オークションで処分したレコードたち 12
ストコフスキー 1
レコード時代、一番集めたのはストコフスキーのレコードでした。国内盤はデッカ・ロンドンや東芝EMI・キャピトル以外は発売されてもすぐに廃盤になってしまい再発されなかったので、勢い輸入盤に頼らざるを得ませんでした。
下はキャピトル原盤ですが、EMIのSERAPHIMシリーズて゜発売されたものです。1968年録音のものでストレングスをメインにした曲が収録されています。バッハの「G線上のアリア」やラフマニノフの「ボカリース」、ボッケリーニの「メヌエット」、ボロディンの「ノクターン」など、どれもストコフスキーのお箱のナンバーが並んでいます。
オムニバスですが日本では発売されたことはありません。アメリカヴァンガードの2枚組で、ここではヴィヴァルディから罰は、モーツァルトやストラヴィンスキーの作品に加え、ヴァージル・トムソンの「大地を耕す鍬」などという珍しい作品が収録されています。小生も、このアルバムでトムソンを初めて知りました。ここではオーケストラもアメリカ交響楽団、シンフォニー・オブ・ジ・エアなどと演奏しています。
下は日本では再発されたこともないグリエールの交響曲第3番です。「イリア・ムーロメツ」というニックネームを持っていて、伝説の人物の戦いを描いています。グリエールはウクライナ出身の作曲家です。
ショスタコーヴィチの交響曲第11番を指揮したアルバムです。この録音は国内盤の廉価盤が発売されたと記憶していますが米Seraphimでの発売はかなりの枚数にのぼっていてみりょくてきでした。
もともとはステレオ・リビングシリーズで発売されたもので、1961年に録音されています。手元にあったのはイギリスのCAMDEN CLASSICレーベルで発売されたもので、オーケストラはシンフォニー・オブ・ジ・エアーで声楽を伴った演奏です。
ベルリオーズの幻想交響曲のフェイズ4の英デッカ盤です。ストコフスキーの代表盤で第5楽章の鐘に被せてピアノが使われていることが発売湯治話題になりました。まあ、ベルリオーズ自身がピアノの使用を認めていたのでストコフスキーはそれを実行したまでですが、こういう録音は今でもこのストコフスキーだけです。フェイズ4の録音はそれをリアルに捉えています。
モノラル時代の1953年録音で米クインセッテンスというレーベルで再発されたものです。ストコフスキーの編曲による演奏を集めていてコテコテのストコフスキー節のアルバムでそういう意味では楽しめます。
下もリビングステレオで発売された録音の再発盤です。元々はモノクロのジャケットでストコフスキーの横顔が凛々しく描かれたデザインでした。再発はRCA GOLDシリーズで発売されたものでほとんど流通していません。多分パールハーバーのタワーレコードで購入したという記憶があります。
こちらは米フェイズ4で発売されたもので、イギリス盤はまたデザインが違いました。エルガーばかりの作品を集めたものでストコフスキーは珍しくチェコフィルを振っていました。ただ、弦楽セレナーデはアインズリー・コックス/ロイヤルフィルの演奏でした。こんなことで国内盤は全く別のフランクの交響曲がカップリングされていました。
ストコフスキーはメサイヤを抜粋版でしか録音していません。一時メサイヤは第オーケストラで派手派手に録音するのが流行っていました。1966年に行われたこのときのセッションで、ストコフスキは最初からコントロール・ルームのスタッフに向かって "put the red light on(「赤ランプを付けたまえ」=録音機をまわしてくれ、の意)" といって演奏を始め、収録はほとんどテイク1度きり。各曲が終わると "Do you have it?(これ以上必要かね?)といったという。いかにストコフスキの演奏が素晴らしかったかを物語るエピソードである。なお、ストコフスキは他の指揮者のように全曲、またはセミ・コンプリートで収録することを選択せず、自らセレクションしたハイライトを取り上げています。
