「長篠・長久手合戦図屏風図」
復元模写公開!!
愛知県立芸術大学では、2025年法隆寺金堂壁画模写春季展として「完成、合戦図模写」を開催いたしています。この大学では、日本画専攻初代教授片岡球子氏の主導のもと1974年よりわが国古典絵画の模写制作に取組んできました。本展では、その第一弾である《法隆寺金堂壁画模写》を2年ぶりに公開再開するとともに、3月に完成したばかりの『徳川美術館蔵「長篠・長久手合戦図屏風」復元模写』を初公開しています。徳川家康方が勝利した長篠と長久手の2つの合戦の場面を主題とした二隻を、清明な色彩で復元的に表した模写制作事業の5年ぶりの新作でもあります。
法隆寺金堂の服が模写の公開は4月19日から始まっていましたが、「合戦図模写」はこの29日からということで、昭和の日に早速出かけてきました。
愛知県立芸術大学は久しぶりに訪問しました。ここは最寄駅がリニモの「芸大前」なんですが我が家からだと毛っこヴ感がかかるので今回は車で訪問しました。
右が武田軍、左が信長軍です。信長軍は豪と柵を設置し鉄砲隊が並んでいます。
武田軍陣地
中央はリアルに首が切られています。
家康は画面中央左の五の旗のところに描かれています。
徳川軍です。尾張徳川家に伝わる屏風図ですから家康中心に描かれています。左上に秀吉がいます。
織田信長、こちらも兜を被っていません。
ひときわ美男子に描かれているのが家康の息子、信康です。
こちらは小牧長久手の戦い図屏風です。
井伊の赤揃えと後方に織田信雄
左下の黒い袋は切り取った首が入っています。
なかなか見応えのある合戦図屏風でした。こちらは生の模写を間近で見られる珍しい展示です。公開期間が限られていますので是非ともこの機会に出かけられることをお勧めします。
なを法隆寺金堂壁画模写は撮影禁止となっています。