織機と紡績機<199日目 桜と自動織機がいっぱい(8)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

栄生(さこう)('15.4.3)

環状織機(199-48)
引き続き、トヨタ産業技術記念館。

主な展示室は、繊維機械館と自動車館。まず繊維機械館へ。
「無停止杼換(ひかえ)式 豊田自動織機G型」1号機が展示されている。
1924年(大正13年)に完成し、当時世界最高の性能を誇ったという。

次のエリアでは、手作業で綿から糸をつむぐ方法、織物を織る方法を紹介。
その先にある機械がちょうど動いていた。1931年製のガラ紡機。水車の動力を使って、糸をつむいでいる。
こういう昔の機械が実際に動く様子を見られるのが、この館の売りのようだ。

人力の機(はた)織り機の実演も行なわれている。
人力といっても、筬(おさ)を前後に動かすだけで、横糸(緯糸)を入れた杼(ひ)(シャットル)が、縦糸(経糸)の間を自動的に通るようにできている。

次の実演は、蒸気で動く汽力織機。仕組みは同じだけど圧倒的に速い。
速すぎて、横糸が3分でなくなってしまうので、しょっちゅう変える必要があった。

G型織機も実際に動く。
横糸が尽きると、新しい横糸が自動的に補充される。また、縦糸が切れると止まるようになった。
横糸を自動で交換する仕組みが、からくりというか、ピタゴラスイッチのような巧妙な仕掛け。

このG型織機が完成したことで、数十台もの織機を1人で管理できるようになり、生産性が飛躍的に向上したそうだ。

最後に現代の織機も実演。基本的な仕組みは昔から変わっていないが、横糸を通す際に、杼を使わないことで高速化。
横糸を水や空気の力で通すものも。

トヨタ産業技術記念館

スーツを着た若い人が数十人いる。新入社員の研修だろうか。
外国人の姿も見られる。

糸をつむぐ紡績機が並ぶエリアへ。まず、海外の初期の紡績機。
18世紀後半から19世紀前半にかけて、イギリスの繊維産業が機械化されて大いに発展。
19世紀には綿製品のみならず、機械そのものも輸出されるようになった。

トヨタ製の巨大な機械が並ぶ。
綿のゴミを取って、綿を解きほぐす機械。
繊維を一方向に揃えて、長いスライバにする機械。
スライバを細くして、よりをかける機械。そして、細い糸にして巻き取る機械。

巨大な機械の形は、一見すると複雑怪奇に見える。
もちろんこれらの機械はそれぞれ役割を持ち、それぞれの形にはちゃんと意味がある。
でも自分は仕組みがよく理解できないので、各々の機械が芸術作品に見えてしまう。

近年は、機械から機械へ自動的に綿を送る「連続自動紡績」が進歩し、電子制御によって、さらなる高速化が進んでいるそうだ。

トヨタ産業技術記念館

この広い展示室の左半分にある機械が紡績機で、右半分にあるのが織機だということに、ようやく気がついた。


※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」&地図はこちら。
第199回 桜と自動織機がいっぱい(庄内通→庄内緑地公園→栄生→名古屋)
番外編 明治村ふたたび(明治村)
第198回以前

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