苫小牧(とまこまい) ('02.6.2)
2時32分、苫小牧駅に戻ってきた。
ゲーム路銀もマイナスになったので、駅前のデパートを巡って、ゲームコーナーを探すことにしよう。
まず、体が冷えてるし腹が減ってるので、ゆっくり腹ごしらえを。
ストリートミュージシャンのいる連絡通路を渡って、長崎屋のびっくりドンキーでハンバーグを食べる。
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スタート時点での「ゲーム路銀」は、「ゲーセン」にちなんで¥5,000(G千)。
ゲーセンでゲームをプレーして、1面クリアーするごとに、「ゲーム路銀」は¥100ずつ増える。
(ただし、1プレー¥50円のゲームなら¥50ずつ、1プレー¥200なら¥200ずつ。ゲームをプレーするためのお金も、「ゲーム路銀」から捻出する)
この「ゲーム路銀」だけを交通費にして、日本縦断を目指すのだ!
(現在のゲーム路銀 -¥710)※北海道内はマイナスでも可。
長崎屋の3階に、広いゲームコーナーがあった。
プリクラ系が全スペースの半分を占めている。
メダルゲームが半分弱、その隅にちょこんとアップライト機のスペース。
これまで回ったほかの町のゲーセン同様、対戦格闘ものがここでも中心。
とりあえずプレーはせず、他店も回ってみよう。
対岸の長谷川に渡ったとき、長崎屋の建物から、量産ザクのようなチューブが出ているのに気づく。
かつて『ファミ通』で取り上げられたことがある、屋内遊園地が、以前ここにあったのだろうか?
※実際ここは、1990年(平成2年)にオープンした、「ファンタジードーム」という屋内遊園地でした。1997年(平成9年)1月に閉園。もともと長崎屋が中心となって作られた遊園地だったこともあって、閉園後は長崎屋が移転してこの建物に入りました。
長谷川はインテリア専門店だったが、2階のキャッツアイという店に、カラオケ、ボウリングとともに、ゲームコーナーがあった。
真ん中に立つと、四方の壁がまったく見えないほどの広さ。
アップライト機はオール\50だった。
普通にゲームをするならありがたいが、ゲーセン紀行ではありがたくない。
ひとまず場所替え。
チューブが内部でどうなっているかを確かめたくなって、長崎屋に戻る。
しかしパーティションがあって、入れなかった。
隣はさっきのゲームコーナーと、やけに天井の高いバッティングセンター。
このスペースが遊園地だったのかもしれない。
イトーヨーカドーも見たが、ゲームコーナーはなさそう。
それにしてもこのあたりは昔、ヨーカドーと長崎屋のほかは、原っぱか何かだったような記憶がある。
変われば変わるもんだ。
※現在、長崎屋はMEGAドン・キホーテになり、家具の長谷川はマルハンに、イトーヨーカドーの場所もパチンコ店になっています。
ダイエーへ移動。
『スペースインベーダー』がブームだった頃(1978年)、私はここのゲームコーナーで、2、3回プレーしたことがある。
その少し後だが、おもちゃ売り場にはカセットビジョンがあって、プレーできるようになっていたことを覚えている。
毎週のように自転車でここまで来て、ロボダッチのプラモデルを買っていたことも覚えている。
18年ぶりのゲームコーナーに、当時の面影はもちろんなかった。
プライズ、メダル、大型筐体、対戦格闘。
メダルものが多いのが、苫小牧のゲームコーナーの特徴か。
ソフトクリームを食べながら、W杯のアルゼンチン-ナイジェリア戦を見る。
しかし5分ほどで試合終了。1-0でアルゼンチン。
おもちゃ売り場に行ってみると、子供たちがXBOXをプレーしていた。
売り物こそ変わっても、風景は案外変わっていないものなのかもしれない。
昔より売り場が狭くなった気がするが、プラモデルが別のスペースに移ったからか。
店内BGMが、最新ヒット曲のインストゥルメンタルというのも、18年前から変わっていなかった。
※サンプラザは後にプラザエガオと改名しましたが、2014年に営業を終了したそうです。
5時ちょうど、ホテルにチェックイン。
『笑点』を見るなどして1時間ほど休み、6時に再び街へ出る。
仏具屋、写真屋など、記憶のあるお店が残っていたが、一方、当時のメーンストリートには、風俗店が増えていた。
昔、ゲーム&ウォッチを買ったおもちゃ屋も、あったはずなのだが見つからない。
18年の間に、街の中心が駅前に移り、駅前にすべてが集約されたようだ。
※かつてこの近くに、苫小牧初の大型百貨店である「鶴丸百貨店」がありました。私の幼少時から小学生の頃(1970年代から80年代)、この鶴丸を中心とした、駅通十字街バス停の周辺が、苫小牧でいちばんの繁華街だった記憶があります。
鶴丸百貨店は2000年(平成12年)に移転。私がこの「ゲーセン紀行」で訪れたときも存在はしていましたが、ずいぶん小さくなったなあという印象を受けました。このわずか4ヶ月ほど後、2002年10月に閉店したそうです。
消えたものがあれば、新しく来たものもある。
96年に、東京の「紙の博物館」からやってきた、王子軽便鉄道の車両。
※王子軽便鉄道は、1908年(明治41年)から1951年(昭和26年)まで、苫小牧駅を起点に運行されていた、軌間762ミリの鉄道。展示されている4号機関車は、1935年(昭和10年)に製造されました。
駅前にたどりついた頃、日が暮れてきた。
写真右の建物が駅、左奥が長崎屋。
夕食は、こちらも新しくできた、グランドホテルニュー王子にて。
最上階のレストランで、コース料理を食べる。
窓から港が見えた。市街地がこんなに海に近かったことを初めて知った。
宿泊するホテルに戻ったのは8時30分。ちょうどスペイン-スロベニアが始まった。
(3-1でスペイン勝利)
現在のゲーム路銀
-\710
※最近の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちら。