音楽を楽しむ会
音楽と文学・ヘルマンヘッセ
台風の影響もなく、今月も晴天の中「音楽を楽しむ会」に参加してきました。このプログラムで初めて知ったのですが、この会は32年目と言うことで384回を数えているということです。つまりは1991年に発足しているんですなぁ。それだけ豊明の人々は音楽が好きだと言うことなんでしょう。羨ましくこ思いますし、末永く続いてほしいものです。
小生も高校時代は部活としては「図書視聴覚部」というところに所属していて、図書の仕事としては図書館報を作成したり、視聴覚関係ではレコードコンサートを開催したり、高校映画連盟に加入していた関係で試写会に出かけては映画評を書いていました。ですからこういう催しは好きな方でついつい出かけてしまいます。
今回は豊明市図書館の依頼のテーマ「音楽とと文学」という切り口の会でした。こういうタイトルでは、これまで「野村あらえびす」氏や「谷川俊太郎」氏、「小林秀雄」氏、そしてゲーテやシェイクスピア、このヘルマン・ヘッセなどが取り上げられています。ヘルマン・ヘッセは1877年生まれで1962年まで生きた人で、小生たちの年代にも重なる人なんですなぁ。ということでプログラムには小生たちの知る演奏家が並んでいます。
ヘッセはクラシック音楽が好きだったということ、同時代の多数の演奏家と親交があったことが今回のコンサートで知ることができました。最初のレナート・ファザーノ/ローマ合奏団はイムジチが活躍する以前ではドイツのミュンヒンガー/シュトットガルト室内管弦楽団とともに一番活躍していた室内オーケストラです。
この曲はのちにバッハがチェンバロ協奏曲に編曲していますからそちらで知っている人も多いかもしれません。
今回のヘッセと音楽との関わりはwikiの記事では一言も出てきませんが、好きな作曲家はバッハやモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ショパンなどで、一方嫌いな作曲家はワーグナー、自国のブラームス、R.シュトラウスといったところでした。ブラームスの盟友であったドヴォルザークはどうだったんでしょうなぁ。
今回のコンサートでは色々裏話的なことも聞くことができ、上のモーツァルトはヘッセにコンサートを聴きにきてほしいということでフルトヴェングラーは予定していたプログラムのブラームスの交響曲第1番を外して、このモーツァルトのピアノ協奏曲を入れたそうです。ブラームスならヘッセは聴きにいきませんからねぇ。でも、コンサートにはヘッセは現れなかったそうです。ただしラジオではこの演奏を聴いたらしいです。そんなことで、このたった一度のプログラムの演奏会は音源として残り、こうして小生たちは聞くことができるというものです。ピアノのルフェビュールは録音の少ないピアニストですが、このモーツァルトの20番はカザルス/ペルピニャン音楽祭管弦楽団とも録音を残していますが、このフルトヴェングラーとの共演盤の方がよく知られているでしょう。
ヘッセにまつわる取り上げられた音盤との関わりは非常に興味深いものがありました。多分主催のヨシタカさんが詳しい解説とともに記事をアップされることでしょうから小生はこの辺にしておきます。
この音楽と文学は11月にも取り上げられることになっています。こちらも楽しみにしたいと思います。