バーンスタイン
ラプソディ・イン・ブルーVSウエスト・サイド・ストーリー
曲目/
ガーシュイン
1.ラプソディー・イン・ブルー 17:27
2.前奏曲第2番 4:22
バーンスタイン:「ウエストサイドストーリー」交響組曲
3.プロローグ 4:06
4.サムウェア 4:35
5.スケルツォ 1:20
6.マンボ 2:21
7.チャチャ 0:56
8.出会いの場面 0:47
9.クール~フーガ 3:44
10.決闘 1:56
11.フィナーレ 3:15
指揮、ピアノ/レナード・バーンスタイン
演奏/ロス・アンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1982/7/22-24 デイヴィス・シンフォニーホール、サンフランシスコ
EP:ハンノ・リンケ
P:ハンス・ウェッバー
E:カール・アウグスト・ネーグラー
DG 2532082-2
手元にあるのは「レナード・バーンスタイン・コレクションVol.1」に含まれる一枚です。このジャケットのデザインはおりじなるとおなじものがしようされていて、CD番号もそのままのものが使われています。しかし、CD本体のデザインは全く違います。
同じアメリカ人というのもあるのでしょうが、レナード・バーンスタインのようにガーシュウィンを解釈できる人はほとんどいません。 彼の演奏はアンドレ・プレヴィンと同じように素晴らしいですし、ロスフィルから非常にジャジーなパフォーマンスを引き出しています。 やはり、同じ作曲家という血がそうさせるのでしょうか。「ラプソディ」の美しいバイオリンソロは、1979年からコンマスのシドニー・ワイスによって演奏されています。この録音はサンフランシスコのデイビス・ホールで行われ、バーンスタインはこれらの作品をライブ収録しています。セッションは二―ヨークフィルと残していますから同じようなものは残したくなかったんでしょうなぁ。この時は、バーバーの「弦のためのアダージョ」とコープランドの「アパラチアンの春」と一緒に.別のドイツ・グラモフォンのアルバムで発売されています。
この録音は時代的にLPレコードでも発売されています。アルバム番号はそのレコード発売のもので、CDその末尾に-2という数字が付け加えられています。
バーンスタインの「ラプソディ・イン・ブルー」は、ニューヨーク・フィルとのものが有名で、たしかに面白い。LAフィルとの演奏は、細かな表現が随所で確認できるし、テンポも少しゆっくりしているけれど、哀愁を描くにはこれくらいの方がちょうどいいでしょう。余裕も感じられてさすがにバーンスタインという感じがします。「ラプソディ・イン・ブルー」に続く前にバーンスタインがソロでピアノ演奏した演奏したアンコールの「ピアノソロのための第二の前奏曲第2番」は、普段あまり演奏されることが無いので貴重です。短いピアノの作品ですが、オーケストラを使わずに自らピアノ・ソロで曲を弾くなんてことは珍しいのではないでしょうか。肩のちからの抜けぐあいが絶妙です。
自作の「ウェスト・サイド・ストーリーからのシンフォニック・ダンス」はLAフィルの乾いた響きが最高!編曲も手がこんでいるし、「マンボ!」のかけ声もぴったり。ライブの醍醐味でしょう。やっぱり、バーンスタインじゃないと盛り上がらない。でしょ!晩年はライブにこだわったバーンスタインの音楽の他の質を伝えるアプローチはセッションでは感じることのできない音楽の楽しさにあふれています。