7月は、初読本はナシ。
ロンドンのピカデリーにあった(今でもあるのかな)日本語書籍店で買った田家秀樹著の文庫版「ポップコーンをほおばって」を、僕はバンコクにまで持ってきていたのだけれど、いつのまにかなくなっていることを知って、タイフルーツさんに買ってきてもらいました。
内容は、いわずと知れた、「甲斐バンド12年戦争」。
村上龍の解説というよりも甲斐への激励文も面白い。
先月の「田中清玄自伝」の再読のあとに、しばらくぶりに読んでみた「テロルの決算」。
「バックパッカーの神様」的に崇め奉られる沢木耕太郎の20代最後のルポルタージュは、先輩世代にあたる右翼少年へ贈る沢木のレクイエム。
という読み方もあるけれど、「政治の季節」とは無縁の世代の僕にとっては、苦労人浅沼稲次郎の理不尽な最期がやるせない。