アートはいろいろ受け入れる<220日目 近江商人にあやかりたい(9)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

近江八幡('18.10.21)

 

引き続き、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA。
11月25日まで、企画展示「以“身”伝心 からだから、はじめてみる」開催中。

 

本館2階へ。草なぎ陵太氏の抽象点描作品。
制作の様子が映像で流れていた。
紙全体を大きく、赤系の点を打つエリア、青と緑の点を打つエリアに分けて、水性ペンでひたすら点を打ち続ける。

こういう作品こそ、作る目的を持たず、内なる衝動に突き動かされて生まれた芸術作品なのだろう。
芸術に目的は要らない。あってもいいけど、なくてもいい。

小さな部屋に作品がもう1枚あり、朗読の音声が流れていた。
この作品から着想を得た、ごまのはえ氏のショートストーリー「ちょうどその頃、」。
もともとは目的なく、内なる衝動によって制作された作品だが、それがほかのアーティストの心に影響を与えて、別の作品が誕生する。素晴らしい。

もう1つの部屋には、八幡堀の今と昔の写真が展示されていた。
特に、復元に向けて浚渫(しゅんせつ)が行なわれている様子の写真が中心。
さっき旧伴家住宅でも展示を見たが、昭和末期に復元工事が行なわれたおかげで、今日のような美しい姿を取り戻している。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

 

近くの奥村家住宅が、第2会場になっていた。
こちらは江戸時代の町家。

 

入っていきなり、ギョロ目でやせ細った、でかいのがいて、ギョッとする。
鎌田紀子氏の作品。
最初は驚いたが、各部屋にそれぞれいて、見慣れてくると愛らしく感じられる。

伊藤賢士氏の絵画。太い線で誇張された力強い裸婦画。

そして米田文氏の陶芸作品。
無数の小さな渦巻きが、サンゴのように組み合わさっている。
庭にもこの渦巻き陶器が配されていて、景色の一部となっていた。

水木しげる的世界観というとベタかもしれないが、伝統的な日本家屋と、異形のものとの組み合わせ。
「共存」という言葉を感じさせる。

今回の作者の中には、大学で美術を学んだ方が何人かおられるそうだ。
もはやアール・ブリュットどころか、アウトサイダー・アートですらない。
本当にこの美術館の「ボーダレス」ぶりは徹底している。
そして、大卒の方の作品と、障害者の方の作品、並んで展示されていても違和感はない。
アートはいろいろ受け入れる。
(※「障害」の表記は美術館のパンフレットやサイトの表記に合わせました)

つい長々と感想を書いてしまった。それほど、素人でも語りたくなるようなアートだった。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

時刻は午後4時半。日も傾いてきたので、今日はここまでにしよう。
小幡上筋のバス停へ。明日はここから再開とする。
行きと帰りのバス停の位置がかなり離れていて、ちょっと迷った。

4時48分バス停着。ちょうどバスが来たけど、混んでいたので1本待ってみた。
この時間帯は1時間に6本ある。4時55分に次のバスが来た。空いてた。座れた。
さらに次のバスも、すぐ後ろに来ていた。
若干渋滞気味だったけど、5時6分、近江八幡駅着。

ホテルで荷物を受け取る。
その足で、近くのホテルにチェックイン。
金曜日に新幹線が止まり、予定が1日ずれたのでこんなことに。

ラウンジでオレンジジュースを飲んだ後、部屋で1時間半ほど寝て起きる。
コンビニで晩ごはんを買って食べた。

 

近江八幡観光物産協会 びわこビジターズビューロー(滋賀県)
JRおでかけネット(JR西日本)  近江鉄道

 

※旅のマップはこちら

 

※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第220回 近江商人にあやかりたい(近江八幡)
第219回 信長になってみたいけど(安土→近江八幡)
第218回以前


安土、近江八幡(第218回~)
彦根(第215回~第218回)
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