名古屋大原学園吹奏楽団
第11回定期演奏会
2017年は35名編成でしたが、今年は最大で22名の編成でした。吹奏楽規模で行けば小編成の部ですな。会場は最近の演奏会は名古屋での会場確保が難しくなったせいか、地方都市での演奏会が多くなってきました。この演奏会も東海市芸術劇場大ホールということで、名鉄の太田川駅に隣接するホールで行われました。この太田川駅前には小島病院という大きな病院があり、大学時代には友人がそこに勤めていましたのでよく通ったところです。
コンサートの第1部はシンフォニックステージと銘打たれていましたが最初に登場したのは9人の抱く団員によるトーンチャイムでの「花は咲く」でした。下のような9人の団員が最前列で演奏しました。
トーンチャイムは普及型のハンドベルとして開発された楽器ですが、その美しい余韻と柔らかく心に沁み入るような音色は、ハンドベルとはまた違った魅力を持った楽器として愛されています。言ってみればチューブラーベルのけいたいばんといったところでしょうか。音色はハンドベルより柔らかい響きです。
こうして幕を開けた第1部です。あとは本来の吹奏楽の演奏が展開されました。
勢ぞろいしたメンバー
吹奏楽編成の1曲目は、「ブライアンの休日」という作品でした。2008年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲で、テーマからして学校の部活でトランペットを吹いているブライアン君がモデルということで、少ない楽員ながらもム各々のパートを精いっぱい演奏していて微笑ましい演奏になっていました。下のような曲です。
次のポップス・マーチ「すてきな日々」も1989年の課題曲でしたが、小編成用の楽譜も用意されていた作品で、そういう意味ではのびのびと演奏していました。この会場で3年前に演奏された音源です。
フェスティーヴォもかつてはコンクールの課題曲でした。こちらは打楽器蛾が活躍する作品でなかなか凝ったプログラミングです。みんなで得カーンそうする楽しさが伝わってきます。
そして、最後は「チャイコフスキー・ファンタジア」で占められました。こちらも小編成用に書かれたバージョンがあり、チャイコフスキーの3大バレエの名曲が次々と登場するいいアレンジで楽しく演奏されました。まあ、音がひっくり返るのはご愛敬でしょう。
第2部は一般的なポップスの名曲を吹奏楽用にアレンジしたナンバーが次々と演奏されていきます。その中で、「ジュラシックパーク」からの音楽と題された作品は一般のテーマだけでなく映画の中の紙片で使われたメロディも登場し、組曲のような味わいがありました。作曲者本人が編曲したものですから聴きごたえがありました。
あとはプログラムに沿ってどんどん曲が演奏されていきました。来年はもう少しメンバーが増えているといいですなぁ。