みなさん、はじめまして。1年のぴっぴです。

2019年度本公演、Beautiful Worldではジュン役を演じました。

今回のお芝居は色々学ぶことも多かったですが、やっぱり自分はお芝居が好きなんだなぁと実感するものとなりました。

それに、初めて女性と共演したのはとても新鮮でした。というのも、私は中高でも演劇部に所属していたのですが、私が通っていたのは中高一貫の男子校で女性とお芝居をすることがなかったのです。まあ男子校がどのようなものか、とかそう言った話は別の機会に譲りますね^_−☆

 

今回は本公演を振り返るリレーブログの第2弾ということで、さっそく本題に入っていきたいと思います。

 

私が今回演じたのは、触れるとモノを壊す特別な力を持っているジュンくんでした。どこにでもいる存在では無く、しかもみんなに喜ばれるモノではないせいで、彼は悲しい経験をたくさんします。もちろん、私には彼のような力やそれに付随する経験は無かったわけで。

でも、彼の心をどう描くかっていうのがこの作品の出来を大きく左右するわけですけど、それはとても大変でしたし難しかった。私の芝居がキチッと定まらなかったことが他のキャストの皆さんや演出さん、スタッフの皆さんをヤキモキさせる結果になってしまいました。。。

なんだろう、この作品はSFに見えて全然そんなことはなく、日常を丁寧に描く作品で、どちらにも振り切れないいい意味の曖昧さがステキだなと個人的には思います。

 

第三幕でキョーコさんがヒビキちゃんに「あの子と手を繋いであげて。ヒビキちゃんの手ならきっと大丈夫だから」「それだけでいいの。それすらも、私はあの子にしてあげられなかったんだから」と語りかけるシーンがあるんです。

私、いつも舞台裏でこのセリフを聴いていて、心がほっこりしていました。私のBeautiful Worldにおける推しゼリフですね~

 

今回のお芝居も色んな皆さんに支えてもらって完成したものですが、ここでは特に他のキャストのみんなと演出さんに感謝を述べたいな、と思います。

 

ジュンをこれまでの世界から連れ出す、という重大な役割を担うヒビキちゃんを演じたのは同学年のごろり

私は彼女とのシーンが一番多いわけですが、一緒に演じていてとても巧い役者さんだと感じました。私は最初がふんわりしていて本番に近づくにつれて固めていくタイプだと思っているんですが、彼女は最初から芯がしっかりしているタイプで私はとてもやりやすかったです(彼女はその分大変だったと思います、すみません)。

ジュンくんとヒビキちゃんは恋愛関係というよりも心の友みたいな関係だと私は解釈しているのですが、彼女の演技によってその関係がとても見えやすくなったと感じますし、それとともに自分がもっと上手く表現できていれば、という後悔の念もあります。

前回のブログでりーしかさんが触れていましたけど本当に声がいいんですよ、彼女。ぜひ皆さん、ダダンの稽古や舞台に来て彼女の声を聴いてください😊

あと彼女、女子校出身だそうで。そのため私は彼女に対して謎の恐怖心というか透明な壁を張って、色んな所でコミュ障を発揮しまくりました(笑)。ジュンくんとヒビキちゃんは1日で結構仲良くなりますけどそんな2人が羨ましいな、なんてね。

ふと思い出したんですけど小屋入りして最初の数日、彼女の毒舌がキレッキレだったんですね。彼女に対する自分の中の透明な壁が無くなったのはあの時だったかな、と個人的には思ってます(ずっと一緒に稽古やってたのに遅すぎですね💦)

壁がーとか書いちゃったけど、ごろりがヒビキちゃんで本当によかった。ありがとう!!!

あと、いろいろなところで迷惑かけてごめんね m(._.)m

 

ジュンをこれまで守ってきてくれたキョーコさんを演じたのは2年生のシャネルさん。

シャネルさんはいつも周りをよく見ている方で、シャネルさんのくれるちょっとしたアドバイスが私の演技に大きな影響を与えてくれました。演出のりーしかさんとも積極的に意見交換をしていて、私ももっと演出さんとコミュニケーションを取らないといけなかったな、と深く感じるきっかけとなりました。

シャネルさんはとても気さくな方で体験稽古の時から面白い人だと感じていましたし、本番前には焦っていた私を落ち着かせてくれる優しい博多のお姉さんでした。過去ブログにてシャネルさんがどうしてシャネルになったか綴られているんですが、私はついつい本名でシャネルさんのことを呼んでしまってます(汗)。そのことを結構気にしていらっしゃるみたいなので、今後はシャネルさん呼びしますね(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

そしてユキオ。前回のブログにもあるようにユキオはダブルキャストで、それぞれがとてもいい味を出してくれました。

初日、2日目はベテラン上善さん。

出演時間は短いですけど、演じることに対してとても真摯な方で、その姿勢しっかり見習わなきゃな、と思いました。色んなポカはありましたけどそこが上善さんを上善さんたらしめているというか。とても人間味あふれる良い方です。

それに本番中、失敗したなぁと思って少し落ち込んでいた私に優しく接してくれたおかげで、気持ちを切り換えることができました。

いじられキャラみたいな扱いを受けてますけど、本当に優しくて良い方なんですよ😊

千秋楽は同学年で同語科のハリー

彼のユキオは、上善さんのユキオとガラッと変わっていてとても面白かったです。

彼自身はとても真面目で自分に自信を持っていて、自分の好きなことを好きだ!と言えるカッコいい人です。私に無いものばかりを持っている人なので、人間としてとても惹かれます。

