切った張ったの年末の下院選挙、先日の再投票を経て、2006年2月の下院解散
以来、ようやくタイに民選議会が再開する見通しです。
軍人サンたちも政治からひきあげ、かつて の百言居士のサマック・スンタラウェートが473票中310票をあつめて、連立内閣の首班に指名された。
32年の立憲君主制移行後、サマック首相は29人目(34代目)の総理大臣になるのかな。
ウィキペディア「タイの総理大臣一覧」を見てると、「タイの二大政党」とは民主党と愛国党系ではなく、
「結局は文官と武官の権力闘争の繰り返しなのかよ」
という気分にもなってきますが、サマックの安定政治を期待する街の声は多い。
「あんな口の悪いジイさんに何ができるんだ」という声をテレビや新聞が取り上げることは今は少ない。
現に、サマックが「早急な恩赦申請は考えてない」と言い出したので、公職復権 を既成事実と決め込んでいたタクシンシンパはうろたえ始めています。
まともな人は誰一人として、年末選挙の結果を「タクシンのみそぎは終わった」 とは考えてはいないでしょう。
■タイ下院、サマックPPP
党首を首相に指名
(「日本語総合情報サイト@タイランド」1月28日)
■市民の力党報道官、「早急な恩赦申請は露骨」 (「バンコク週報」1月28日)
■<タイ>タクシン派主導の政権、安定への道険しく
(「毎日新聞」1月29日)
■New Thai Premier Is Ally of Ousted Predecessor (「ニューヨーク・タイムス」1月29日)
※2枚目の写真は、「「クーデターのイメージ」からかけ離れている」と云われた2006年9月のバンコクの風景。