隙あらば猫
町田尚子絵本原画展
期待したわけではないのですが、ちょうど時間が取れたので、はるひ美術館へ出かけました。ここはこじんまりとした美術館ですが、なかなか工夫をされた展示でいつも感心させられます。
今回は猫をテーマにした展示ということで猫だらけと言う気がしたのですが、実際はそうではありませんでした。つまり、町田尚子と言う絵本作家の展示会です。確かにご本人が猫を飼われていると言うことで、それが中心ではありますが、必ずしも全部が猫と言うわけではありませんでした。反対にそれが少し救いでもありました。
出かけたのは土曜日ということで、結構親子連れの鑑賞者が多かったのもこの美術館の特徴です。なんとなれば2階に絵本がいっぱい置いてありますし、企画と関連したテーマで、子供が自由に絵本を読んだり、また折り紙を折ったりすることができるスペースが設けられているからです。
美術館入り口
天井からのタペストリー
画家・絵本作家の町田尚子は、絵本の物語を繊細なタッチと大胆な構図で描くことで、その文章が生きる空間を表現し、高い評価を受けています。そうした町田の絵本には、所々に猫の姿が描かれています。
町田尚子の座右の銘は、「隙あらば猫」。童話や遠野物語、怪談絵本など、様々な物語の中で猫を主人公として、時に脇役として登場させています。描かれた猫たちは、毛並みから仕草まで緻密に表現され、猫と共に暮らす町田の観察眼の鋭さ、そして猫を慈しむ眼差しが感じられます。
本展は、デビュー作から『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねこはるすばん』などの代表作、そして最新作まで17冊の絵本原画や絵画、貴重な制作資料を展示します。本展では、『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねこはるすばん』などの代表作をはじめ、デビュー作から最新作まで約160点の絵本原画を、ラフスケッチなどの貴重な制作資料と合わせて紹介するとともに、当館を題材とした描きおろし作品も展示いたします。
町田尚子の座右の銘は、「隙あらば猫」。童話や遠野物語、怪談絵本など、様々な物語の中で猫を主人公として、時に脇役として登場させています。描かれた猫たちは、毛並みから仕草まで緻密に表現され、猫と共に暮らす町田の観察眼の鋭さ、そして猫を慈しむ眼差しが感じられます。
本展は、デビュー作から『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねこはるすばん』などの代表作、そして最新作まで17冊の絵本原画や絵画、貴重な制作資料を展示します。本展では、『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねこはるすばん』などの代表作をはじめ、デビュー作から最新作まで約160点の絵本原画を、ラフスケッチなどの貴重な制作資料と合わせて紹介するとともに、当館を題材とした描きおろし作品も展示いたします。
そして、会場入り口にはこの会場のための書き下ろし作品が展示されていました。
美術館中猫だらけです。
普段は打ちっぱなしのコンクリート壁にも猫が闊歩しています。
作者は猫以外の動物の絵本も書いています。
全部の猫が上を見上げています。壮観です!!
作者の絵本が2階スペースでは自由に読むことができます。
名古屋場所がありタイムリーな「どすこいみーちゃん」と写真が撮れます。
町田 尚子(まちだ なおこ)画家・絵本作家
1968年東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業。2007年に『小さな犬』で絵本作家としてデビュー。『いるの いないの』『さくらいろのりゅう』『ざしきわらし』などの絵本を手がける。近年では『ネコヅメのよる』『なまえのないねこ』『ねことねこ』『ねこはるすばん』『どすこいみいちゃんパンやさん』など、猫が主人公の絵本を制作し、人気を博している。作品集に『町田尚子画集 隙あらば猫』がある。
『ねことねこ』原画 こぐま社 2019年
『わたしのマントはぼうしつき』原画
岩崎書店 2021年
『なまえのないねこ』原画
小峰書店 2019年
『ねこはるすばん』原画
ほるぷ出版 2020年
『小さな犬』原画
白泉社 2007年
『いるの いないの』原画
岩崎書店 2012年
そうそう、今日、7月27日は作家本人が来館してサイン会が開催されています!! 時間は13:00 14:00 15:00です。