近江八幡('18.10.22)
ロープウェーの切符を買う。
通常なら往復運賃¥880なのだが、10月26日までの期間限定で、30%OFFの¥620だった。
八幡山ロープウェーを運営する近江鉄道は、西武鉄道系列の企業。
埼玉西武ライオンズが優勝したことを記念しての割引だった。
……まさに昨日、ライオンズはクライマックスシリーズで4敗目を喫し、ソフトバンクホークスの日本シリーズ進出が決まったばかり。
……何とも言えない。
ロープウェーは15分おきに来る。次は11時15分。
待ってる間に売店を見る。
赤こんにゃく、ちょうじ麩(ふ)、でっち羊羹(ようかん)、えび煎餅(せんべい)、伊吹牛乳サブレ、ひこにゃんストラップ、あとなぜかパインアメ。
(※パインアメの工場が滋賀県草津市にあるらしい)
ロープウェーに乗る。
搬器に近江鉄道の鉄道むすめ「豊郷あかね」が描かれている。
ちょうど団体さんがいなくなって、空いている。
出発。高い建物がないので、近江兄弟社の本社や、本願寺八幡別院が目立つ。
駅前のあたりに、大きな建物が密集している。その向こうは山。
左に赤い屋根の建物群がある。あれが多分ヴォーリズ学園。
町の左右には農地が広がる。
八幡城址
4分後、八幡城址駅に到着した。ゲーム機などは特にない様子。
駅名のとおり、ここはかつて豊臣秀次の居城だった八幡山城の跡。
本丸の跡地に建つ瑞龍寺へ行ってみよう。
「お願い地蔵堂」から階段を上がる。
城跡なので石垣が立派。このへんのモミジはまだ緑。
山門から本堂へ向かう。
門の左右にも石垣。
瑞龍寺本堂。
江戸時代の建物だが、最初からここにあったわけではない。
1585年(天正13年)に八幡山城を築いた秀次は、5年後清洲城へ移るが、さらに5年後の1595年(文禄4年)に切腹させられた。
このときに、秀次ゆかりの八幡山城も廃城となる。
秀次の母(秀吉の姉)の日秀尼は、秀次の菩提を弔うため、京都の村雲という場所に寺を建立した。それがこの瑞龍寺である。
このとき村雲の土地や寺号などを与えたのが、日秀尼の身をあわれんだ後陽成天皇だった。
そのため瑞龍寺は、日蓮宗の寺としては唯一の門跡寺院(皇族や公家が住職を務めた寺院)となっており、「村雲御所」という別名がある。
1788年(天明8年)、「天明の大火」で焼失したが、後に今出川堀川で再建。
八幡山城跡に移されたのは1961年(昭和36年)。
本堂の中に入って参拝(拝観料¥300)。
尼さんがお勤め中。
菊の御紋と橘紋(日蓮宗の紋)が入った扉の先の渡り廊下へ。
日蓮上人御一代絵巻が架かる。
中庭に、小石が「法妙」の字の形に並べられている(右から読むと「妙法」)。
かつてここには防空監視所が置かれていたらしい。
戦後永らく瓦礫の山だったのを、12世貫首・日英尼の時代に整備したそうだ。
(移築時の貫首は11世・日浄尼だったが、完成前に遷化してしまう。瑞龍寺はしばらく無住だったが、1968年に入山した日英尼が再建した)
廊下の先にある宮御殿(雲の間)に、BIWAKOビエンナーレの現代アートが並んでいた。
三木サチコ氏のマンガチックな作品。
藤田マサヒロ氏の、仏像の頭部を人形焼の型のように凹像にした作品。
さっき、八幡山ロープウェーの公園前駅に、この作品の一部が展示されていた。
秀次公の像が建つ。先ほどの尼さんがお参りしていた。
かつて茶室だったという仏間には、妙見大菩薩と日蓮上人がまつられていた。
八幡山ロープウェー
※旅のマップはこちら。
※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
・第221回 豊臣秀次と恋人の聖地(近江八幡)
・第220回 近江商人にあやかりたい(近江八幡)
・第219回以前
・安土、近江八幡(第218回~)
・彦根(第215回~第218回)
・テーマ別記事一覧
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