今日から2日間、鎌倉にあります、
国指定重要文化財 「旧一条恵観山荘」 のご案内MCを務めています。
この建物は、江戸初期の寛永文化の時代に、
京都は西加茂、皇族の別荘地に建てられた茶屋のひとつだそうです。
鎌倉に移築されたのが昭和34年、
建物だけではなく、庭、飛石、枯山水などもそのまま移築されました。
建立したのが一条恵観、後陽成天皇の第9皇子で、
摂関家の一条家へと養子に行かれた人物みたい。
僕はこの仕事を引き受けるまで全く知らない人物でした。
やはりこういった建物を保存修復して行くには大変なようで、
これまでは原則非公開でしたが、今後は公開し、
広くこの建物の価値を理解してもらうべく今回のプレ公開となりました。
僕の役割は、実際にお客様を山荘の中へと誘導しつつ、
一部屋一部屋、お客様に、この山荘に見える雅な趣向と、
恵観公のこだわりを解説ご案内すること、責任重大です…
元は京都にあったこの山荘、その雅さと幽玄な世界へ、
日常的な感覚ではなく、
少しばかり非日常空間への心構えをお持ち頂こうと、
門の蔭へ隠れ、狂言の謡 「放下僧」 の冒頭部分を謡いながら登場。
♪面白の花の都や筆にかくとも及ばじ…
そっと門を開け一礼、厳かな心持ちで始めさせて頂きました。
1グループ15名前後のお客様を繰り返しご案内、
あっと言う間に一日が終わりました。
でも、多くのお客様から、良かった楽しかったとお言葉を頂き、
一先ず、ホッとしています… あぁ良かった~!!
夜は、山荘を管理する皆さんと宴席を楽しみました。
ホント皆さん良い方達ばかり!
こんな人達とのお仕事だったらいつでもOKだなぁ~!!
今日は鎌倉に一泊し、明日も朝からご案内。
皆さん 「旧一条恵観山荘」 本当に素晴らしい日本建築です。
ここには違う時間の流れと風情があります。
いやいや素敵なお仕事と巡り合うことが出来ました。