すでに一誌独走態勢なのか | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
バンコクには邦字フリーペーパーが無数に存在することは今まで何回か書いてきましたが、「週刊ワイズ(旧ベイスポ)」 は異色の存在。

僕個人は、「ワイズ」の表紙を飾る日本の著名人を知っているか知らないかを以て、自分と日本の距離感を計るバロメーターとしています。

昨日手にした最新号には別冊付録がついていた。
昨年の今頃の別冊は、タイに赴任している外国人家庭が居住するクラスのサービスアパート紹介冊子でしたが、今年は「バンコク生活ウェルカムガイド」。
A4判にして176ページのボリュームです。

4万~7万人の在タイ邦人の大部分に相当する一定期間のタイ赴任者とその家族に読者層を絞り込んでいる同誌は、競合他紙にありがちな、帰国してしまえば(あるいは赴任中でも)どうでもよそうなタイのウンチク話には重きを置かず、チョーチン色を薄めながら広告主一店一店にスポットを当てている。

さらには、読者層が明確であることから、日本人が経営するお店はもとより、日本人が介在しない店舗からの広告も増え、小さくてはあっても、タイ人と日本人の輪の一役を担っている。
と思います。

「ワイズは広告掲載料を破壊した」という声をきいた時期もあったけれど、それまでの料金が広告主にとっては不当に高かっただけなのだろうし、そもそも、広告料金を考えながらフリーペーパーを読む純正読者はいない。

かといって、中国製ポリエステル100%のネクタイを平気な顔して「メイド・イン・タイランド、シルク100%」の箱に入れて売っているインド系テーラーの広告は見かけない。
そんなものを掲載したところで、まともな日本人なら誰も見向きはしないし、掲載側の信用問題にもかかわってくるのであろう。

それにしても、写真のガイドブックがタダならば、大きくて分厚くて重たい黄色の日本語電話帳はもう買う必要がなくなってしまうかも知れません。

と、さんざん「ワイズ」を持ち上げましたが、僕は「ワイズ」に関係しているわけでもなければ、転職が決まったわけでももなんでありません。
イイものはイイ、というだけのことでした。

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B) (集英社新書 424B)/稲垣 太郎