アンセルメ オークションで処分したレコードたち 15 | geezenstacの森

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オークションで処分したレコードたち 15

アンセルメ

 

 レコード時代集めたのはストコフスキーとアンセルメでした。アンセルメは1968年に来日し来日キネカ版が多数発売されました。その中でベートーヴェンの交響曲も含まれていたのですが、こちらは新録音にも関わらず全てミッドプライスの1500円で発売されていました。小生はこの中で、ベートーヴェンの交響曲第3万「英雄」のレコードを買いその独自の解釈にいたく感動したものでした。一般には、ストラヴィンスキーやフランスものの演奏が有名なのでしょうが、ここがアンセルメの入り口でした。

 

 

 これはアメリカロンドのレーペルで発売されたアンセルメ、最後のレコーデイングとなったニュー・フィルハーモニアを振ったストラヴィンスキーの「火の鳥」全曲です。このアルバムは2枚組でもう一枚にはこの「火の鳥」のリハーサル風景が収録されていました。上の写真のリハーサル盤は日本のもので別で発売されたものでしょうか、多分対訳がないと理解できないので別で購入したと思われます。

 

 

 

 輸入盤ブームの初期には米STSシリーズにアンセルメの録音が多く投入されていました。ロシアものも結構たくさん録音していてこのバラキレフとリャードフの作品集は未知の一枚でした。レコード以外ではNHKのFMしかクラシック番組は放送していなかったので夢中でテープに録音したものです。その中にリムスキー・コルサコフの「金鶏」の組曲であったりこのリャードフの「バーバ・ヤーガ」なんてのがありました。これらの録音は1954年ですが、デッカが実験的にステレオ録音したものです。

 

 

 パウル・ザッハーと共に同時代の作品も積極的に録音していたアンセルメはルーセルの作品も録音していました。有名な「パシフィック321」だけではないところが彼の強みでもありました。

 

 

 

 輸入盤も自主輸入するようになるとイギリスではECSシリーズとSPAシリーズでアンセルメのレコードが数多く投入されていたものを購入しました。このボロディンも1954年の録音ですが、なんと未完の交響曲第3番まで収録しています。この曲は2楽章までしかないため、余白には歌劇「イーゴリ公」からの序曲も収録されています。序曲を単独で聴いたのもこのレコードが最初でした。

 

 

 アンセルメは「展覧会の絵」をスイス・ロマンド管弦楽団とは3度録音しています。ステレオ録音も2種ありますが一般的なのは1959年の録音でしょう。このアルバムも当然その録音です。アンセルメの録音の特徴は最後の「キエフの大門」の集結部にオルガンを加えて演奏していることです。SPAシリーズはサンプラー的要素もあり、このレコードでも「キージェ中尉」はボールト/パリ音楽院管弦楽団の演奏が収録されています。

 

 

 これはまた米ロンドンのSTSシリーズで発売されたもので、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲とグラズノフの「ステンカ・ラージン」が収録されています。ただ、ヴァイオリン協奏曲はフィストラーリ/ロンドンフィルのバックでルジェー炉・立地がヴァイオリンを弾いています。調べてみるとなぜかアンセルメはハチャトゥリアンを録音していません。当然「剣の舞」もありません。

 

 

 

 

 

 

 この「シェエラザード」は1954年のパリ音楽院管弦楽団とのものです。この時のヴァイオリン独奏はピエール・ネリニでした。オリジナルはこれ一曲で発売されていますが、この再発ではラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲がカップリングされています。

 

 

 

 こちらのアンセルメのシリーズは没後10年にあたる1979年に限定廉価盤でリリースされた1枚です。


 

 

 

 

 

 オネゲルの作品はこれがオリジナルの形での再発になっています。

 

 

 アンセルメのボレロも何種類かありますが、ここで収録されているのは1963年のものです。また、オネゲルの交響的断章「パシフィック231」はこのアルバムに収録されています。

 

 

 アンセルメのロシアものは何度かカップリングを変えて再発されています。

 


 

 ルーセルの「くもの饗宴」も好きな曲でした。なかなか録音カセ少ないのでアンセルメの演奏は貴重です。む

 

 

 ドビュッシーの作品でありながら「聖セバスチャンの殉教」は早々録音はありません。


 

 

 プロコフィエフの作品はかなり録音を残しています。やはり、近代音楽は得意だったのでしょう 

 


 オペラはほとんど録音を残していませんが、このラヴェルの「子供と魔法」は録音を残しています。

 

 

 ディアギレフのバレエ団と関係が深かったこともあり、ストラヴィンスキーの「プルチネルラ」も全曲録音しています。

 

 

 同じくストラヴィンスキーのバレエ音楽では「妖精の口づけ」も全曲録音しています。これも貴重な演奏です。

 

 

 

 不思議なことにアンセルメはベルリオーズの「幻想交響曲」を一度しか録音していません。そして、この時日本からのリクエストに応えてこの曲を録音したのです。それが帯の「鶴首して15年」という表現に表れています。すごく印象的なフレーズでした。なを、このしコードもキングの新規格のSLAシリーズで発売されました。ただし、このレコードはリハーサル盤も付いて2300円でしたからお得と言えたでしょう。しっかり、リハーサルの対訳もついていました。下はリハーサルの一部です。

 

 

 アンセルメ、続きます。