蓬左文庫 <179日目 葵の御紋と葵の上(4)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

大曽根('13.12.13)

蓬左文庫(179-15)
続いて、蓬左文庫の展示室へ。
蓬左文庫はもともと、尾張徳川家の書庫だった。
展示室は徳川美術館とつながっていて、ほぼ一体化している。

河内本源氏物語(重要文化財)全23冊が展示されていた。
もとは鎌倉・北条氏の金沢文庫にあったもので、足利将軍家に渡り、さらに豊臣秀次、徳川家康、徳川義直と渡ったそうだ。

そのほかにも、さまざまな源氏物語写本を展示。
これまで見てきた品々もそうだが、歴史上の人物が持っていた品物をまのあたりにすると、その人たちが決して伝説上の人物ではなく、実在した人間だったことが再認識される。
豊臣秀次など、悲劇的な死を迎えた人物が、急にかわいそうに思えてくる。

蓬左文庫はもともと、家康の遺品として義直が譲り受けた3千冊の蔵書、「駿河御譲本」から始まっている。
その御譲本の一部も展示されていた。

本だけではなく、江戸時代の屏風や浮世絵など、源氏物語を描いた絵画も。
江戸時代には「偐(にせ)紫田舎源氏」なる小説があり、ベストセラーになったらしい。
展示されていた浮世絵は、これをモチーフに、源氏物語の人物の姿を、当時(江戸末期)の“現代風”に置き換えたものだった。

国宝・千代姫の調度に施された蒔絵も、人物こそ描かれていないが、源氏物語に関する意匠で、「初音の調度」の名も、源氏物語の初音の帖に由来する。

午後1時半になる。映像ルームへ。「千年の時を越えて」。
竹下景子さんのナレーションで、源氏物語の世界を解説。

名古屋市蓬左文庫のホームページはこちら


※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちらへ。
第179回 葵の御紋と葵の上(大曽根→上飯田→黒川→上前津→名古屋)
第178回 中日復活へのスタートライン(ナゴヤドーム前矢田)
第177回以前