アールブリュットに触れる<220日目 近江商人にあやかりたい(8)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

近江八幡('18.10.21)

 

さて南下しよう。仲屋町(すわいちょう)通りを歩く。
「すわい」とは仲買人のことらしい。
雰囲気のある町並みで、観光客向けの店も多いが、どうやら地元の方々の生活道路のようで、車の往来が多く、しかもかなりのスピードで走り抜けるといういつものパターン。

 

旧八幡郵便局。ここもヴォーリズ建築。

ヴォーリズに関するパネル展示があり、骨董店と喫茶店がある。
喫茶店のウェイトレスの服がメイド服っぽい。
建物の裏から2階へ上がれる。
ヴォーリズの写真や、全国各地のヴォーリズ建築の写真などを展示。

 

さらに南へ。
近江商人の飛び出し坊やがいた。
城下町にしては珍しく、道路は縦横に真っ直ぐ。

 

ボーダレス・アートミュージアムNO-MA。
昭和初期の町家を改装した美術館だ。
 

アール・ブリュット(生の芸術)が中心。

アール・ブリュットはいわゆる障害者アートだが、美術界にアウトサイダーアート(既存の芸術を学んでいない作者による、芸術の系譜につながっていない芸術作品)という新たなジャンルが生み出される、というか発見されるその原点となった。
(※「障害」の表記は美術館のパンフレットやサイトの表記に合わせました)

ボーダレス・アートミュージアムNO-MAでは、障害者アートに限らず、一般のアーティストの作品も展示している(そこも含めて「ボーダレス」らしい)。

企画展示「以“身”伝心 からだから、はじめてみる」。
11月25日まで開催。観覧料¥300(そのときの企画展示により異なる)。
さまざまな方法で、「身体」に向き合っている作品を展示。

徳山彰氏の小さな塑像。徳山氏は60年ほど前に視力を失っておられるらしい。
題材は身のまわりの物が中心。
触ってわかるよう特徴が誇張されていることで、目で見ても素朴さが感じられる。

H氏。精神科病院に入院したときに書いた、頭の中に起こる違和感の詳細な記録。
私も頭痛などで「何となく違和感」を感じることはあるが、ここまで詳しく説明できない。
頭の中の図解も、数学や天文学の図に見えてくる。

森田寅氏が作る、フルオーダーの車椅子や、姿勢を保つ装置。
もちろん必要があってこういう形になっているのだが、なんかアートっぽい。
使用する人間一人一人の個性を投影しているからかもしれない。

蔵にも展示がある。菊池和晃氏+にしなつみ氏の作品。
裸の男女が抱き合ってキスする写真。
ロダンなどの彫刻作品のポーズを再現したらしい。
元の彫刻には多分ないであろう、生々しさに心を動かされる。

ボーダレス・アートミュージアムNO-MA

 

近江八幡観光物産協会 びわこビジターズビューロー(滋賀県)
JRおでかけネット(JR西日本)  近江鉄道

 

※旅のマップはこちら

 

※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第220回 近江商人にあやかりたい(近江八幡)
第219回 信長になってみたいけど(安土→近江八幡)
第218回以前


安土、近江八幡(第218回~)
彦根(第215回~第218回)
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