東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督が本を書いた。
「あぁ、阪神タイガース-負ける理由、勝つ理由」
しかしながら、書いていることはといえば、現場指揮官としての想い出話というよりも、バックスクリーン3連発のわずか翌々年からスタートする阪神ドン底時代にも阪神にしがみついていたファンなら誰もが知っている、阪神ダメダメ論が書の大半を占める。
「優勝したら選手の給料が高くなるから、2位でいい」
と球団上層部がうそぶいていた(らしい)という話は、「引き分けでも優勝」という最終戦で巨人相手にボロ負けした昭和48年当時に小学生だった僕でも知っていた。
それでも、「今世紀になって阪神が2回もリーグ優勝を果たしたのはノムさんが地盤をつくったおかげ、という声もある」とトコロドコロに野村自らがはさみこんでいるあたりが、どうにもこうにも野村監督らしくて面白い一冊でした。
