◆Flashpoint(1991年) | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
ローリング・ストーンズに関する雑記とその他

1991年4月発表。
01. (Intro) Continental Drift
02. Start Me Up
03. Sad Sad Sad
04. Miss You
05. Rock And A Hard Place
06. Ruby Tuesday
07. You Can't Always Get What You Want
08. Factory Girl
09. Can't Be Seen
10. Little Red Rooster (w/ Eric Clapton)
11. Paint It Black
12. Sympathy For The Devil
13. Brown Sugar
14. Jumpin' Jack Flash
15. (I Can't Get No) Satisfaction
16. Highwire -スタジオ録音
17. Sex Drive -スタジオ録音

コノあたりになってくると、「つい最近の...」のイメージなんですが、実際には既に十八年になるんですね。

ローリング・ストーンズ待望の初来日ツアーも包括した、1989年~1990年の「Steel Wheels/Urban Jungle」ツアーの模様を収めたライヴアルバムは、東京ドームでの「悪魔を憐れむ歌」、同じく「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」をはじめ、ハイライト曲の数曲に綿密なオーバーダビング作業を施したためか、ツアー終了から半年以上を経て発表された。

「Steel Wheels/Urban Jungle」ツアーは「八年ぶりの顔見世興業」色も強かったので、本作収録曲も往年の最強ヒットパレードな構成となっていますが、「ファクトリー・ガール」や、エリック・クラプトン参加「リトル・レッド・ルースター」も収録して、やることはやってくれた。

また、各国でのライブ音源から構成されているので、ミック・ジャガーのMCも外国語が多く、「ルビー・チューズデイ」演奏直前の、

「チョットォ、ココデペースヲ、オトシ、マス」

などという日本語も収録されているほか、「ファクトリー・ガール」を紹介する際のミックの「ビル、どのアルバムだったけか?」という問いかけに、記録魔としても有名なビル・ワイマンが「知らないよ」と素っ気無く答えている場面をそのまま収録しているところも、ライブの臨場感を醸し出している。

スタジオ録音曲の「ハイワイヤー」「セックス・ドライブ」はともにシングルカット。
前者は、91年1月に開戦した「湾岸戦争」へのメッセージソング ということで、その緊急録音の模様は日本のスポーツ新聞でも報じられていましたが、シングル盤発表時点ではすでに「砂漠の嵐」作戦は終了していた。
後者は、カッコイイ美人がワンサカ出てくる ビデオクリップも作られたものの、欧州の一部ではテレビ放送が禁止になった。

本作は配給元のCBSが世界的に派手な販売戦略を展開し、欧州各国では「フラポ」には収録しきれなかったライヴ音源、

「2,000光年のかなたに」
「プレイ・ウィズ・ファイア」
「ハーレム・シャッフル」
「恋をしようよ」
「アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト」
「ストリート・ファイティング・マン」
「ダイスをころがせ」

をカップリングした様々なシングルカット盤が多発されたほか、米国ではアルバム未収録曲やシングルレコードB面曲などを収めたボーナスCD付きのスペシャルエディションが発売されていた。

98年に再販された、おなじみボブ・ラドウィッグ氏によるデジタルリマスタリング盤では「セックス・ドライブ」はミックのパワフルな掛け声で始まるシングルヴァージョンに差し替えられたのだけれど、09年盤はどうなるのだろうか。

11月4日に発売される輸入盤は、円高ドル安の恩恵で今日現在894円で購入できます。