八戸 ('04.4.4)

 


2004年4月4日。8時少し前に起床。
八戸のホテルから、今日のスタート地点となる二戸へ移動する。

 


八戸駅のコンコースに、ブロックで作られた「はやて」号が。
おみやげの南部せんべいを持って、8時55分発のはやて8号に乗った。

 

 

朝食代わりに買ったメロンパンを車内デッキで食べ、発車してから空席に座る。
はやては基本的に全車指定席だが、八戸-盛岡間では、立席特急券が発行される。
指定席だと特急料金が\2,300と、割高になってしまうからだ。
立席乗車券なら、二戸までの運賃を含めても\1,410で済む。

※現在も1駅間の利用に限り、通常より割安な特定特急料金が設定されています。

 

 

 二戸

 


新幹線は、昨日IGRで40分かかった道のりを、わずか12分で駆け抜けた。
二戸駅着9時7分。
昨日と同じ場所から駅の写真を撮ってみたが、逆光でフレアが出てしまった。

 


今日最初の目的地は、馬仙峡の男神岩と女神岩。
駅西口から左へ進む。雄大な山々を眺めながらのハイキングだ。
歩道が広くて歩きやすい。
後ろから車が猛スピードで通り過ぎるので、ちょっと怖いけど。

 


歩くこと20分。馬仙大橋に到着。
ここから男神岩と女神岩が見える。
男神岩180メートル、女神岩160メートル。
“大きさ日本一の夫婦岩”だそうだ。

 


ここは紅葉の時期がベストシーズンらしいが、今の季節もなかなかの眺め。
橋の下を流れる馬淵川(まべちがわ)の景色も良い。

 

 

10時7分、二戸駅に戻ってきた。
だが電車には乗らず、今度は東口に回って左、つまりさっきと逆方向に歩く。

 


二戸市シビックセンターにやってきた。
15分歩いてここまで来たその目的は、2階にある「福田繁雄デザイン館」である。
(入館料:田中舘愛橘記念科学館とセットで\360)
戦時中、福田氏の疎開先がここ二戸だったそうだ。

 

館内には、万国旗で作られたモナリザ(シールが1枚1枚貼られているのがわかる)や、
光を当てると影がバイクの形になるナイフとフォークのオブジェ、
立体化されたエッシャーの滝、平行四辺形の「寝テレビ」、
お台場の潮風公園にある作品の縮小模型などがあった。
決して広くはない展示室だが、ユニークな作品ばかりで、おもしろかった。
(定期的に展示替えがあるらしい)

 

 

3階は「田中舘愛橘(たなかだて・あいきつ)記念科学館」。
私は知らなかったが、田中舘愛橘は明治期に、航空学、物理学、地震研究などを行った、二戸出身の科学者だそうだ。
識字率を上げるため、日本語のローマ字表記を推進しようとした人でもあり、毛筆のローマ字掛軸が、今見ると新鮮。
科学館は、体験用の科学実験ができる部屋になっていた。

 

 

 


シビックセンター前から、馬淵川が見える。
対岸には、豊臣秀吉最後の戦いの舞台となった九戸城跡がある。
南部家の相続争いが絡んでいたこともあり、既に全国をほぼ統一していた秀吉に、城主九戸政実は立ち向かい、悲劇的な最期を遂げたという。

 

駅に戻ってきたのが11時36分。
目の前で、35分発の電車に出て行かれる。
次の上り電車は、12時49分。1時間以上待つ。
そうだ、新幹線のほうは、もっと待たずに乗れるのでは……、
13時7分。
おとなしくIGRを待つ。

 

待っている間に、駅の立ち食いそば屋で昼食。
南部地鶏そばを食べる。
うまかったが、長時間歩いた後の立ち食いで、足が疲れた。
待合室でひと休み。
こういう時にぴったりの、「903・対乳酸プロダクト」が自販機にあったので、買って飲む。
変なBGMが流れていると思って、よく聴くと、JR東日本盛岡支社のキャラクター、「新幹線トレインジャー」のテーマ曲だった。

「いわて沼宮内駅のそばに野外美術館」へ続く)

 

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