このアルバムは思った以上に音がいいのにびっくりしてしまいました。やはり、35㎜録音が効いているのでしょう。うまくまとめたコンピュレーションアルバムですが、この形で発売されたのはほんの一時期しかなかったようです。そのため改めて中古市場を調べてみるとアマゾン・カナダでは$63、アマゾン・アメリカでは$212という高額で出品されています。当方が入手したのはタワーレコード・サンフランシスコで$2.99でした。
英デッカの「ace of diamond」シリーズで発売されたストコフスキーのムソルグスキーの作品を集めたアルバムです。一時期作曲家ごとの演奏を1枚に集めたものがブームになったことがあり、その時発売されたものでするこの時は他に「チャイコフスキー・ファンタジア」と「ドビュッシー・ファンタジア」というアルバムも発売されていました。1975年に発売されたアルバムです。
晩年ストコフスキーはフィリップスにも録音を残していました。そ毛がこの弦楽セレナーデと「くるみ割り人形」を収めたアルバムです。この一枚は「FESTIVO」という廉価版で発売されたものです。晩年の録音ですから録音は優秀です。ロンドン・フィルを振っているのも珍しいところです。
この第九はドイツで発売されたものです。ストコフスキー唯一のステレオ録音の第九で、スタジオ録音2種、ライブ録音2種を残しています。トコフスキーの演奏といえば、奇を衒った演奏が多いと思われがちですが、最晩年の演奏は、楽譜に忠実、真摯で純粋な昇華された名演奏揃いでした。この「第九」再録はストコフスキー85才の録音で、この録音の一般的な評価は、ストコフスキーらしく楽譜を恣意的に変えたユニークな演奏というものだったですが、実際は譜面の改変はワインガルトナーによるオーケストレーションの変更の範囲と大差はありません。ただ、第2楽章はちよっとユニークです。
下もAce of Diamondシリーズで再発された名盤のチャイコフスキーの第5番です。1977年に95歳で現役のまま世を去ったストコフスキーは、良い意味でのショーマン・シップを大いに発揮し、クラシック音楽を身近なものとして大衆に紹介した功労者でした。84歳の時に録音されたチャイコフスキーの第5交響曲は彼の代表盤のひとつ1977年に95歳で現役のまま世を去ったストコフスキーは、良い意味でのショーマン・シップを大いに発揮し、クラシック音楽を身近なものとして大衆に紹介した功労者でした。84歳の時に録音されたチャイコフスキーの第5交響曲は彼の代表盤のひとつです。このレコードはオリジナルと同じデザインが採用されています。
イギリスで購入したヴァンガードから発売されていた血や胃コフスキーの交響曲第4番のレコードです。アメリカ交響楽団を指揮したものですが、イギリスではRCAがディストリビーューターしていました。免税で購入していますから800円ぐらいでしょうか。近年我が国では日本コロムビアが発売権を持っていて同じデザインでCD発売されました。ただ、おオケがちょっとねぇ。
米手腕のカタログで見つけて個人輸入した映画「ファンタジア」のサントラ盤です。豪華ダブルジャケットでなかなかの希少盤でした。映画のサントラですから音はステレオですが貧弱です。のちに「ファンタジア」のLDを購入したので処分することにしました。映像があるとイマジネーションで音の貧弱さが打ち消されます。
多分輸入盤ののバーゲンセールで購入したものでしょう。レギュラー盤の英デッカのフェイズ4ものです。ドビュッシーとラヴェルがメインでベルリオーズはオマケという構成です。手持ちの欠落アイテムでしたから思わず捕獲した一枚です
ストコフスキーがバッハを演奏したCBSに残したフィラデルフィア管弦楽団とのステレオ録音です。英CBSのハーモニーシリーズで発売されたもので、1975年に発売されました。録音は1962年で久々にフィラデルフィアに客演した時に録音されました。ブランデンブルク協奏曲第5番をメインにお得意のオルガン曲の編曲者を3曲収録しています。下の音源は当時小生がアップした第5番の第1楽章です。
ストコフスキーは近現代音楽も盛んに録音しています。シェーンベルクもそんな一枚でした。「静夜」は内に秘めた情念的なオケが繊細かつ儚げに美しく響き渡るなかなかの演奏でした。もう一曲は1906年にチャールズ・マーティン・レフラーによって作曲された交響詩です。多分日本では発売されたことのない録音です。
ストコフスキーは続きます。