いちごの季節が終わって

大量の練乳も消費し終えた今日この頃


私の大好きな

フルーツの美味しい季節が

始まってしまいました










どちらも頂き物だけど

1人でも余裕で食べられます


でもちゃんと

父母や妹にもお裾分けしました


なんて優しい私




旦那はそんなに食べない方だったけど

病気をしてから変わってしまって

年中旬のフルーツを探し求めるように


それまで私が独り占めしてたフルーツたちは

旦那と奪い合うように食べて

食べ切ったらまた買い漁って




でも今はまた独り占めです

誰も文句言ってくれません


流し台のゴミ受けに溜まった

さくらんぼの種や桃の皮をみて

やっぱり寂しいなって




家族や友人が

パートナーに対する愚痴を言ってるのを

とっても楽しく笑って聞いて

そしてすっごく羨ましくなります


「分かる!」って思っても

それは既に過去の話で

新しいエピソードはもう出てこない


家庭の愚痴を言い合ってた

そんな時間も幸せだったなって

ただただ懐かしい感情になって……


思い出がどんどん美化されている気がします

私の葬儀がいつになるのかは分からないが

旦那と同じ納骨堂に入り

50歳当時の旦那の写真と並ぶことを考えると

私だけおばあちゃんの写真は嫌だな……


私があと何十年も生きたら

えらく年老いた私を

旦那は見つけてくれるだろうか……




職場でそんな話をしていると


「うちは1年の終わりに

 その年で1番お気に入りの写真を選んで

 もしもの時はこの写真を遺影にしてって

 毎年家族にお願いしてるよ」

って言ってる方がいたり


「この前亡くなった母の遺影は

 40代の時の写真だよ

 私たち子供から見て

 1番お母さんらしい顔で写ってたの」

って言う人もいて


みんな結構準備してたり

自由なんだな!って思った




私があっちの世界へ行った時には

本当は旦那とツーショットの写真を

納骨堂に飾って欲しいなと思っているが

旦那とツーショットの写真はほぼ無い


お互いあまり写真に執着が無かったので

旅先では風景やワンショットばかり


旦那と並んで違和感のない

今のうちに写真撮りまくって

お気に入りを選んで準備をしておきたい




昨年あたりに家族とこの話をした時

母が急に不安になっていた


「私全然写真ない……

 大昔の写真とか免許証の写真とか

 絶対嫌なんだけど!」


写真嫌いだった母はそれから時々

写真撮影に応えてくれるようになった


お花見の写真が気に入ったようなので

今のところそれを遺影用にキープしている




私はまだ

自分で気に入る写真が撮れていない


急がなくては!

もう永遠に変わらない遺影の旦那より

どんどん歳をとってしまう……



旦那が亡くなってから

ほぼお会いした事のない

または全く面識のない旦那の友人が

連絡をくれる事が何度もあった


何人かで集まって

ご飯を食べに行く事もある


コミュニケーション能力が低く

友人も少ない私の事を旦那は心配してか


「俺がいなくなった後は嫁をヨロシク

 案外いいヤツなんで仲良くしてやって」


などと周りに言っていたらしい




しかし私は

既に出来上がっているコミュニティに

後から入っていくのが苦手だ


旦那の思い出話に花が咲いている間は

私もとても楽しく話に入っていくのだが

個々のプライベートな話が始まると

どこまで踏み込んで聞いて良いのか

悩みに悩んで結局黙って話を聞く事になる


相手の情報は

旦那との関係性を聞いているだけなので

突然個人名が出てくると「誰?」ってなる


お相手同士で話してる内容を聞いて

「お子さんの名前か!」って理解して

話が途切れないように話を合わせてたのに

話が進むと「え?孫の話!?」ってなって


同年代っぽいのにもうお孫ちゃんいるのか!

え?そんなに小さいお子さんがいるの!?

そんなに年下だったのか!

こちらの方は年上なの!!!




もうそこからは頭の情報整理できなくなって

突然出てくる名前も覚えられないし

家族構成も訳わかんなくなるし


次に同じメンバーで会った時には

どの人がどの家族構成だったか記憶が曖昧で

今更聞き直せないし

聞いたとて覚えられる自信ないし

その場でメモ取りたい衝動を抑えて

分かったフリして会話に参加している




その点

一対一で連絡をくださる方は

とても話しやすい


「これは聞いて良い事なのか?」なんて

勘繰って気を遣いすぎる必要もないので

こちらもストレスなく会話ができる


私のリラックスした感じが伝わるのか

相手も私に対して余計な気を遣わず

友人と呼べる存在になった人もいる




今の私の生活を

旦那はどう思うだろうか?


基本は1人が好きなので

フラッと出かけて知らない街を歩いたり

家で趣味に没頭したりの時間が多いけど


生前の旦那の気遣いを周囲から聞いて

引き篭っちゃダメだと

自分を奮い立たせている部分もある


祖母や父の介護の問題は

1人で抱え込んでる感じになってるけど
事前準備さえキチンとしていれば
泊まりで遊びに行くことも出来ている

旦那が心配していたほど

孤独で辛い生活は送っていないはずだけど

これからも見守っていて欲しい