徳川美術館 <179日目 葵の御紋と葵の上(3)> | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を公開中。

大曽根('13.12.13)

徳川美術館(179-14)
続いて、徳川美術館へ。
昨日ネットで調べてみたら、今日(12月13日)で年内の営業終了だとか。
危ないところだった。

徳川美術館には、尾張徳川家に伝わる、貴重な宝物が収蔵されている。
入口で、黒塗黒糸威(おどし)具足が出迎える。
壁には尾張藩領の地図。尾張一国のみならず、美濃、信濃木曽、三河、飛騨のそれぞれ一部も、尾張徳川家の領地だったそうだ。

展示室へ。第1室にはまず、尾張家初代・徳川義直の朱塗りの具足。
刀や弓矢、火縄銃などの武器。
徳川家光から、尾張家2代光友が拝領した短刀(銘 吉光・名物 後藤藤四郎)と、徳川綱吉から、尾張家3代綱誠(つななり)が拝領した太刀(銘 光忠)は国宝。
黒田長政から、徳川秀忠、光友、綱誠、将軍家と渡った刀(無銘 郷義弘・名物 五月雨郷)は重要文化財。
武器としての鋭さを持ちながら、装飾品のような輝きも併せ持つ。

次の展示室からは、藩主が暮らした二之丸御殿の一部が再現されている。
第2室では、茶室を再現して茶道具を展示。
茶道具は、家康が持っていた物が多い。一休の描いた掛け軸もあった。

第3室では上段の間を再現。障壁画が複製され、花生け、茶道具、香道具、筆やすずりなどが置かれている。
徳川義直賛、徳川光友画の三幅対もかかる。
第4室では能舞台が再現され、能面と能装束を展示。

第5室は奥道具。香合せに使われる道具が、数多く展示されていた。
ボードゲームの盤のような「四種盤」も、香道に関連した遊び道具らしい。
昔の人々の遊び道具が、現在ではこうして美術品として展示されているというのが面白い。
細かなところまで凝らされた意匠を、遊んでいた人々はどれだけ意識して眺めていただろうか。

見事な蒔絵の施された香箱は、国宝となった千代姫の調度の一部。
徳川家光の娘・千代姫(当時2歳)が、徳川光友に嫁ぐ際に持参した調度品だ。

数々の香木や、純金製の香盆飾り一式(重要文化財)もあった。

徳川美術館のホームページはこちら


※これ以前の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちらへ。
第179回 葵の御紋と葵の上(大曽根→上飯田→黒川→上前津→名古屋)
第178回 中日復活へのスタートライン(ナゴヤドーム前矢田)
第177回以前