【大井川鐵道(2)】SLに乗って川根茶の産地へ | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

新金谷~代官町(だいかんちょう)~日切(ひぎり)~五和(ごか)(現・合格)~神尾~福用(ふくよう)~大和田(おわだ)~

 家山(いえやま)('09.12.1)

 


家山駅停車。
年代物の木造駅舎が、ちょうど窓から見える。
意外にも、ホームに多くの人がいた。ここで降りる人も多いようだ。
住宅地なので、地元の方々のために停車駅となっているのかと思っていたが、観光客にも利用されているようだ。

 

※現在は、五和駅改め合格駅と、神尾駅の間、新東名高速道路・島田金谷IC付近に「門出」駅があり、「KADODE OOIGAWA」という、お茶と農業をテーマにした観光施設がある。

KADODE OOIGAWA

 

Yahoo!ショッピングに、KADODE OOIGAWA(JAおおいがわ)のネットショップ有。

Yahoo!ショッピング(ヤフー ショッピング)

 

家山を出発してすぐ、解説の女性車掌さんが、このSLで使っている石炭を持って、3号車に回ってきた。
カスが出にくいように、いったん練った石炭を使っているそうだ。

 


茶畑をながめながら、車掌さんが吹くハーモニカの『茶摘み』を聞く。

 


橋を渡って、今度は大井川が左手に移る。

 

右手には、温泉施設「川根温泉ふれあいの泉」がある。
川根温泉笹間渡(ささまど)駅から近いらしい。
露天風呂からSLが見える場所として、観光ガイドブックによく載っているが、今日は休館日。
川根温泉 ふれあいの泉

 

今私が乗っている3号車は、スハフ42の286号車。車掌さんの解説によると、1954年(昭和29年)製。
55年も前に造られた客車に乗れるというのはすごいことだなあと、あらためて感じる。
昭和50年代には清水港線で走っていたとのこと。
今のエスパルスドリームプラザのあたりを通っていたわけか。

 

地名(じな)駅を通過してすぐ、ごく短いトンネルを抜ける。
かつて、木材を運ぶロープウェーがこの上を通っていて、万が一のとき線路や電車を守るために造られた。

 

もう1つトンネルを抜け、大井川の先の方を見ると、細い糸のようなつり橋が見える。

 

~抜里(ぬくり)~川根温泉笹間渡(かわねおんせんささまど)~地名(じな)~

 塩郷(しおごう)

 


塩郷駅のすぐ脇に架かるこのつり橋は、久野脇橋、通称・恋金橋(こいかねばし)という。
橋の上で家族連れが写真を撮っていた。
全長220メートル、高さ11メートルあるという。

 

大井川はいったん小さなダム湖となった後、再び元の細さに戻る。
下泉駅で停車して、南海電車とすれ違った。

 

私にとってSLは、懐かしい乗り物というより、アトラクションに近い。
観光用以外で走っていた時代に乗ったことはない。
たまたま室蘭本線沿線に住んでいた頃、最後の旅客列車となった「さようならSL」を、家の前の公園で見たことはあるが。

 

それでもSLには、懐かしさを感じるから不思議だ。
私より下の世代の方々は、SLに乗ることで、懐かしさを感じるというより、知らない時代を体験するのかもしれない。

 


12時17分、駿河徳山駅で降りた。

 


SL急行が去っていくのを見送る。

 

~下泉~田野口(たのくち)~

 駿河徳山

 


いにしえの木造駅舎に、現役高校生が集まっている。

 

駅の近くにあるという、フォーレなかかわね茶茗舘(ちゃめいかん)を目指して歩く。
駅からまっすぐ行くと、高校があった。
さらに先へ進んで、突き当たりを右に折れ、町営サッカー場の前を通ると地図がある。
……あさっての方向に向かっていたことをここで知った。
大きな荷物を抱えていたこともあり、がっくりきて力が抜けた。
仕方なく、もと来た方へ戻る。ホームのすぐ横の踏切を渡って左折。

 


橋を渡るとすぐそこが、フォーレなかかわね茶茗舘だった。
30分以上歩いてしまった。

 

庭にいた幼稚園児たちが歓声を上げたので、何かと思ったら、

 


対岸の線路を、SLが通過していくところだった。
大井川鐵道(大井川鉄道)では1両しかないC56。
タイ仕様のカラーリングだ。

 


茶茗舘は、川根茶をテーマにした資料館・道の駅。
中は茶店風に、和傘と、赤い毛せんを敷いた縁台が並ぶ。
お茶を作るのに使う機械も展示。

 

2階の展示室では、中川根の歴史が解説されていた。
江戸時代には天領だったこと。大井川の水運や水害。鉄道開通。戦後復興。
そして中川根のお茶の歴史。お茶は江戸時代にも作られていたが、明治時代に貿易品となり、生産量が増加した。
かごや茶つぼ、茶箱、ポスターなどが展示されている。
お茶の健康への効果についても書かれていた。

 

地元の林業や工業も紹介。
盆踊りの「鹿ん舞」の衣装。擬人化された白い鹿の顔がユニーク。

 

1階には、藤城清治さんの影絵が展示されている。
SL、茶畑、つり橋、鹿ん舞などが、藤城さんらしいファンタジックな世界に組み込まれていた。

 

ホントはここで軽く、お茶とお菓子をいただこうと考えていたが、道に迷った分、時間がなくなった。
売店で、ペットボトル入りの川根茶を買って、駅へと戻る。

 

フォーレなかかわね茶茗舘

 


橋から見える景色の雄大さに、感嘆しながら歩いていたら、ほんの10分ちょっとで、駿河徳山駅に到着した。

 

次の電車は、ちょうど20分後の午後2時2分。
駅に入ると、中に茶茗舘へのわかりやすい地図があった。
駅舎の中はよく確認しておくべきだと痛感した。
壁に貼られた写真やポスターをながめて電車を待つ。

 

大井川鐵道

 

 

 

 

 

 

 

 

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第242回 なかなか見られない蒸気機関車(梅小路京都西)
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