タイで大ヒット中の映画「ナレスワン大王」三部作シリーズ(写真) は、現在、第二部が公開中。
映画の紹介とあらすじについては、「ばんこくエンタメファイル」 をご参照ください。
が、僕が第二部でやや驚いたのは、山田長政の登場と、その人物評価の変化だった。
「ナレスワン時代に山田がタイにいたかな?」というツッコミはさておき、とにかく、映画に出てくる山田は悪人としては描かれていない。
・日本人にとっては「海外雄飛のパイオニア」の山田長政は、国王暗殺を企てた稀代の謀反人、逆賊としてタイでは評価されています。
というのが、長い間の俗説的定説だったけれど、実際に、今から20年前のタイ日修好100年を記念してアユタヤに「山田長政記念館」を作ろうとしたときに、タイ側からのクレームで「日本人町記念館」という名称になった過去がある。
「エンタメ」筆者も指摘しているように、ナレスワンの長政は御用外国人の象徴として描かれているのだろうか。
ちなみに、山田長政を演じるのは、在タイ日本人の矢野かずき氏(上写真の男性ではありません)。
白ヌリのパントマイマー、昨今のタイ映画の脇役俳優として知名度をあげているけれど、80年代中期~90年代初頭のNGOスター。
当時はNGOという総称はまだ存在していなかったと思いますが、奇をてらわず、ヒョウヒョウとカンボジア難民を支援していた矢野氏の背中を知っている日本人は今でもたくさんいる。
これからも、がんばってください。
矢野 和貴
難民キャンプのパントマイム
遠藤周作「王国への道」