています。

 

先付:鰆炙りと泉州茄子

先附け、鰆炙りと泉州茄子 香り野菜 諸みそ 煎り酒オイル

 

澄まし仕立ての椀物、白身魚と葛打ち

お椀盛り、澄まし仕立 相並葛打ち 島もずく

 

刺身と薬味、レモン

御造り、車海老湯霜 他一種 あしらい色々 柑橘 山葵 刺身醤油 塩の花

 

日本料理の先付:魚の天ぷら、ちまき、チーズ

焼物八寸、かます蕗味噌焼き 稚鮎 皐月揚げ ちまき 串打ち つばめ生姜 十代口 白みる貝の酒煎り うど金平

 

つつじ亭の夕食は前菜・椀物・お造り・焼物と続いていく流れの中、伯楽星の出番はじわじわと存在感を増していきました。一口飲んでは料理、料理を味わってはまた一口、と杯を重ねるごとに、酒と料理が口の中で会話を始めるような感覚。これは「単体で飲んで美味しい!」と感動するタイプの酒ではなく、「料理に合わせるとそれぞれの旨味が何倍にも膨らむ」ことに気づくタイプの酒です。

 

 

下戸目線で言えば、辛口寄りで主張が控えめなぶん「日本酒は派手な吟醸香が好き!」という方には少し物足りなく感じられるかもしれません。けれど、料理と一緒に飲むという用途で見れば、これほど舌に優しく、邪魔をしない酒もそうそうない。新澤醸造店がIWCで4年連続「Sake Brewer of the Year」を獲っている理由が、舌の上で立体的に分かる一杯でした。下戸の私の評価は、迷わず★★★。食中酒が好きな全ての方に、自信を持っておすすめできる一本です照れ飛び出すハート

 

 

今日は漫画でペアリング!

 

 

伯楽星 純米吟醸」には、漫画「酒のほそ道」(ラズウェル細木/日本文芸社)とのペアリングを強くお勧めします。1994年から30年以上連載が続く、日本酒・焼酎・ビールなどの酒と料理のマリアージュを毎話とことん考察する、いわば食中酒のバイブル漫画。主人公の岩間宗達は、平凡なサラリーマンながら、酒と肴の組み合わせに対しては誰よりも真剣で、その思考の流れを追うだけで「次の一杯、何にしよう」と前のめりになってしまう、不思議な吸引力のある作品です。

 

 

岩間が掲げる酒の哲学は、まさに「酒は料理の名脇役」というもの。派手に主張する酒よりも、料理を引き立てる酒。それが食卓全体を底上げするという信念で、毎話が綴られています。これは伯楽星の蔵元・新澤巖夫氏が掲げる「究極の食中酒」というコンセプトとぴったり同じ場所を見ているわけで、伯楽星と酒のほそ道は、いわば「同じ哲学を共有する酒と漫画」と言える組み合わせなのです飛び出すハート

 

 

個人的には、酒のほそ道のお気に入りエピソードを開きながら、伯楽星をちびちびやるのがたまらなく好きな時間。岩間が「冷酒には淡白な白身か?それとも繊細な煮物か?」と1コマで悩んでいるのを眺めながら、こちらも目の前の料理と伯楽星のマリアージュを試行錯誤する。漫画と現実のペアリングが二重写しになって、酒の楽しみが倍加していきます。特に「料理に主役を譲る酒」「キレで料理をリセットする酒」のテーマが扱われている回は、伯楽星と並べて読むと「あ、この酒の意味、岩間ならこう言うかも」と内側から発見が湧いてきます。

 

 

そして、この漫画のもう一つの魅力は、「マニアにならず、それでいて深く酒を楽しむ」というスタンス。伯楽星は通好みの「特約店販売」流通であり、ある意味では“分かる人にだけ届く酒”ですが、決して敷居の高い顔をしていません。酒のほそ道もまた、酒に対して頑固な蘊蓄をぶつけるのではなく、楽しさと愛着を語る作風。「肩肘張らずに、それでも真摯に向き合う」という、伯楽星にも酒のほそ道にも共通する優しい姿勢が、この組み合わせの心地よさを作っています。

 

 

もし「日本酒、なんとなく好きだけど、どうやって楽しめばいいか分からない」という方がいたら、伯楽星 純米吟醸を一本、酒のほそ道のコミックスを一巻、テーブルに並べてみてください。料理は何でも構いません。冷蔵庫にある豆腐でも、近所のスーパーで買った刺身でも、コンビニの茶碗蒸しでもOK。岩間と一緒に「これは合うかな?」と試行錯誤しながら、伯楽星の繊細なキレと旨味が料理にどう絡んでいくかを楽しんでみてほしい。きっと、日本酒と料理の世界がぐっと近くなる時間が訪れますおねがい

 

 

下戸の酒好き評価点

 

 

※下戸の酒好き評価は味の良し悪しを計るものではありません。

下戸で酒初心者の私があくまで個人的な感覚で評価したものになります。

 

 

★★★

 

 

★★★ … 下戸にも酒初心者にもオススメしたい

★★☆ … 下戸、酒初心者に丁度良く幅が広がる

★☆☆ … 下戸、酒初心者には少し理解が難しい

 

 

伯楽星 純米吟醸の価格&どこで買える?

 

伯楽星 純米吟醸」は、新澤醸造店の特約店販売商品です。裏ラベルにも明記されている通り、量販店やコンビニでは基本的に取り扱いがなく、新澤醸造店と契約を結んだ酒販店でのみ販売されているスタイル。これが「特約店日本酒」の流通の特徴ですね。地元の良心的な酒販店を一軒見つけておくと、伯楽星をはじめ、あらこれや、純米大吟醸、限定品まで幅広く触れられるので、酒好きなら近所に1軒キープしておくのが鉄板。

 

 

市場価格としては、720mlで税込1,650〜1,800円台1800mlで税込3,000円前後。これだけのスペック(精米歩合55%・蔵元IWC4年連続受賞・全国流通)であることを考えると、コストパフォーマンスは破格と言っていいレベルです。「ちょっと特別な日に飲みたいけれど、毎月1本は欲しい」というラインを完璧に押さえた価格帯。プレゼントにも、自宅の常飲用にも使いやすいバランスです。

 

 

なお、新澤醸造店は伯楽星のレギュラー以外にも、純米大吟醸、限定生酒、スパークリング、Netflixドラマ「イクサガミ」コラボの「凜閃 -RINSEN-」「瑞嵯 -ZUISA-」など、多彩なラインナップを展開しています。一度伯楽星 純米吟醸の食中酒スタイルにハマると、上位グレードや限定品も試したくなるのが酒好きの性。まずはこの一本でブランドの哲学を体感してから、少しずつ周辺を探索していくのが王道の楽しみ方ですニコニコ

 

 

楽天市場やAmazonでも特約店経由の取り扱いがあり、自宅まで届けてもらえる便利さも見逃せません。冷蔵保存(-5℃〜5℃)が必要な繊細な酒なので、夏場は配送時のクール便対応をしている店を選ぶのがおすすめ。下記のリンクからもチェックしてみてくださいウインク

 

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