【小豆島町:4】<脱出ゲーム 香川県からの脱出> 県強付会が権力を握るまで | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

※このページは、『脱出ゲーム 香川県からの脱出』の途中のページです。ゲームを最初から始めたいときは、「【脱出ゲーム 香川県からの脱出】タイトルページ」へ進んで下さい。

 

 小豆島町

 

 

i

 

「あー、是尾根ファミリー初代の是尾根備徒太郎(これおね・びとたろう)は、四国の商工会議所でトップを務め、国会議員に立候補して当選しおった。
 備徒太郎は、地元香川にラジオ局・テレビ局を設立し、また地元紙・ヘル新聞の社長に就任した。さらに政界では郵政大臣となり、全国の放送事業や通信事業を、統括する立場になったんよ

 

「うー、備徒太郎はさらに中央政界で、与党の幹事長にまで出世しおった。
 ほやきん、備徒太郎のみならず、是尾根ファミリーも大きな権力を持ち、ファミリーのドンが代々国会議員になっりょる。
 与党の国会議員じゃけん、もちろん県議会や市町議会の与党議員にも影響を及ぼしとる」

「あー、それに加えて、備徒太郎の作ったテレビ局とヘル新聞では、ファミリーの歴代ドンが社長を務め、しかもファミリーとその関連企業が、大株主になっりょる。
 つまり是尾根ファミリーは、香川県の政治とマスコミを、両方とも支配しじょるんじゃ

 

ii

 

「うー、7年ほど前、県議会の与党議員たちが内部抗争を起こし、数人が会派を離脱して新会派を結成しおった。このグループこそが、ほかならぬ県強付会じゃ。
 県強付会の議員は、結成時点では与党議員より少なかった。じゃがその後、県強付会は与党勢力を切り崩すとともに、与党の県議連会長でもあるワニ是尾根を味方につけた」

「あー、2019年、県議会議員選挙が行なわれた。県強付会は第一党となり、かつての与党を少数派に追いやった。
 ただしこれは、県民が県強付会を圧倒的に支持したからとは違うが」

 

iii

 

「うー、香川県議会の選挙は特殊でのう。県民の民意はあまり選挙結果に反映されん。これがホンマに民主主義国家の選挙なのかと疑いたくなるくらいやが」

 

「あー、君も県内をくまなく回りょったけん、各選挙区の定数と、立候補者の人数は知っとるじゃろう。
 まず、定数に対して立候補者が少なすぎる。県議会議員の定数は41じゃが、2019年の選挙で立候補したのは、たった46人じゃ。言い換えれば、46人いる中で、5人しか落選しない選挙だったんじゃ。
 これでは、県民の投票によって多少当落が入れ替わったところで、立候補者の多い県強付会が第一党となる構図は変わらん」

 

iv

 

「うー、さらに、この小豆島もそうじゃが、無投票で議員が当選した選挙区が多すぎる。
 全議員のうち実に46.3パーセントにあたる19名が、無投票、つまり選挙を経ることなく、議員になっりょるんじゃ。
 わしは前に、県強付会の権力基盤は脆弱じゃと言うたが、それは議員の多くが、県民の投票で選ばれとらんからじゃ」

「あー、しかも選挙で当選した22人のうち15人は、17人中15人も当選する高松市選挙区の議員じゃ。
 また、残る7人中4人は、5人中4人が当選する丸亀市選挙区の議員じゃ。
 うー、これで果たして、『選挙で県民に選ばれている』と言い切れるんかいの?」

「あー、最近の地方選挙では、香川県議会と似た傾向になる所も多いようじゃけど、それにしても2019年の香川県議会における、立候補者の少なさと、無投票選挙区の多さは、市町村議会ならまだしも、都道府県議会としては群を抜いとった」

【小豆島町:5】へ進む。

 

※この作品はフィクションです。実在する人物・場所・団体等とは関係ありません。

 

 公式動画

 

 

 

    
2019年香川県議会議員選挙

小豆島町・土庄町選挙区

定数 2 立候補者 2 (無投票当選)

ゲーム規制条例に

賛成議員 2  反対議員 0  中立議員 0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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