九州交響楽団70年史
編集:交易財団法人 九州交響楽団
図書館にこんな本が並んでいたので借りてきました。多分市販はされていないでしょう。九州交響楽団のHPを見ると公演会場やオンラインストアでしか販売していないようです。創立から2024年3月の70周年記念東京公演までを振りかえったアーカイブ記事や70年におよぶ全主催演奏会の記録など、全220ページ、オールカラーの冊子です。
1970年代はなぜかアマチュアの豊橋交響楽団と縁があってそのつながりで九州交響楽団を知っていました。その頃はまだ九響はまだプロではなかったのです。地方の一つのオーケストラだったんですねぇ。この当時は安永武一郎氏でした。でも、設立当初石丸寛氏が九響の初代常任指揮者とは知りませんでした。この本でそれが知れたのは幸せでした。小生の中では、小澤征爾や岩城宏之よりも身近な指揮者だったからです。石丸寛氏はこんなCMで日本全国に知られていました。いろいろなバージョンがありましたがこちらはあまり知られていなかったのではないでしょうか。
1976年になると、ドイツ人のフォルカー・レニッケが第4代の常任指揮者になっています。この名前、最近手に入れたレコードで知るところとなりました。また、近年には愛知室内管弦楽団にも登場していました。
端折りますが、東京には何回も公演に出かけているようですが地方都市とはほとんど縁がないのではないでしょうか。まあ、それでも名古屋とは近年まで小泉和宏氏が名フィルの常任指揮者を務めていましたからその関係で彼が九州交響楽団の就寝名誉音楽監督だあることは知っていました。
現在は2024年4月より太田弦氏が主席指揮者に就任して現体制になっています。
220ページのこの本。第1回からのコンサートのプログラムも掲載されていて、その歴史の重みを感じることができます。コンサートに登場した指揮者は眺めているだけでも壮観です。クルト・ヴェス、テオドール・具珠流バウアー、ヘンリー・ルイス、ミシェル・シュヴァルベ、モーシェ・アツモン角の指揮者も登場しています。そういう名前を追うだけでも楽しい内容です。機会があれば一読をお勧めします。