【読書記】浅田次郎「輪違屋糸里」 | ローリング・ストーンズ野郎の雑記
太夫

「連休中に読んでみっかな」とタイ正月前に購入していた文庫本2冊を、ようやく一回目読了。

前世紀までの新選組モノといえば、たいがい、芹沢鴨らの「水戸一派」が単細胞の粗暴な無法者一派として登場し、泥酔就寝中を沖田総司らにメッタ斬りにされて絶命するのが黄金のワンパターンだったけれど、松山千春、佐藤浩市らがテレビドラマで鴨を演じたあたりから、人物像評価の風向きが変わってきたようだ。

浅田新選組第2弾は鴨暗殺を「武士と農民の決闘」と位置づけており、暗殺現場に居合わせながら命拾いした2人の若い女性にスポットを当てている。
そのうちの1人が、小説タイトルの「糸里」。

が、本作の主人公は、もう1人の生き残り女性の吉栄と平山五郎なのではなかろうか。

文庫下巻の巻末には、輪違屋現在の当主と浅田次郎の対談が収録されている。
僕は島原も吉原もよくは知りませんが、太夫というのは美しいだけではなく、芸妓も優秀な女性のことだそうです。

浅田 次郎
輪違屋糸里 上
浅田 次郎
輪違屋糸里 下

なお、文庫オビによると、「輪違屋糸里」は秋にテレビドラマとして放映されるそうです。
糸里役に上戸彩、土方歳三役に伊藤英明が起用された時点で「アイドル宣伝ドラマのソシリ」が宿命づけられてしまったカンジですが、温水洋一が平間重助というのも、まんま原作のイメージどおりでオモシロミに欠ける気がする。

上戸彩はキライじゃないんですけどね。