 

最後に演出のりーしかさん。

この作品をダダンに連れてきてくれたのはりーさんでした。

りーさんは本公演期間中、いろんなことをいっぱい考えて、悩んだと思います。私もりーさんを見ていてそれを感じることは多くありましたが、そこに触れることはできませんでした。もちろん、りーさんがひとりで考え悩む時間はとても大切だと思いますが、それを少しでも共有すべく働きかけるべきだったのかな、とも思いました。

りーさんはこの公演のキーストーンで、りーさんがいなかったらこの作品と出逢うことはなかったわけですし、りーさんのおかげでステキな舞台が仕上がったと思います。

演出って凄い難しいポジションだと思うんです。舞台全体のことを把握してないといけないし、キャストやスタッフといった、公演に携わるみんなとぶつかり合わなきゃいけない。それにはお芝居に対する強い信念やいろんなことへの忍耐が必要だと思っていて。それって凄いエネルギーがいるし、身も心も削られていくんじゃないか、と。そんな大役を果たすのは自分には難しいなって感じるから演出をやった、りーさんは本当に凄いと思うし、尊敬してます!

りーさんの名前には「観」という字が入っているんですが、その字を選んだご両親(違ってたらごめんなさい)の感覚が凄い好きです。

同学年になれなくてちょっと寂しいですけど、基礎リテ再々履回避おめでとうございます🎉

 

☆☆☆☆☆☆

 

演じる、ってどういうことなんでしょうね。

 

人間はどんな時でも演じていると私は考えています。自分ひとりのとき、家族といるとき、恋人といるとき、友だちといるとき、サークルの仲間といるとき、知り合いといるとき、授業を受けているとき、初対面の人といるとき、、、

どの局面が得意でどの局面が苦手かは人それぞれ違うと思います。

いろんな「私」を持つことって大切なことだと思うんですね。ひとつの「私」で行き詰まったら、ちょっと外に出て別の「私」になる。いろんな「私」と出逢うことで、新たな「私」という人間が形成されていく。今までとは違う、別の「私」を創り上げることは簡単ではないかもしれないし遠回りになるかもしれないけど、その新しい「私」が生きていくうえの支えになったらいいなって思います。

 

でも、演劇として演じるってことは、いろいろな「私」を使い分けることとは大きく異なるモノがあります。だって、お芝居で演じるのは自分とは基本的に考え方から何から違う別人なんですから。そして自分が演じる役は必ずしも良いやつとは限りません。演っていて、もどかしくなったり嫌いになったりすることもあると思います。でも私は思うんです。お芝居をしている時間って自分じゃない別の人間になれる時間だ、って。人生でそんな経験はそうあるもんじゃないし、素敵な経験だと思うんですね。自分に与えられた役をいかに魅せるか。自分の役と対話を繰り返して答えを紡ぎ出す。そしてそれを、稽古場で披露する。演出さんや他のキャスト、スタッフとぶつかり合ってより良いモノを仕上げていく。そして、その集大成としてお客さんに観てもらう。

私が中学からずっと演劇に携わっているのは、その時間が楽しくて、好きだからかもしれません。演劇に対する向き合い方はひとりひとり違います。でも、みんな身体が演劇を欲しているところでは共通しているんじゃないかなって思います。

 

私は色んな人に対して色んな「私」を使い分けて生きてきました。例えば趣味に関しても、いろんな人にオープンにしているモノとほとんどの人に話していないモノがあります。スッと言っちゃえよ、って思われるかもしれないですけど、なかなかそうもいかないんです。機会があれば話したいですね。

 

🎵🎵🎵🎵🎵🎵

 

今回の作品で私はお化粧をガッツリしました。お化粧をするのは人生で2度目です。前回は高校時代の演劇部で女性役を演じた時でした。前回も今回もメイクをやってもらったんですがメイクって楽しいなぁと感じるとともに、毎朝ひとりでメイクをやっている女性の皆さんの大変さを感じました。前回もそうだったんですが、私はわりと汗っかきなのでメイクが落ちちゃうんですよね。メイクが汗でも落ちないいい方法を次回までに探したいな、と思います。

 

このBeautiful Worldは、脚本を書いてくださったキリさん、この脚本を選んで演出をしたりーしかさん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、メンバーの家族の皆さま、劇場に足を運んでくださった皆さま。この中の誰一人が欠けても成立しませんでした。皆さん、本当にありがとうございました!

 

☕️🍰☕️🍰☕️🍰

 

演劇って、生きているんです。特に小劇場は演じ手、スタッフ、お客さんのみんなの息遣いが感じられて、舞台を作り上げている感や生きている感が大きなハコよりも強く感じられます。

そして、演劇はステキな出逢いに溢れています。作品、演出、キャスト、スタッフ、お客様。全ての出逢いがキラキラと輝くステキなモノです。

ふと、このブログを見た貴方が、演劇に携わるきっかけのひとつになればいいなと思っています。

 

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次回公演は11月の外語祭公演です!素敵な先輩方のお芝居楽しみですね (*^-^*))

 

次回はヒビキちゃん役のごろりです〜。

お楽しみに!

 

ぴっぴ

 

今週いちばんブルー(?)なこと

本公演が終わって以降暇を持て余しています(涙)

そう、まだバイトをしていないのです。。。

ラグビーワールドカップを観に行く予定があって、時間とお金の飛んで行く秋になるので、お金を貯めなきゃいけないんですけどね😅