ローリング・ストーンズ野郎の雑記 -31ページ目


1989年12月のカンボジア難民キャンプ訪問時にバッグの中に入っていたのは、ローリング・ストーンズ「スティール・ウィールズ」「レット・イット・ブリード」、矢沢永吉「情事」と当時大ヒットしていたプリンセス・プリンセス「ラヴァーズ」+ちょこちょこ。

キャンプといってもアメリカ寄り・旧宗主国フランス寄りのカ人さんら18万人が暮らしており、先導のタイの軍人さんが道をまちがえて「ソーリー、ソーリー」と慌てた頃には時遅く、異常なニオイに目を刺激された。
二、三日前に敵対勢力からの砲弾に直撃された一帯は、

・ブラウン管じゃわからない景色がみたい

などとは言ってられない景色、光景だったので、同行のチューリッヒから来ていた青年はその場で卒倒した。
永世中立国で学生時代に徴兵体験している身長2メートル男でさえソレだったのだから、僕も正常を保つために国境タイ側のホテルに戻るなりストーンズやプリプリで脳内メモリー消去を試みたものでした。

今は10軒以上のカジノホテルがたちならぶ難民キャンプ跡地を訪れてもナンの感傷も起きないのですが、プリプリの「ダイアモンズ」とその晩おかわりした蒸し鶏ライス(下の写真はもちろん現在の)は常に砲撃現場と直結してしまうのだから困ったものです。

あの晩、ホテル前の屋台が別のメニューだったのなら僕もまた、タイ大好きですサンたちの「カオマンガイ」「カオマンガイ」「カオマンガイ」の大輪唱に参加していたのかもしれませんがw。

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海に来たんだから、海産海鮮を。

は最初の夜だけでじゅうぶんなので、タイ北部からは程遠い町でチェンマイ風ソーセージ。
一本150円から300円のエキゾチックなソーセージも、皿はプラスティックから陶器へ、厚切りキュウリをレタスに、のデコレート次第では欧米人サンも食べやすいのだそうです。

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ということでサムイ島ならシャレになるところを、何かあった時はバンコクに戻るのもメンドくさくなりそうなので、結局はホアヒン。

「タイのビーチなんて、どこにいっても同じだ」

という声も聞こえてくるんですが、ホアヒンは町の成り立ちが成り立ちなので、テーブルの上でお尻を振ってるネーサマが大勢いる店はありません(と思います)
寝坊してもジェットスキーのエンジン音にジャマされることもない。

多彩な趣味嗜好と、不運な治世という点ではどことなく篤姫の御主人を連想させるタイ国王ラーマ7世(現国王の叔父さん)がつくった避暑宮殿が今なお観光名所となっているのは、タイ流判官びいきの現れなのかも知れません。
タイで最初のゴルフ場がオープンしたのも、ホアヒンじゃなかったかな。

それでも、近年は量販店も進出し、バジェットホテルとまではいかなくともリーズナブルなホテルも増えて、ワタクシのようなシモジモの民にも敷居が低くなっています

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自転車で世界一周。

とかそういうことに憧れてる、またはすでに実践中の人々にとってはバイブル・教典のような書籍は、「インドで考えたこと」「何でも見てやろう」「深夜特急」を筆頭に多々ありますが、1994年に刊行された写真の本もそんな一冊なのかもしれません。
しかしながら、僕個人は自転車世界一周を夢見るどころか、

「マチュピチュやイースター島は自転車じゃ行けない」

と即座につっこんでしまうクチなのでバンコクに移って来る頃に、バンコクが登場する最新刊の一冊として買ったにすぎません。
それでも、文庫版でも買い直しているぐらいなのだから、面白くない本ではない。

全編に流れる、異質な社会の異質な食事を物見遊山的に咀嚼し、「これを食べてる人は、ああでどうでこういう暮らしをしてる」との思い込みで異文化を語りたがる姿勢には辟易させられますが、現地人の言葉を引用しながら著者自身が自分の思い込みにツッコミを入れてるところも、楽しい。

タイに関しては、1990年代初頭にローラースケートレストランとして一世を風靡していた「ロイヤル・ドラゴン」で文化も宗教も異なる何百人もの<同じタイ人>が一堂の下で(日本人の目からみれば騒がしくとも)整然と食事する姿が紹介されています。

しかし、今はわざわざバンコク郊外のソコに出かけなくとも、どこにでもあるタイ鍋「MKスキ」、和風タイ食堂「オイシ」や「富士」、最近大流行の時間制限食べ放題のビュッフェ各所をのぞいてみれば、辺見が20年前に書いたことの面影を偲ぶことができます。

↓は、バンコク中心部のビュッフェで見かけた但し書き。
帽子着用、カバンたすき掛けのまま食事している中華人民共和国団体ご一行様のテーブルの間を、現地添乗員があわただしく説明して回ってました。

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運転手サン付き社用車がない外国人労働者が、バスに乗らなくとも重宝していたバンコク・バスルート・マップ。

今世紀になって高架鉄道や地下鉄、空港鉄道が開通し、近年はスマートホンのGPSマップもあるし、目的地へのルート検索もずいぶんラクになりました。
しかし、ワイファイや3G回線の感度が悪い時にはスマホもアテにはできないので、僕個人は今でも紙の地図が版を重ねるたびに買い換えています。

それにしても、今年4月に買い換えて、昨日はじめて開いたマップ(上の写真)には驚いた。
バンコクの地理をご存知の方でも、「ルンピニパーク」が大きく記載されていなければ、一体全体どこの都市なのかと見まがうほどに、東西南北の概念が軽視されています。

飲食店などのサービス業者から頂戴する名刺に記載されている店舗地図が南北逆転しているケースはさして珍しくもないのだけれども、市販の地図の東西南北がここまで大崩壊しているのは、ハジメテ見ました。
記念に保存しておきます。

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