「残穢」感想(小説・映画) | へちまとろん

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「残穢」、久しぶりにガチで怖そうな邦画、と思える予告だった。
一人で見に行ってもいいが、正直にいうとそれほど怖がりでないというわけではない。(ややこしい!)というわけで友人と2人で見に行ってきた。
先に原作を読んでいたのだが、原作の雰囲気を良い具合に映像化したように思える。
原作は一応ホラー。しかし主人公の「私」が起こった怪奇を冷静に解体していく様はミステリ小説を思わせる。だがやはり「怪談」に関しては読ませてくれる。これはホラー小説ではなく怪談小説、ならば映画の方はJホラーではなく怪談映画というべきだろう。
とくに私がそう思えたのが、「湧いて出る」という言葉に引っ掛かりを覚えたシーンだ。怪談は「怪を談(か

た)る」のだから推敲しながら表す書き物とは少し言葉の選び方が違う。だからこそ話し手のイメージが率直に言葉に現れる。その「湧いて出る」からさらに細い糸をたどって「私」はまた「穢れ」に触れることになる

のだが、そのシーンも映画ではとても不気味に描かれていた。
キャストのことで言わせてもらうと、「私」役の竹内結子さんがイメージ通りでとても素敵だった。眼鏡がま

たお似合いで!(眼鏡大好きです)そして「久保さん」役の橋本愛さん。この方の怯えた演技の幅の広さがまたいい感じに物語に合っておりました。ぞっとしたシーンでの「嫌悪感と不気味さを感じたときの久保さん」に強く共感しました。やっぱり怖い話には美女がつきものです(笑)
予告編に「想像を超える驚愕のラスト」とあったので小説とは別のラストだとは予想していたのですが、「も

しかして『私』の夫(おそらく綾辻先生w)が殺人鬼に?!」とドキドキしていました。が、最後までちゃんと怪談映画でしたwwwしかしパンフレットを見たところ彼には別のラストも用意されてたみたいなのでそれ

も見てみたかったですね。予告編だけあった床に耳を当てるシーンと関係があるのだろうか。
最後の河田くんに関してはやり過ぎ感があった気も。彼が思いっきり襲われてたのはちょっと違うのでは?映画を見終わった後に一緒に行った友人と感想を話していたら、「私の向かいの家、墓地を更地にしてそこに建ったんだけど、居着かないんだよね」とまさかの怪談を披露してくれました。映画見たことでまさか穢れに触れたのかという錯覚に陥りました。その墓場にどんな人が眠っていたのか……私は調査なんて絶対しません

けどね!ww

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