取りこぼしの展覧会
山本和久 絵画/インスタレーション展
愛知淑徳大教育学科教授の山本和久氏(64)=尾張旭市=による「絵画/インスタレーション(空間美術)展」も、「ノリタケの森ギャラリー」で開かれていました。だまし絵の扉の小さな破れ目からのぞき込む仕掛けにしたインスタレーション作品など14点が展示されていました。珍しいのは作品は全部触ってもいいという告知がされていました。平面絵画ではないのでその速品の凹凸を感じ取ることができます。また、作品は販売していますので、全部価格が記されていました。
刻 Andantino
時
祈り
のぞき穴を設けた作品は、既製品を用いて「考えさせる芸術」を切り開いた現代美術の先駆者マルセル・デュシャン(1887~1968年)をオマージュしたものです。「遺作」とも呼ばれる「1・落ちる水 2・照明用ガス、が与えられたとせよ」の様式に倣い、のぞき穴から中を鑑賞してもらうようにした2作品が会場奥の左右に配置されていました。
右側のボックス
ボックスの壁に貼られたカルピスのポスター
ドアに少しだけ裂け目があり、そこかに覗くとフィギアとその奥にアナログの写真が見えます。岡田有希子のポスターと初音ミクの人形です。
左側のボックス
左のボックスの裂け目から覗けるのはこちらのフィギアと懐かしのアグネス・ラムのポスターでした。
南風 児童画
街灯
逃げ水と交差視
たとえ明日世界が滅亡しようと今日君はカリンの木を植える