スィングル・シンガーズ
ゴールデン・アンソロジー
曲目/
フィリップス FDX−9229−30
1976年に発売されたレコードです。スポットライト・オンシリーズとして発売されたもので以前にはこのシリーズのポール・モーリアやカスケーティング・ストリングスのレコードも所有していました。スィングル・シンガーズについては以前CDも取り上げています。
この2枚組のレコード、アンソロジーということでいろいろな作曲家の作品が取り上げられています。グループの出発点となったバッハから始まり、モーツァルト、メンデルスゾーン、ショパン、ヴィヴァルディ、ヘンデル、パッヘルヴェル、マルチェルロ、ベートーヴェン、ロドリーゴ、アルベニスからガーシュインまで幅が広かっていました。多分こういうレパートリーを持っていたアーティストは他にはいなかったのではないでしょうか。人の声なんですが「スキャット」という唱法で歌詞はありませんでした。まあ、クラシックの名曲をアレンジするのですからそのほとんどは器楽曲でそれもオーケストラ作品が中心でしたから歌は必要なかったのでしょう。この1970年台までは唯一無二の存在ではなかったでしょうか。
小生はジャズも聞きますがその入り口がMJQというグループであったこともこのスィングル・シンガーズに親しみを覚えたものです。で、出発がバッハというルーツを持っていたことで、このMJQとのコラボ作品も発表していました。それが、このアルバムにも収録されているMJQの「ヴァンドーム広場」と題されたアルバムで結実しました。ここではそのアルバムから3曲が収録されています。もちろんMJQファンとしてはこのアルバムも所有していますが、視点を変えて数イングル・シンガーズとして聴くとまた新鮮です。
名古屋は今日は41度越えが予想されています。この日曜日は家でまったりとスィングル・シンガーズでも聴いて過ごすことにします。