※このページは、『脱出ゲーム 香川県からの脱出』の途中のページです。ゲームを最初から始めたいときは、「【脱出ゲーム 香川県からの脱出】タイトルページ」へ進んで下さい。
善通寺
i
空海「これはこれは、お久しぶりです。先日は、当地に押し寄せた邪気を追い払うことにご協力頂き、ありがとうございました」
空海にモンスターキャップを見せた。
「これは逆修の塔にかぶせていた帽子! この寺からいつの間にかなくなっていて、ずっと探していたのです」
空海は善通寺の奥に向かって呼びかけた。
「法然殿! 探していた物が、見つかりましたぞ!」
「本当ですか大師様! 良かった、これで安心して四国を離れることができます」
老僧は君に礼を述べた。
「あなたが見つけて下さったのですか。ありがとうございます」
「願わくば、もうしばらくここに残って、讃岐の民を救ってほしいんじゃがのう。
今、讃岐の政は乱れており、国じゅうが邪気で満ちておる。これは讃岐国が、“善人”たちに支配されているからじゃ」
「……“善人”ですか?」
「そなたの弟子が定義する意味での“善人”じゃよ。
ここに来ることが叶わぬと思って、下総の鎌田、今の浦安あたりで自らの像を彫り、自分の代わりとしてここに送ってきたあの弟子じゃ」
「ああ、なるほどわかりました。『善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや』の“善人”ですね。
つまり、自分が“悪人”であることに気づいていない者、それが“善人”であると。私も含めて、人間は全て“凡夫”であり、完璧な“善人”などいないのです」
「だから“善人”は尊大に振る舞い、“悪人”たちを見下す。“善人”どもが権力を握ると、政が乱れ、民が苦しむ」
「彼らは、自らも“凡夫”でありながら、“凡夫”のための政治をやろうとしません」
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空海「古今東西、悪政で民衆を苦しめる政治家には2種類いる。
私利私欲を満たすために民から搾取する者と、自らの理想を何の疑いもなく正義だと信じ込み、民に押しつけてしまう者だ」
「県強付会などの連中には、その両方の性質が当てはまる。前者は利益誘導や、政治資金の横流し。後者はもちろんゲームバッシング。まことにもって、たちが悪い」
「さて、私はそろそろ高野山に帰らなくてはならない。今後もたびたびこちらに来て、県強付会調伏の祈りを続けようと思う」
「もちろん、私の魂は、遍路の人々と“同行二人”で四国各地を回り続けている。だから四国のことは把握していたつもりなのだが……。
讃岐国にこれほどの邪気がはびこるまで、ほったらかしにしてしまったのは、私の不徳の致すところに他ならない」
法然「いえいえ! 決して大師様のせいではございません」
「いや、現にこうして讃岐から脱出せざるを得ない人が、目の前におられるのじゃ。やはり讃岐の風土を、あのような条例が成立するようなものにしてしまったことに、責任を感じずにはおれん」
「筆の件や帽子の件で助けて頂いたにもかかわらず、何もお礼ができずに、申し訳ありません。いつか必ず、あなたの力になりたいと思います。では失礼致します」
空海は去っていった。
iii
法然「私は罪人として四国へ流されたのですが、先の関白・九条兼実公の御計らいにより、讃岐国じゅうを気ままに歩くことができました。
何といっても、弘法大師ゆかりの善通寺に参拝でき、しかも境内に逆修塔、つまり生前に建てる供養塔を造らせて頂くこともでき、たいへん感動いたしました」
「あとは、以前に訪れた塩飽(しわく)諸島が良い所でした。ですからほかの瀬戸内の島々にも行こうと思い、既に女木島行きの船の切符を買っておりました。
しかし、私の赦免が決まり、讃岐から出られることになったので、この切符が余ってしまいました。もしよろしければ、帽子のお礼としてこれを差し上げます」
女木島行きフェリーのチケットを手に入れた。
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※この作品はフィクションです。実在する人物・場所・団体等とは関係ありません。
公式動画
善通寺市選挙区
定数 2 立候補者 2 (無投票当選)
ゲーム規制条例に
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幸福追求権(日本国憲法第13条)
“恋人の聖地”エンジェルロード
周りの人に知ってもらいたいこと
(「高齢者と同居しています」「基礎疾患を持っています」等)